過去にこの「円城塔先生が読書メーターで褒めてた本を勝手にまとめた」は二回行なっています。
1回目
円城塔が読書メーターで良著判定した本まとめ - 基本読書
2回目
円城塔先生が読書メーターで褒めてた本を勝手にまとめた - 基本読書
円城塔先生は今となっては芥川賞を受賞してあっというまに時の人となってしまいました。2回目にまとめたのが2010年のことなんでずいぶん久しぶりの3回目になります。最初にまとめたのは2009年でした。
久しぶりにまとめることによって僕も先生が歩んだ読書の道を後からついていって何回と言われる作品を理解することにつとめたいものです。そう、円城塔を理解するには円城塔と同じものを読むべし! では簡単にまとめます。左が書名で右が円城塔先生のコメントになります。
前回のまとめ以来になるので期間的には2010年10月30日以降の物になります。
1.流跡──これはすごい。
3.柳生十兵衛死す──物凄すぎる。
4.バウドリーノ(上)──素晴らしすぎる。
5.バウドリーノ(下)──しあわせ。
6.時の地図──SFとミステリに欠けているものがここに。
7.異星人の郷──すごかった。
8.言語設計者たちが考えること──小説を書く人も読むと良い。
9.繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史──良著。スケーリングは欲しい。
10.もうすぐ絶滅するという紙の書物について──読むと良い。
──緒言だけでも読むべき。常識の基準として。
12.ホーリー・ファイアー──読まないのは勿体ない。
13.数と正義のパラドクス 頭の痛い数学ミステリー──読んでおくべき。
14.天才が語る サヴァン、アスペルガー、共感覚の世界──良い。
15.オリクスとクレイク──素晴らしい。が。
16.ポータブル文学小史──素晴らしい。多分短さが。
17.最新脳科学でわかった 五感の驚異──これはすごい。邦題はひどすぎ。
18.錯覚の科学──読むと良い。原題は "The Invisible Gorilla"。
19.ゲーデルの定理――利用と誤用の不完全ガイド──すごかった。(但し、かなりハード。)
20.ナボコフ 訳すのは「私」―自己翻訳がひらくテクスト──素晴らしい。
21.魔群の通過―天狗党叙事詩山田風太郎幕末小説集──すさまじい。
22.青の物理学――空色の謎をめぐる思索──良著。原題は "Sky in a bottle"。
23.不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生──読むことを強くおすすめ。
24.情報時代の到来―「理性と革命の時代」における知識のテクノロジー──素晴らしい。
25.越境する脳: ブレイン・マシン・インターフェースの最前線──良著だけど、専門書寄り。
26.メモリー・ウォール──これはものすごい。
27.How to Live with a Huge Penis: Advice, M──訳しても良い。
28.ヴィクトリア朝時代のインターネット──すごいよ。
29.夢十夜を十夜で──ものすごいよ。
30.親切な進化生物学者―― ジョージ・プライスと利他行動の対価──素晴らしい。
わー読む本が増えたぞー(白目)(1年ぶり3回目)
今回は20冊抜粋。他にもオススメしていた本はいっぱいありましたけど僕が読みたいものor読んで面白かった物を適当にチョイスしました。僕も三分の一ぐらいは読んでいるのかな。
いやあそれにしても読む本の幅が広い。このうちどれが自作に反映されているのかはわかりませんが、このような雑多な読書は僕も同タイプなのでわかるんですけど、楽しいんですよね。頭の中がぐっちゃぐっちゃになっていく感じがして。
期待したいのは訳してもいいとコメントしている『How to Live with a Huge Penis: Advice, M』とか。翻訳かあ……どんな文体になるのかな。そもそもHuge Penisっていったい……。タイトルは直訳で巨大なペニスとどのようにして生きるのか? みたいな感じでしょうか……? ひょっとしたら小説ではないのか。
恋人にプレゼントするのが流行りそうですね。
冗談はおいといて、個人的に気になったのは20と番号をふった『親切な進化生物学者―― ジョージ・プライスと利他行動の対価』なんですけどこれが高い!!! 4400円もする!! 最近お金がないので少し迷ってしまう。まあでも読んでみよう。

- 作者: オレン・ハーマン,垂水雄二
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2011/12/21
- メディア: 単行本
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