森博嗣先生の新刊。
発想の原点とも言える「呟き」が100個と、その補足で一冊の本になっている。
ブログの内容を方針転換しようかと検討してしまうほど身に痛い話も多々あった。
もう散々森博嗣先生については書いてきているので、目次だけ引用。
……しようかと思ったが、この一冊の価値の大半は目次に、発想にある。
それを引用してしまっては横取りにも程があるのでやめておく。
先に書いたが本書にはブログについても触れられている呟きがあって、身に痛い話もあった。
これを読まなかったら躊躇なく引用していたかもしれない。
ブログに本の内容を引用することについて自分の解釈で曲解して森博嗣先生が書いていたと思われても困るので個人的見解として書こう。
ブログに文章を引用しても、他人に自分と同じ印象を持ってもらうことはできるかもしれない。しかしその人の役には立たない。それは名言を読んで「ああ、いい言葉だな」と思うだけで行動しなかったらなんの意味もないことと同じだ。
良いな、と思う文章、内容があるのであれば、引用するのではなく思考し、活用し、行動しなくては意味が、ない。「人助けは良いことです」という言葉に感動して、「人助けは良いことです、ってのは良い言葉だなあ」と思って、折に触れて思い返しているだけでは意味が無いのだ、当たり前の話だけど。
もともと書くことなどないのでもうまとめてしまうがこの本の真価は個々の呟きの発想にある。
抽象度が高く、情報が圧縮されている「発想」。
本書は「発想」のおもちゃ箱だ。
各種取り揃えられており、ピンときたものがあれば
自分の人生に実際に反映させることができる(これが一番難しい)
どんなに優れた発想でも、読み手がそれに目をとめなければ無意味だ。
しかし目をとめることさえできたら。
僕らは外部にある発想を自分の中にいったん取り込み、
そして、自分の運動を歪ませることができる。
最近は、そこまでやることでやっと「本を読んだ」と言えるのかな、と思うようになった。
つぶやきのクリーム The cream of the notes
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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