基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

新訂 福翁自伝 (岩波文庫) by 福沢諭吉

これはもうべらぼうに面白い一冊で古びれるどころか当時(福沢諭吉時代)の雰囲気が外部にいる知識人といった主流派から離れた立場からみられて(維新だなんだの言っている奴は馬鹿だし、幕府も引きこもりばかりで馬鹿ばっかりだ!!)たいへんおもしろいの…

Alien Universe by Don Lincoln

わりと短い一冊だがエイリアンについて語るにあっては必読の一冊ではなかろうか。本作はAlien Universeのタイトル通り、ひたすらエイリアンについて書かれた一冊。フィクションで書かれたエイリアンで新しい描き方をした作品を網羅的に紹介していったかと思…

悲報伝 (講談社ノベルス ニJ- 32) by 西尾維新

相変わらず長い。延々と主人公が考え続けるのでかったるい部分も多いのだが、それでも清く正しく能力バトルをしていてかったるさを差し引いても現状面白い。魔法少女同士が凄惨に殺し合い魔女というキーワードが飛び交いまるで魔法少女まどか☆マギカをそのま…

標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学 (NHK出版新書 407) by 竹内洋岳

山に登る人の話が好きだ。小説でもノンフィクションでも映画でも変わらない。何が面白いのか考えてみたが、僕には登山に生命をかける人たちのことがぜんっぜん理解できないからかもしれない。生命をかけるというのは単なる比喩ではなく、登山家は現代とは思…

ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) by コーマック・マッカーシー

SF

うげ、これはとんでもなく凄いぞ。ここまで徹底的に根こそぎ奪われた終末世界を書いた世界があっただろうか(いや、あるかもしれない!)。本作『ザ・ロードは』コーマック・マッカーシーの終末小説で、『悪の法則』という題名で先日映画が公開された。ただ…

アステロイド・マイナーズ by あさりよしとお

タイトルに入っているとおりに(マイナーズ)、かなりマイナな漫画作品である。あんまり売れない、というよりかは異星人とのコンタクトでもなく、派手な戦争があるわけでもなく、地味〜に小惑星で資源を掘ったり生活をしている人たちの鬱屈を短編形式で書い…

アリス殺し (創元クライム・クラブ) by 小林泰三

「アリス」とタイトルに入り、表紙の絵もそのまんま「不思議の国のアリス」のアリスそのものなのだ。ちょっとその直球さはどうなの、どうせたいしてアリスはそれほど関係してないんでしょう、と惹かれないタイトルに惹かれない装丁だったので、おもしろくて…

魔術から数学へ by 森毅

森博嗣さんの『キウイγは時計仕掛け』という作品における引用本。元々は『計算のいらない数学入門』という題名だったそうだが、こちらの題名の方がよりピントがあっていると思う。いわく説明のつけがたい本で、一言でまとめられそうもないのだが数学エッセイ…

物語ること、生きること by 上橋菜穂子

守り人シリーズや獣の奏者などで知られる上橋菜穂子さんが幼少期から作家になるまでを語った一冊。インタビューアーにたいして語る形式のせいか、上橋さんの物語に対すること、生きることそのものへの姿勢、それに優しい……というよりかは他人を受け入れるキ…

大人の遊びの本気『宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた: 実録なつのロケット団』 by あさりよしとお

大人が本気で遊ぶとこうなるんだぜ!! という見本。著者のあさりよしとお氏は漫画家で、なつのロケット団は衛星エンジニアである野田篤司を中心として発足したグループ。あの堀江貴文さんやSF作家の笹本祐一さんが所属している。目的は宇宙にいく! その…

はなとゆめ by 冲方丁

SF

冲方丁さんによる歴史小説第三弾。清少納言を主軸に据えた一冊。女性の目からみた宮廷政治や平安時代の人間関係、そしてあのよく知られた『春はあけぼの〜』からはじまる枕草子の文章を書ける才能あふれる視点の描き方が素晴らしい。本作において冲方丁さん…

キウイγは時計仕掛け by 森博嗣

森博嗣さんによるGシリーズ最新刊。もう9作目だし、紹介などはしない。今回も結構なおてまえでございました。とても楽しかった。前作よりもまた少し時がとんでいて、この時間の感覚がいいな、と思う。初期の頃からすると当たり前だけどキャラクタが歳をとっ…

ブラックライダー by 東山彰良

SF

面白かった小説、つまらなかった小説、興奮した小説、たくさん読んで経験してきたつもりであるし、どれも違った体験をできるのが小説を読む醍醐味である。本書『ブラックライダー』はなんだったのかというと、「なにがなんだかわからねえが、すげえ」としか…

〈小市民〉シリーズ by 米澤穂信

〈小市民〉シリーズとは、米澤穂信さんによって書かれた春期限定いちごタルト事件、夏期限定トロピカルパフェ事件、秋期限定栗きんとん事件 (上)(下)を対象とした名称。いつのまにかKindle化していたので読んだ。最近こうやって、いつか読もうと思いなが…

ブラインドサイト by ピーター・ワッツ

SF

素晴らしいファーストコンタクトSF。ファーストコンタクトの側面は「これが読みたかったんだよ!」という感じで興奮した。ハードSFであることはそのまま面白さに繋がるわけではないことはもちろんだけど、本作はそうした基盤の上に見事に「未知」を表現し…