基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2009-01-01から1年間の記事一覧

日記とは何か

日記とは何か このブログは基本的に「日記」だと思って書いている。タイトルが「基本読書」なのは、ただ単に日記を書くとなったら毎日読んでいる本のことになるだろうと思ったからつけただけで、別に読書の基本を教えてやるぜ! と想定してつけたわけではない…

知識が邪魔になる時もあるという話

クォンタム・ファミリーズ作者: 東浩紀出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/12/18メディア: 単行本購入: 61人 クリック: 1,937回この商品を含むブログ (208件) を見る 東浩紀氏の『クォンタムファミリーズ』を読了した。何か書こうと思ったのだけれども、何…

効率的なインプット&魅力的なアウトプット指南──博覧強記の仕事術

博覧強記の仕事術作者: 唐沢俊一出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2009/06/25メディア: 単行本 クリック: 149回この商品を含むブログ (54件) を見る唐沢俊一『博覧強記の仕事術』は文章や情報を生業にしている人は全員読むべき──日の丸海賊団を読んで面白…

語り合う場所を作りたいという話──今年も終わりだから来年の目標を書くよ

来年は本好きが集まれる「場」が作れないかなぁと今年の半ばぐらいから漠然と考えています。「場」とは具体的にはどういうものかといえば、集まってぐだぐだと本の話が出来ればいいかなあぐらいにしか思ってませんが、最初からそれだと人が集まりませんので…

クリスマスプレゼント

文フリのコピー本も一緒に作った友人であるKがクリスマスに小説を送ってきてくれたので、せっかくなので載せます。微妙に遅いクリスマスプレゼントということで。ぼかぁ最近あまり本を読んでない上に、だらだらだらとしているので特に書くこともないのでちょ…

クリスマスプレゼントに『Sync Future』はいかが?

SF

Sync Future作者: SFマガジン編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/12/10メディア: 大型本購入: 6人 クリック: 118回この商品を含むブログ (16件) を見る 『Sync Future』はSFのアートブックです。とても大きくて、えーとサイズはいくつかしらこれ。…

血で血を拭う復讐劇──龍盤七朝 ケルベロス 壱

龍盤七朝 ケルベロス 壱 (メディアワークス文庫 ふ 1-1)作者: 古橋秀之,藤城陽出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2009/12/16メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 320回この商品を含むブログ (92件) を見る 秋山瑞人が先に発表した「DRAGON…

2009年の映画を振り返るよ。

空中キャンプを書いている人であるid:zoot32さんの企画、2009年の映画を振り返るにのってみたいと思います。ぎりぎりになっちゃったけど、大丈夫ですかね。というか、届いておるのかなん。1.名前(id、もしくはテキトーな名前)/性別 id:huyukiitoichi/男2.…

友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバルとクォンタム・ファミリーズ

友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル (ちくま新書)作者: 土井隆義出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/03メディア: 新書購入: 13人 クリック: 338回この商品を含むブログ (99件) を見る 現代の日本に住んでいる以上誰もが「人間関係」の息苦しさを…

個人的には今一番面白いファンタジー漫画──「マギ」1巻、2巻が発売!!

マギ 1 (少年サンデーコミックス)作者: 大高忍出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/12/18メディア: コミック購入: 6人 クリック: 179回この商品を含むブログ (89件) を見るマギ 2 (少年サンデーコミックス)作者: 大高忍出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009…

当然のことだけど、世界を描写するのと物語を進めるのは違う。

本の頁を通してわたしがファンタジーに求めているのは、奇蹟の力それ自体ではない……ような気がする。派手に空間を彩る魔法の光でも、英雄たちの剣の歌でもない。いや、それも含まれるのかもしれないが、わたしが求めているのは風景だ、という気がする。──幻…

世界は俺が回している

世界は俺が回している、と物心ついたときにでっぷり肥った親父に教えられた。俺の生まれて一番最初の記憶は自転車をこぎまくっている姿であり、それ以来一秒たりとも休まず(もちろん寝てるときだって休まずだ)毎日を過ごしていた。世界は俺が回していると…

面白いものってなんでしょう。

面白いものは当然人それぞれです。しかしそうはいっても世の中には出版できるものとできないものがある。そこにはやはり普遍性があるかないかが求められる…というか単純に「技巧」とかそういった要素が絡まってくる。需要と供給とかね。文フリでぼくも自分が…

15×24 link four Riders of the Mark City

15×24 link four Riders of the Mark City (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-4)作者: 新城カズマ,箸井地図出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/11メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 86回この商品を含むブログ (78件) を見る もうここまで来たのでネタバレ…

