基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

HONZ掲載

わたしたちの世界は、わたしたち自身だ──『生まれながらのサイボーグ: 心・テクノロジー・知能の未来』 by :アンディ・クラーク

生まれながらのサイボーグ: 心・テクノロジー・知能の未来 (現代哲学への招待 Great Works)作者: アンディ・クラーク,呉羽真,久木田水生,西尾香苗出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2015/07/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る書名でまず惹…

本を読むときに何が起きているのか ー ことばとビジュアルの間、目と頭の間 by ピーター・メンデルサンド

本を読むときに何が起きているのか ことばとビジュアルの間、目と頭の間作者: ピーター・メンデルサンド,山本貴光,細谷由依子出版社/メーカー: フィルムアート社発売日: 2015/06/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見るあなたは今、この文章を…

この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた by ルイス・ダートネル

30年ぶりにシリーズ続編として公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は突き抜けて凄まじい、破壊的なエンターテイメントだった。崩壊した地球文明の後に残った脳筋の男共が滅茶苦茶に改造されもはや原形が何だったのかさっぱりわからない車とバイ…

漫画編集者 by 木村俊介

つい最近戦後のミステリ史を追うことを目的に行われた名編集者へのインタビュー集が刊行されてそっちについても書いたばかりだが、今度は漫画編集者へのインタビュー集だ。僕はそもそも編集者が書いた本や、編集者が受けているインタビューが好きだ。漫画編…

S,M,L,XL+: 現代都市をめぐるエッセイ by レム・コールハース

普段、線をぐりぐりと引きながら本を読む。あとで引用しようと思うぐっときた部分に、結論部分に、問題提起の部分に。概ねあとから読み返した時に、そこを起点として他の細部をずるずると思い出せるように引いている。というわけで、本書もいつもと同じよう…

ハイジャック犯は空の彼方に何を夢見たのか by ブレンダン・I・コーナー

我々は今では飛行機に乗る時に厳重な持ち物の検査を受ける。長い列ができて、それなりに時間がかかることも珍しくない。持ち込みは制限されるし、見られたくないものであってもガサガサとチェックを入れられてしまう。そうした状況への抗議はあれど、多くの…

「衝動」に支配される世界---我慢しない消費者が社会を食いつくす by ポール・ロバーツ

「衝動」に支配される世界---我慢しない消費者が社会を食いつくす作者: ポール・ロバーツ/神保哲生解説出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2015/03/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見るTwitterやFacebookは常に何らかの更新が発生し続けてい…

サイエンス・ブック・トラベル: 世界を見晴らす100冊

書評集なんてわざわざ読まなくたってこの世には読みたい本・読むべき本はたくさんある。油断をすると積読はガンガン溜まっていってしまう。ま、僕は積読しないけど。しかし『神話の力』という神話をめぐる本の中で、いつも僕に勇気を与えてくれる一節がある…

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か by 小林雅一

ディープラーニング、機械学習、人工知能……正確な未来予測は無理でも、だいたいの方向性において人類は「技術的な進歩」を重ねてきたし、これからも重ねていくだろうということは予測できる。そしてその技術的な進歩が今後必ず起こるのがAI分野だ。本書はそ…

暴力の解剖学: 神経犯罪学への招待 by エイドリアンレイン

※犯罪者を特定する因子は存在するのか? 『暴力の解剖学 神経犯罪学への招待』 - HONZ に書いたものの転載verです。ただ転載するのもあれなので最後の方にHONZの読者層を考えて省いた部分を補填しています。日本のようにかなり平和な国であっても人は人を殺…