洋書
「漫画とアメコミが融合してる!」日本を舞台にアイルランドの少女が妖怪と戦うアメコミ『ウェイワード』に対する海外の反応 : すらるど - 海外の反応sow.blog.jp ↑ここで紹介されていたのを読んでなんとなく注文してみたのだけど、面白い。上記の記事は海外…
Uncreative Writingと書名がついているように、一般的にはクリエイティブじゃないよね、クールじゃないよねみたいなやり方で生まれてくるcreativeな側面もあるんじゃない? むしろuncreativeだと思われて手をつけられていないところにこそ、今後重要になるん…
本書『Alone Together: Why We Expect More from Technology and Less from Each Other』は2011年発刊の物。出版された本国ではどの程度の評判でもって受け入れられたのかは知らないが日本じゃまだ未訳なんだよね。『衝動に支配される世界』という本で引用さ…
Chris Hadfieldといえば100万人を超えるTwitterフォロワーを抱えるカナダの宇宙飛行士で、宇宙ステーションに滞在中日々Twitterに映像を投稿していた元気なオヤジだ。日本でも若田光一氏など、最近はSNSで宇宙からの写真、生活をアップしてくれる人が増えて…
いんびじぶるびーすつ。目に見えない獣が人類を襲う──! 的なパニックサスペンスSFかとおもいきや見えない動物を見ることのできる目をもった女性が、生物学的な分析というよりかは、自分が観察してわかったことなどを体験談を交えて語っていくスタイルだった…
James Morrowの新作。この人名前に聞き覚えがあったんだけど翻訳は本としてはないようだ。ただ短編がSFマガジンにはどうも載ったことがあるみたい※@biotit(橋本輝幸)さんに教えてもらいました。ありがとうございます。@huyukiitoichi 短篇は翻訳されてます…
作家:Emmi Itarantaのデビュー作。ほとんどの情報が明かされないまま話が進行していく、世界崩壊後の世界を描いたもの。洋書SFをあさっているとほんとに今はこの手の「世界崩壊後の人類」を書いた dystopian fictionが多くてお前らそんなに今の世界を崩壊さ…
Ivo Stourtonは日本では既訳の本はあるのかな? Ivo Stourton 翻訳で調べても出てこなかったけど、まああまりメジャーな作家ではないことは確かだろう。2007年にデビューした後、これまで『The Night Climbers 』と『Book Lover's Tale 』の二冊を出していて…
歴史の先生であるAlex McKayが2050年から歴史を振り返って何が起こったのか主要なイベントをざっと見ていく、未来予測系の本だ。単なる「未来はこうなっているかもしれません」とする未来予測とはちがって、時系列順に「この年にはこんなことがあってね……
ヤングアダルト系のSF……といっていいのかどかわからないが、ジュブナイルSFとでもいったほうがいいのか。ただSF設定そのものについてはほのめかされるだけでガッツリ設定が語られるわけではない。240ページ程で、ぎゅっと詰まっている。女の子4人(+1…
WebのSF系レビュー(映画、小説、ドラマ問わず)にエッセイを集めた2013年傑作選版。特筆すべきはジェンダーの平等とは何かを論じたエッセイ、視点を多く盛り込んでいるところだろうか。フィクションの中での女性の役割、女性主人公のジュブナイルFの少なさ…
中編の近未来世界を舞台にしたSF作品。突如発生した「身体に異常を引き起こし死者を頻発させるほどの不眠症」に侵された世界で「睡眠の寄贈と配布(献血みたいなイメージ)」が行われるようになっている。寄付者から集められた睡眠はSleep Bankに入れられて…
チャールズ・ストロスによる長編スペースオペラ。相変わらず時代はずっと先で、人間はsoulをチップに入れバックアップをとることができ、当然ながらsoulだけを情報として別の場所に送ることもでき、銀河系全体に人類が広がっているおかげで経済の仕組み自体…
いやーこれは面白かった。Kindle版がなかったから仕方なくペーパーバックでお風呂のお供にしてふやふやになるまでじりじりと読んだけど正解だった。先日こんな記事を書いたが⇒A Calculated Life by Anne Charnock - 基本読書 The Kitschies Golden Tentacle …
Anne CharnockによるSF小説。21世紀後半、主に遺伝子工学が発展した世界での人造人間とその世界自体を描いていく。著者はNew Scientist, The Guardian, Financial Times, International Herald Tribune and Geographical,といったそうそうたる媒体で書い…
