古典を読む
千の顔をもつ英雄〔新訳版〕上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: ジョーゼフ・キャンベル,倉田真木,斎藤静代,関根光宏出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/12/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る千の顔をもつ英雄〔新訳版〕下 (ハ…
久しぶりに読み返してみた。僕のような特に専門教育も受けておらず特段の極秘情報を持つわけでもない人間がこうした感想を書くことにドレほどの意味があるのかわからないが、サリンジャーの作品はどれも僕の中で深く根を下ろしていて読むとやはり引き込まれ…
一文の威力がいったいどこまで発揮されうるかという限界を、このルナールの『博物誌』からは教えられる。この『博物誌』はルナールと呼ばれる有名なフランスの小説家、詩人に書かれた一冊。もう何十年も前に出版されたもので、古典といっていいだろう。雌鳥…
読んでいると箔がつく本というやつがあって論理哲学論考はその類の本だろう。生憎と今まで読んだことなかったのだが、光文社古典新訳文庫で今月出ていたので読んでみた。初読み時の感想は、どうにも言葉の定義が曖昧で話題もばらけており、いわんとしている…
1967年にアメリカのハーバード大学で行われた、ボルヘスによる詩についての講義をまとめたのが本書『詩という仕事について』だ。全六回の講義の中で、詩とは何なのか、隠喩について、物語りについて、言葉の調べと翻訳について、思考と詩について、そし…
もはや失われてしまった「外国人から見た時の古き日本」を描写していく。具体的な年代については幕末から明治にかけて。海外からやってきた旅行者、使者、立場も違えば目的も違い、触れ合った人も違うという人たちの膨大な日本体験記から、かつて存在してい…
有名作だと思うがどんな意味で有名なのかはわからない。ガキンチョ共が果物がいっぱいあって豚がいてとりあえず飢えて死ぬことはない極楽の島に飛行機の墜落の結果辿り着く。時代は近未来で何らかの大戦中の攻撃であった。その島では大人は一人もおらず子供…
新訂 福翁自伝 (岩波文庫) by 福沢諭吉 - 基本読書 ここで絶賛していたのだからこちらも紹介せねばなるまいて『学問のすゝめ (岩波文庫)』。といっても今回初めて読んだのだけど。不勉強なり。ただこれを日本語で読めるのは素晴らしい体験であった。日本語ネ…
これはもうべらぼうに面白い一冊で古びれるどころか当時(福沢諭吉時代)の雰囲気が外部にいる知識人といった主流派から離れた立場からみられて(維新だなんだの言っている奴は馬鹿だし、幕府も引きこもりばかりで馬鹿ばっかりだ!!)たいへんおもしろいの…