基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

紅/片山憲太郎

紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)

紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)

 王道展開を踏まえつつロリコンラノベでもある。自分が読んだものの中でぶっ飛んでいるロリラノベというと円環少女とかDADYFACEなどがあげられるがこれも負けてねえ、負けてねえなあ。何より意識させまくってるからなあ。作中でも何度もロリコンという言葉が出てくるあたり。7歳の幼女と裸で一緒に寝たりしているだけでもはや普通の精神で読む事は不可能である。劣化西尾維新などといって貶められているのをよく読んでいたので読むのを躊躇していたのだが普通に面白い。確かに設定で似ているところもあるが面白けりゃ問題なしだぜよ。まあでもちょっと似てる部分が多すぎるな、とは思ったが。ヒロインは総じて主人公に惚れているわけだが楽しいのでよし。それにしてもこんなに周り中に愛されまくってるとむしろ生活がし辛いものだなーということがよくわかる。何をしても嫉妬の嵐が巻き起こるぜ! 怖いぜ! この魅力的なヒロインの全てが7歳の幼女の引き立て役かと思うと悲しいものがある。それにしても、男が出てこない小説だ。主人公の友人的ポジションの人間が皆無だ。友達いないもんな、主人公。味方で出てきた男って武術の師匠しかいないんじゃないか? でもわかるよ、こんな美女に囲まれて生活してたら男の友人なんて邪魔なだけだもんな。というかこの状態で友達が出来ても主人公経由でヒロインズにちょっかいを出したい奴としか思えないよ。それにしても戦闘が全く面白くない。盛り上げ方が下手っていうのもあるかもしれないが、なんか弱者が強者に向かっていく感じがあまり感じ取れない。