Immigrants from the future | The Economist New roles for technology: Rise of the robots | The Economistロボット産業についての話で面白い記事だった。ロボットというのは人間が行けない場所にいったり、人間にできないことをやらせたり、あるいは肩代…
Afrofuturismという言葉があるらしい。知っているだろうか。Afroは髪型のアフロをさしているわけではなく、この場合アフリカ系の、という意味だ。Afro-Americanであるならばアフリカ系アメリカ人、というわけだ。本書の言葉を借りるなら「一般的にいってAfro…
フラニーとズーイ (新潮文庫 サ 5-2) by サリンジャー - 基本読書を久しぶりに読み直して、やはり傑作だと確信を得たが、読んでいて「どうもかつて読んだものと随分違うような気がするなあ」という違和感が常につきまとっていた。訳が違うのだからあたりまえ…
日本だとあまり話題になることもないが、privacyの侵害が安全と比べた時にどの程度まで許されるべきものなのかという議論が米国では活発だ。GoogleのサービスであるGmailはメールの中身を読み取って内容に合わせた広告を出してくるし、検索履歴から滞在時間…
いやあ、これは抜群に面白かった。元は著者のAndyWeirによってkdpで個人出版されたものの人気が爆発して最近ちゃんとした出版社から再出版された作品。シンプルながらそのオリジナリティは他の比するものがなく、先がわからないどきどき感と「今自分はかつて…
『ブラインドサイト』のピーター・ワッツによる最新短篇集。長編であるブラインドサイトはなかなかの出来だったけれど、短篇集はどうかな、と思ったら、これがまた凄い。長編より短編の方がむしろキレているのではなかろうか。もちろんブラインドサイトの評…
ポットのお湯が湧くのを待っているのに、ただその目の前でじーっとしているとほんの数分が永遠のように感じられるものだ。一方でちょっと離れてパソコンの前に座ってメールのチェックでもしようものなら気がついた時にはお湯は沸騰していくらか時間が経って…
2010年にガーナのStatisticalServicesはGDPの上昇率を60%だと見積もった統計を出してきた。成長率60%ってなんやねん、アホか、どうやったんだと疑問に思うところが、単純に前年までの計算が極度に間違っていたからだ。その後より正確さを増した為、60%も…
『白熱光』の訳者あとがきで今後のイーガンの発刊予定が書いてあったのだが、早く訳されろ訳されろと願っていたこのZendegiにはまるで触れられなかったので読んだ。次は『Orthogonal』で2015年秋だって。遠未来か!*1 もちろん早川以外から出る可能性も…
情報はフリーになりたがると『フリー』で提唱したのはクリス・アンダーソンだが、あまりまともな内容だとは思えない。正しくは「無断コピーが当たり前になっている状況下で人はそれを金を払って手に入れることに興味を示さない」であって情報がフリーになり…
Twitter社の歩みを多彩な人間を通して追った一冊。ノンフィクションのくせに劇的に演出をするところが鼻につきまくりだが、まあこういった伝記本は大抵そうだから我慢しなければなにも読めない。ただし面白さはピカ一。IT業界における成り上がりっていうのは…
わりと短い一冊だがエイリアンについて語るにあっては必読の一冊ではなかろうか。本作はAlien Universeのタイトル通り、ひたすらエイリアンについて書かれた一冊。フィクションで書かれたエイリアンで新しい描き方をした作品を網羅的に紹介していったかと思…
Astrobiologyという分野。宇宙生物学みたいな感じだろうか。地球以外への生物探査や、地球によく似た人間が移住できるような惑星の発見についての詳細な一冊。太陽系外にそうした惑星を探すにあたって、地質学、化学、生物学と多様な面からの科学的知見がワ…
If you want a wise answer, ask a reasonable question.-Hohann Wolfgang von Goethe, German writer and scientist アメリカの宇宙産業についてみていく一冊で、これがまた実に面白い一冊。アメリカにおける宇宙探査のターニングポイントがどこだったのか…
車椅子にのって機械音声を話す奇っ怪な物理学者のことを知っているだろうか。生きている中では最も有名な物理学者といってもいいかもしれない。『“To my colleagues, I'm just another physicist, but to the wider public, I became possibly the best-know…