基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

赤の女王 性とヒトの進化 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) by マット・リドレー

1995年に刊行されたものを(原著は1993年)、今年文庫化したもの。つい最近遺伝子の方もやわらかな遺伝子 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) by マット・リドレー - 基本読書 文庫化していて、まあリドレーだからというのもあるだろうがちゃんと単行本で出た…

本は死なない Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」 by ジェイソン・マーコスキー

Amazon本社でKindle開発の現場責任者として携わり、プロダクト、エンジニアリング、プログラムマネージャーをそれぞれ担当しKindleのエバンジェリスト(伝導者)として任命され、Amazon退社後Googleへ、そして今は読書関連のサービス会社を設立しているとま…

ユリイカ 2014年11月号 特集=森 博嗣 -『すべてがFになる』『スカイ・クロラ』から『MORI LOG ACADEMY』まで・・・クラフトマンの機知

『すべてがFになる』ドラマ化に合わせて、ユリイカが森博嗣さん特集だった。森博嗣さん当人へのメールインタビュー、清涼院流水さんと杉江松恋さんの対談、萩尾望都さん、山田章博さん、コジマケンさん、浅田寅ヲさん、スズキユカさんのイラストエッセイがあ…

NOVA+ バベル: 書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫) by 大森望 他

SF

NOVAというSF短編アンソロジーがかつてあり、オール書きおろしで短篇集を出し続けてきた意義は非常に大きかった。売上からみても短篇集より読者にとって求められているのは長編なんだろうと思うが、短編には個々の作家の世界観や能力、投擲範囲を示すことが…

誰得読書会『NOVA+ バベル: 書き下ろし日本SFコレクション』開催レポート

本日、SF短編アンソロジー『NOVA+ バベル: 書き下ろし日本SFコレクション』で読書会を開催してきました。告知記事はこちら⇒誰得読書会@新宿付近 10月25日(土)課題本:『NOVA+ バベル: 書き下ろし日本SFコレクション』のお知らせ - 基本読書天気もよく…

誰得読書会@新宿付近 10月25日(土)課題本:『NOVA+ バベル: 書き下ろし日本SFコレクション』のお知らせ

冬木糸一と申します。時々読書会を開いております。 下記に今回の読書会参加者募集内容を告知していますので興味がある人はご一読ください。

江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書) by 原田実

本書『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書) 』は、江戸しぐさなる、江戸時代に存在していたとされる行動哲学、商人道、共生の知恵のようなものがまったくのペテン、歴史偽造であり1980年代に発明された考え方だったことを明らかにし…

凶悪な感染症との闘い──『ホット・ゾーン:エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々』

ホット・ゾーン: エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々 (ハヤカワ文庫NF)作者:リチャード・プレストン発売日: 2020/05/22メディア: 文庫1994年刊、14年に復刊されたものの版元を変えての文庫化で、76年から93年にかけてのエボラ感染事例を扱ったノンフィク…

知中論 理不尽な国の7つの論理 (星海社新書) by 安田峰俊

面白かった。論点を7つに絞って、シンプルに歴史的背景から説明を重ねていくので読みやすくわかりやすい。キチガイのように見える相手の中にも、そう見えているだけで中にはまっとうな論理や、感情にいたるまでの経緯があるものだ。そうした部分を見ずに結…

環八イレギュラーズ by 佐伯瑠伽

SF

新人第一作、それも特に賞を受賞したわけではないということなので出版経緯が謎だが、新人第一作としては素晴らしい出来。明確に新しく、コンセプトが明瞭で、この時点で物語るスタイルをほぼ確立しており、何より新しいものをやろう、小説でできることをや…

排泄物と文明: フンコロガシから有機農業、香水の発明、パンデミックまで by デイビッド・ウォルトナー=テーブズ

2013年には、地球の人口は70億を超えた。人間は生きていれば基本的にうんこをすると考えられるので、一人が年間でうんこをする量をいくらか調整しながら(先進国でたらふく食っている人間と飢えた国の子供達が同じ量うんこをするわけではないとか)計算する…

掟上今日子の備忘録 by 西尾維新

絵VOFANに講談社からの西尾維新新シリーズ、しかも西尾維新初の電子書籍配信と紙の書籍同日発売、それにくわえて西尾維新の前作である続・終物語に本書のプロローグがついてきたとなれば、「ああ、講談社は第二の物語シリーズを求めているのだなあ、うりうり…

ピクサー流 創造するちから by エド・キャットムル,エイミー・ワラス

ピクサー共同創設者にして現ピクサー・アニメーション/ディズニー・アニメーション社長であるエド・キャットムルによって書かれて(語られて?)構成された本になる。この手の一流企業経営者の経営哲学、組織哲学的な本を楽しむコツは──、それほどまでにはの…

ヴィクラム・ラルの狭間の世界 by M.G.ヴァッサンジ

優れた作品に触れた時の感覚はとても言葉にしづらいものだ。一様ではなく、作品ごとに受ける感覚がひどく異なるからということもあるし、単純に言葉に出来ない領域に触れてくるからだろう。孤独や、自分にとってどうしようもできない状況に立ち会ってしまっ…

乳しぼり娘とゴミの丘のおとぎ噺 by ラティフェ・テキン

1984年に出た本の訳書が本書『乳しぼり娘とゴミの丘のおとぎ噺』になる。そんなに前に出た本が訳書として出るんだから、さぞや有名な人が著者なんだろうなと思ったら、著者のラティフェ・テキンさんはトルコの作家でノーベル賞作家オルハン・パムクと並んで…

恐怖の作法: ホラー映画の技術 by 小中千昭

ホラー映画を記憶にあるかぎり見たことがない。あのリングも見たことがないし呪怨も見たことがない。学校の階段も見たことがないしそれに類するドキュメンタリー系の心霊現象番組も見たことがない。それに関連してお化け屋敷に入ったこともなければジェット…

あなたは今、この文章を読んでいる。:パラフィクションの誕生 by 佐々木敦

あんまり評論家の人の文章は読まないんだけれども、佐々木敦さんは例外的にちゃんと読んでいる人だと思う。それは何も評論家の書くものはつまらないだとか言っているわけではなくて、ただ個人的に言ってることの意味がよくわからないことが続いたから避ける…

1000ドルゲノム: 10万円でわかる自分の設計図 by ケヴィン・デイヴィーズ

もし10万円で自分のDNA分析を受けることが出来て、なおかつ癌の発生可能性やアルツハイマー、パーキンソン病などが発生しやすいか否かを予め知ることができるとしたら、多くの人がまあやっておこうかな、一回でいいしと考えるのではないだろうか。実際、今は…

島津戦記 by 新城カズマ

戦国時代の戦記物に人が求めるのはなんであろうか。有名な合戦の臨場感のある描写、キリキリと胃が痛くなってくるような一瞬の判断の描写、人間があっけなく死んでいく中での別れの切なさや当時独特の価値観、一つ一つの合戦を超えた自国の行末を思う気持ち…

鹿の王 by 上橋菜穂子

やはり、ファンタジーとえば王であろう。そう思いませんか? 架空の国をつくりあげて架空の人々、部族の習慣を練り上げて、新しい世界を創造するのがファンタジーだが、架空の国には王がいるものだ。そして架空の国で、好きなように物語を展開させていけるの…