基本読書

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神話版モンハンじゃねぇか!──タイタンの戦い

 観てきました。非常にツッコミどころの多い映画で、げらげら笑いながら楽しく観れました。デートムービーとしてもいいし、ツッコミながらもみれるしで、まさに娯楽映画っていう感じ。あらすじとしては、お話があからさまに王道なのは観る前からわかっていましたが、まさか桃太郎だったとは……。物語はこう始まります。神の子ペルセウス君は、どんぶらこっこどんぶらこっこと海を漂っている間に、優しいおじいさんとおばあさんに拾われます。二人に優しく育てられながら純粋に育ったペルセウス君ですが、ある日悪の大王ハデスに両親と妹を殺されてしまいます。これに怒ったペルセウス君は、ハデスぶっ殺す! とばかりに、仲間を引き連れパーティーを組んで神とモンスター討伐の旅に乗り出すのです。まあ鬼退治ですね。

 お話がシンプルだけれども、映像はとってもよかった。モンハンと最初に書いたけれども、どちらかといえば私が思い出したのは『ワンダと巨象』でした。っまそんなの別にどうだっていいんですけどね。映像が良かった、ということだけが伝われば。他にお話の部分で「ほんとにひどいな」と思ったのは、この作品神が出てくるので、ぶっちゃけ何でもありなんですよね。突然出てきたり、突然空から伝説の剣が降ってきたり、突然表れた神様が必要なアイテムを渡してくれたり、突然ペガサスが空からいっぱい駆けてきたり。おいおい、なんでもありじゃねえか、と思いつつも、割と無慈悲に人がばんばん死んでいくので面白いです。おいおい、助けてやれよ、何でもありなんだから。

 一番笑ったのは、神討伐に出たペルセウス一行が、最初に神の手下と戦う時です。その神の手下というのは、明らかに怪しい、人間の化け物みたいな見た目をしているのです。しかしその化け物に向かってペルセウス一行はダッシュで向かって行くので、てっきり私は「斬りつけるんだろうなぁー」とボケェーっと観ていたら、突然ドロップキックを放ったのです。これにはびっくりしました。「おおおおい!! お前は神の手下相手にドロップキックが通用すると思ってんのかよ! ていうかお前の手にある剣は何のためにあるんだよ!!」とめちゃくちゃツッコミました。

 あとどう考えても勝てない、人間の10倍ぐらいはありそうなサソリを相手にして、みんな「やったるぜぇ!」という感じで嬉々として戦っているのが凄かったです。私だったらおしっこちびって走って逃げるレベルなのに、みんな「いけるぜぇ!」と思ってるのかどんどん突っ込んでいきます。いったい何が彼らにそうさせるのかさっぱりわかりませんでしたが、きっとワンダの巨象のワンダや、モンハンのハンターも勇気を振り絞って戦っているんだろうと想像して胸が熱くなりました。そういう、いつかDVDやBDとして出たときに、友人と酒でも飲みながらだらだら観たら楽しいだろうなぁーという映画でした。えがったえがった。