基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

放射能と理性 なぜ「100ミリシーベルト」なのか

放射能は怖い。なぜならそれは姿も見えないし、どこからどこまでが危険なのかさっぱり理解出来ないからだ。極端な話、東京に住んでいるだけでひそかに被曝し続けており、福島の食べ物を食べることによって招来の自分の寿命を縮めているのではないかと恐怖に…

ソーシャルゲームの方法論で週刊連載を考える

TVアニメやマンガ連載が「軌道に載るまで」に失敗しないための注意事項 - ピアノ・ファイアこの記事が面白かった。よくわかってないのかもしれないけど、「クライマックスに至るまでの過程も大事にしましょうね、それが起承転結の承ですよ、そこでは物語の…

ニンテンドー・イン・アメリカ: 世界を制した驚異の創造力

日本人からすれば任天堂というのは見慣れた企業であり、ゲームをプレイしたことがある人がほとんどだろう。普段接している分には「日本の企業である」というイメージしかないけれど、言うまでもなく任天堂は海外でも大きな成功をおさめているグローバル企業…

都市と都市

チャイナ・ミエヴィル作。ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞、ローカス賞クラーク賞英国SF協会賞とそんなん聞いたことないよみたいな賞までとりまくっている奇想、奇作である。あらすじを最初にAmazonから引用してみよう。 ふたつの都市国家“ベジェル”と“ウル…

恋物語

ついに物語シリーズセカンドシーズンが終了。まあ別に「セカンドシーズン」であって「ファイナルシーズン」とは銘打ってなかったからいいんだけどこのあとにファイナルシーズンがあると聞いてさすがに少しげんなりしてしまった。次こそは終わるんだろうな。…

ソーシャルゲームはなぜハマるのか ゲーミフィケーションが変える顧客満足

非常に丁寧な本で扱っている分野も広いし良い本でした。この本から出てきた新しい視点というのは皆無でしょうが、ソーシャルゲーム界隈のあれこれを眺め把握するためには最適な一冊という印象を受けました。ゲーミフィケーションやモチベーション理論などは…

量子論で宇宙がわかる

わずか250ページほどしかない新書だが、だからといって油断してかかると痛い目を見る。これは一冊で量子論と相対性理論をまとめあげてしまった驚くべき本なのだから。ハードカバーで出ている物々しい宇宙論の本と比べても密度にしろ内容にしろ劣るどころ…

絶望の国の幸福な若者たち

いやーこれは面白かったなあ。若者論って手をつけることがなかったジャンルなんですけど、というのも傍からみていると60歳とかの世代の人が好き勝手に自分の持っているイメージを押し付けて書かれた物が多いように見える。実際に僕が読んだ本がそういうも…

JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN

好きな分野がある人は誰でもそうだと思うのだけど、ドリームマッチというものが存在する。野球でたとえれば斎藤佑樹くんと田中くん(よくしらないから適当書いてます)プロレスだったら……ごめんプロレスは全然わかんない。タケシとタモリとか、えーと……、とに…

乱視読者のSF講義

SF大会だったかSFセミナーだったか。そこで行われた若島正さんのジーン・ウルフ論がとても素晴らしく、しかもそれはのちのち本として出版されるらしい──そんな話を聞いた時から僕はこの本を待っていました。そう、ジーン・ウルフ論が読みたかったのです。ジ…

不滅

新宿にあるブックファーストに入ってみると、そこには著名な方々がどういう選定基準かはわからないがオススメ本を一冊選定し、それを並べて売っているコーナーがあった。その一角に円城塔先生が推薦したこの『不滅』と短い推薦文のようなものが載っており、…

21世紀SF1000

何屋なのか知らないけれど大森望さんの書かれた十年間約1000冊のSFレビュー本という、あるいみトンデモ本。1ジャンルに特化したレビュー本としては珠玉の出来である。2001年から2010年までのSFが収録されており、それぞれ★5つ評価が行われている。最後には…

小澤征爾さんと、音楽について話をする

世界でも有数の指揮者として日本で一番有名な小澤征爾さんと世界でも有数の小説家として日本で一番有名な村上春樹の対談集。音楽と文章。ジャンルこそ違えど、この二人の間にはやはりそれぞれのプロフェッショナルとしての響きあう物、共通点がいくつも発見…

困ってるひと

糸井重里さんが褒めていたのを見て、読んでみようと思った。この『困ってるひと』。現代医学では治療法がわからない重病におかされて身体は常に体調が悪く本当に「明日をもしれぬ身」になってしまった著者の大野更紗さんが、必死に生きようとする話。困って…