人を動かす質問力

人を動かす質問力 (角川oneテーマ21 C 171)作者: 谷原誠出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/07/10メディア: 新書購入: 28人 クリック: 228回この商品を含むブログ (67件) を見る 色々なことがスっと腑に落ちた一冊。「質問…

天地明察

天地明察作者: 冲方丁出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/12/01メディア: 単行本購入: 28人 クリック: 758回この商品を含むブログ (404件) を見る 冲方丁初の時代小説。傑作なのは言うまでもないのですが、しかしはて…この…

「交換」したいのだ

漫画評論家のid:izuminoさんの同人誌、「漫画をめくる冒険」の下巻を読んでいてなるほどーと思った部分が夏目房之介さんと泉信行さんの対談の中であったのです。今手元に現物がないからちょっとあやふやですけれども、物語は本来複数人で共有するものであっ…

自殺をしてはいけないのは、その人だけの記憶が消えてしまうから。

15×24 link three 裏切者! (集英社スーパーダッシュ文庫)作者: 新城カズマ,箸井地図出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/10/23メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 73回この商品を含むブログ (92件) を見る 15×24三巻はどんどん加速していく物語でとても面白…

マイマイ新子を見ずに年を越すんじゃねえ!──マイマイ新子と千年の魔法が凄すぎて号泣した

子供はおもちゃが好きだけれど、彼らがそれを手にするとき、イメージしているものは本物なのだ。おもちゃというのは、この想像力を持っている者でないと楽しめない。大人になって、おもちゃがつまらなくなるのは、想像力が衰えるからである。──MORI LOG ACAD…

リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか

リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書)作者: 東浩紀,大塚英志出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/19メディア: 新書購入: 21人 クリック: 403回この商品を含むブログ (178件) を見る 「優れた批評家同士の対話は子どもの喧嘩と…

NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション

SF

NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)作者: 伊藤計劃,円城塔,北野勇作,小林泰三,斉藤直子,田中哲弥,田中啓文,飛浩隆,藤田雅矢,牧野修,山本弘,大森望出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/12/04メデ…

15×24link〈2〉大人はわかっちゃくれない

15×24link two―大人はわかっちゃくれない (集英社スーパーダッシュ文庫)作者: 新城カズマ,箸井地図出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/09メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 51回この商品を含むブログ (113件) を見る 「死についての物語」である15×24に、…

終わりで始まり──テスタメントシュピーゲル 1

テスタメントシュピーゲル 1 (角川スニーカー文庫)作者: 冲方丁,島田フミカネ出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/11/28メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 196回この商品を含むブログ (62件) を見る もう、圧倒的でした。こ…

凄く遅れて文学フリマ告知

明日(12月6日)に大田区蒲田にて、第九回文学フリマが開催されます。で、そこに今さらですけれどもぼくも参加するので一応告知しておきます。ぼくがここで何をやっているのかといえば、Q-13にある黒い兄弟というサークル名でコピー本を売っています。中身が…

本に書きこむか否か。

本に書き込みすることに関する資料集を読んで思ったことなどを書く。自分自身に関して言えば、図書館で借りてきた本は、絶対に書き込みはしない。ページの端を折ることもしない。個人的には書き込みがしてあってもまったく嫌な気分になることはないけれど、…

人間力ー自分でツキを呼び、直感を磨く方法ー

人間力ー自分でツキを呼び、直感を磨く方法ー作者: 船井幸雄,羽生善治出版社/メーカー: ビジネス社発売日: 2009/05/26メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 109回この商品を含むブログ (7件) を見る スピリチュアル的な発言を数多くする船井幸雄さんと、将棋…

15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った

15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)作者: 新城カズマ,箸井地図出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/09メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 267回この商品を含むブログ (152件) を見る これは凄い。物語は…

音楽や絵を小説にした作品が読みたいなぁ

言いたいことはタイトルで全部なのですけれども、読みたいなあ。いや、そういったものが存在することは知っているのです。昔音楽を元ネタにして小説を書いて送ってください、という賞があったのを記憶しています。こんなことを考えるのは、音楽や絵について…

赤めだか

赤めだか作者: 立川談春出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2008/04/11メディア: ハードカバー購入: 30人 クリック: 195回この商品を含むブログ (293件) を見る 落語家、立川談春が、落語界の中でどう生きてきたかのエッセイ。そのほとんどは立川談志がどんな人…

円城塔×中上紀トークイベント 『私が作家になった理由』創作を志す東大生へのメッセージに行って来た。

円城塔氏と中上紀氏、そしてコーディネーターとして如月かずさ氏を加えた三名が創作を志す東大生へあれこれ言うという内容で、夢や希望に溢れた話になっているかというとまったくそんなことはなく、小説家の絶望と苦境がのべられつづけるという創作志望者に…