基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

トランスフォーマーシリーズ3作目にして最終作。
順調に1作目よりも2作目が、2作目よりも3作目がつまらなくなっていてここで終わってよかった。普段は極端につまらなかった物については何も書かないのだが今回はなんとなく書いておこう。

僕は何よりも飽きっぽいので同じ映画をシリーズで3作も見ると飽きてしまうということもあるが、絵的にもあまり新しいところは無かったように思える。ただ改善されたところもあるようなきがする。2作目はバトルの最中カメラが近すぎて何やっているのかさっぱりわからない場面があったが今回はそんなこともなかった。あともうひとつ、2作目を見終わった真っ先の感想が「トランスフォーマーいなくても米軍がいれば問題ないじゃん」というぐらい米軍が活躍し悪のディセプティコンをなぎ倒すのだが今回は派手な活躍が抑えられていてよい。

むろんまったくないというわけではなく、米軍のチームワークというか技量を生かして敵を倒しており、非常に地味ながらも予想外な展開だった為に非常に楽しめた。ここがいちばんよかったと言ってもいいぐらいだ。もし仮に地球にディセプティコンが襲いかかってきても米軍がいれば大丈夫だろう。世界でいちばん宇宙人を撃退しているのは米軍なのだから、もしもの時は経験豊富な彼らに頑張ってもらうほかない。

話を映画に戻すと、スケール自体は3作目にして最大級とも言える「地球の人類の危機」が訪れている。このスケール感はすごくて、観ていて大興奮……するかとおもいきや退屈で仕方がなかった。いちばんの原因は逃げ惑う人がほとんど描写されていない点だと思う。もちろん描写されていないわけではない。ただ足りないのだ。おざなりに逃げ惑う人々が描写された後即座に人類は反攻作戦に映る。勇敢だが無能なサムを先頭にして。(別に先頭じゃないが。)

今回サムは3作中すべてを合わせて一番キチガイみたいだった。何より子供がわめいているようにしか見えて仕方がなかった。僕はヒーローだと叫ぶ姿が恥ずかしく書かれているのは後のタメであるのだが、タメた後の結論さえサムの実情を表しているとは思えない。最初から最後まで彼は「なんでいるのかよくわからん、いい歳こいて勘違いした子供」として僕の目には写った。

そしてちんけなラブストーリー! ま、サムがキチガイなのとちんけなラブストーリーはもはや定番なので別にいいんですけど。僕として一番がっかりだったのは「このすごいアクションシーンに慣れてしまった自分」なのかなあと。はー、ねがわくば一作目を見た時の驚きを維持したいものですが、難しい……。