成毛眞氏の最近出たばかりの新書、『実践! 多読術 本は「組み合わせ」で読みこなせ』を読みました。本の選び方、読み方をテーマにした読書術です。
こういう読書術系統の本は、正直僕は読みすぎたせいか真新しい情報はほとんど入ってこないので毎回読むたびに、別のまったく知らない分野の本を読めよ〜〜と思うんですけどでもまあ別に勉強の為に本を読んでいる訳でもないので出るたびに読んでしまいます。読書術。
目次
第1章 超併読のある生活(私は一体、どれだけの本を併読しているのか
まず本をリビングでざっと読み、仕分け作業を行う ほか)
第2章 賢者の読書、愚者の読書(古典は他人に任せて、新刊を読もう ハウツー書や投資本は捨てて経済学に学べ ほか)
第3章 経営者は自然科学に学べ(仮説検証は経営の仕事、だから自然科学を学べ マーケッターは、把握できないものに手を出すな ほか)
第4章 書評の技術(書評とキュレーター 書評を書く場合のいくつかの注意点と気構え ほか)
第5章 賢者の蔵書棚を作ろう―厳選ブックガイド(文化・人生編 社会派ノンフィクション編 ほか)
内容的には目次が全て、といった感じで、別に中まで読むほどのものじゃあないんですが(買うならほとんど同時期に出た「新書がベスト」の方がいいと思う)第四章に「書評の技術」という、書評マニュアルのようなものがあってそこがちょっと面白かったのでメモっておきます。
書評の技術
氏は書評ブログ(成毛眞ブログ)をやっていて、僕もよく見ているのでこのテクニックは素直にへぇーと思って読めました。ほとんど同意できなかったですけど。でも僕もこういう似たような事をやっているわけであって、人が(しかも大変人気のある)どうやって更新しているのかは非常に気になる。
氏が書評を書くときの心構えは以下の通り。
1.アンダーラインなどは引かない。メモもとらない。
2.書評も速報性が命。基本的に新刊しか読まず。発売からせいぜい三カ月の本しか書評しない。
3.ブログの場合気分でデザインを変更したりせず、基本的なフォーマットを意識して作り上げる。
4.ブログで取り上げる本は、バラエティに富ませる。
なるほどーと思う。1が何故かと言うと、忘れてしまうようなものならばそれ程価値のない情報なのだ、ということ。アンダーラインを引かなければ覚えてられないような場所ならば、引く必要はないと。これにはまったくもって同意だけど引きたかったら引けばいいと思う。そんなん大した違いじゃあなくない?
2にはまるで同意できない。本をブログで売ることだけが目標ならばそうだろうけれども、趣味、自分の楽しみとしてやるつもりならばいつの時代のどんな本でもいいじゃないかと思う。それに、「今」読まれるべき「古典」だってある。
3にも同意できない。そりゃあ何年もやってきて自分の型、スタイルがあるような人ならば別だろうけれども、僕のような何の型もない素人が早々に書評のスタイルなんかを決めてしまって、それしかやらないというのは視野が狭すぎるのじゃあないかと思う。適当に自分に合うスタイルが見つかるまで、ころころ書き方を変えたい、と僕などは思う。
4はそうできたらいいなぁと思う。一カ月に何百冊も読むならば、その中から選ぶことによってそういうこともできようが、そこまでの読書量がない人にとってはそんな事言っていたら何も書くことが出来ないのでここも、人それぞれであろうと思う。。
そもそも、ブログに本の感想を書くなんて言う行為を延々と続けようと思ったら、楽しくなけりゃあ始まらない。僕だって正直読んでいる人がどう思うかなんて知ったこっちゃなく、ただ書いていると楽しいので書いているだけなわけであるし。
みんな好き勝手に、自分が楽しいと思えるやり方でやりゃあいいじゃん、というのが僕の感想だしたぶん成毛眞氏の言いたい事だろうと思う。まあ、知らないけど。
実践! 多読術 本は「組み合わせ」で読みこなせ (角川oneテーマ21)
- 作者: 成毛 眞
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/07/10
- メディア: 新書
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