基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

100のモノが語る世界の歴史1: 文明の誕生

モノにしか語れない歴史がある。僕は歴史といえば当然文字資料から語られるものであり、それ以外の方法での歴史の語り方を想像したこともなかったが、本書を読んでその不明を恥じることになる。全世界の歴史を、人類の一部だけを不当に優遇しない歴史を語ろ…

世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記

まるで上質な物語のようだ。挫折、挑戦、転機、どん底、そこからの復活──。本書『世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記』は、東芝で長年フラッシュメモリ事業の製品開発に携わり、現在は東京大学大学院で准教授をやっている竹内健さんの自…

スゴ本の方の書いた記事が面白いので分析して勉強する。

最近僕も少しは面白いブログを書くことを意識したほうがいいのではないかと思うようになってきた。特に何かがあったわけではないけれど、マンネリ化してきたこともある。まあ要するに今までどおりのやり方には少し飽きてきたので、ちょっと別のことも取り入…

熟成する物語たち

『熟成する物語たち』というタイトルだけでは何について書かれた本であるのか今いちわからないかもしれない。「熟成する」という言葉はあまり物語に対して使われる言葉ではないからだろう。いまいちイメージが湧かない。が、テーマが「ワインと読書」という…

職業としてのAV女優

AV女優かあ……実は僕はAVを買ったこともなければ借りたこともない。当然それ以外の様々な手段で見たことはある。が、お金を払って入手したことはそういえば一度もない。周りにもあまりいない、ような気がする。「お前AV買ったことある?」なんて聞くことはな…

アニメもやっている古典部シリーズを読んだ

氷菓 愚者のエンドロール クドリャフカの順番 遠回りする雛 ふたりのきょりの概算と続く古典部シリーズを読みました。何年か前に氷菓を読んだときに、とてもつまらないと思ったのを覚えています。でも今こうして改めて読み返してみると、どれも良い作品たち…

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る

重力ほど身近なのに意識にのぼらないものも珍しい。 あ、空気があったか。空気も意識にのぼらない。でも水泳とかしたときは、苦しくて空気のありがたさを感じる。 重力は意識しないし、感謝することもない。宇宙について考えるときに、無かったら良いなと思…

クラウドの未来─超集中と超分散の世界

クラウドというと最近ではもう至極当たり前のワードになってきているけれども、その実態はよく知りませんでした。まあ、データをパソコン上に保存しなくていい便利な技術のひとつぐらいの感覚でしょうか。本書ではここ10年〜25年ぐらいの間に起こった「…

独立国家のつくり方

※先にネタバラシしてしまうと、『独立国家をどうやって作るのか』とか『国家を実際に作るとしたらどういう風になるのか』という実践的な本ではない(あるいみ実践的だが)。本書でいう独立国家とは基本的には精神的な意味(誰にも影響されない自分だけの思考…

戦闘破壊学園ダンゲロス(1)と飛行迷宮学園ダンゲロス―『蠍座の名探偵』―

“魔人”と呼ばれる異能力者たちが存在する、とある世界。 私立希望崎学園・通称「戦闘破壊学園ダンゲロス」では、 対立する2つのグループの抗争が激化していた。 “邪賢王ヒロシマ”率いる、暴力で学園を支配する「番長グループ」。 “ド正義卓也”を擁する、魔…

この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講

僕は大学では経済学を専攻していて、当然必修としてマクロ経済学もあった。僕は何か志があって経済学を勉強していたわけではないということもあったけれど、マクロ経済学の授業は意味がわからなかったしかなりつまらなかったのを覚えている。ビルトインスタ…

小説版めだかボックス(上)(下)久々原滅私の腑抜けた君臨または啝ノ浦さなぎの足蹴による投票

小説版めだかボックスを読みました。僕はめだかボックスのマンガがめっぽう好きで、単行本こそ買ってはいないものの毎回ジャンプで楽しく読んでいます。ただ両手をあげて絶賛するわけではなく、僕は西尾維新の書くバトルが胡散臭いし強さの序列が意味分かん…

ゾンビ日記

著:押井守でゾンビ? それはいったいどんなものになるんだ? とわくわくして読み始めたらなるほど。狙撃銃に関して偏執的で変態的な描写を重ね、ゾンビというあまりにも明白な「死のメタファー」を目の前にして戦争と、死についての思考を続けるフィクショ…