- 作者: 大越愛子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1996/03
- メディア: 新書
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1.何を言っているのかさっぱりわからん。
問題点を挙げよう。入門と名がついているにも関わらず、専門用語、特殊な用語が頻出してそれについて何一つ説明がない。難しい単語を利用して何を書いているのかと思えば、大したことを書いていない。とにかく何でも漢字にすればいいと思っている大学生のレポートのようである。引用ばかりで、自分の意見というものが見られない。章の最後は我々は考えていかなければならない。模索が始まるのだ。などなど。全部投げっぱなし。全体の五分の一は引用なのでは? というぐらい引用が多い。しかも引用も難解な言いまわしで、何を言っているのか分からない。
ひょっとして、フェミニズムとは難解な言いまわしでしか語れないものなのか? そもそもフェミニズムが何なのか? ということが、本書からは読み取ることができなかった。フェミニズムの潮流、という章では10ものフェミニズム思想が語られる。中には『サイボーグ・フェミニズム』などといったわけのわからない、色物としか思えない思想があったりする。突然こんな説明が挿入されても
サイボーグ政治学は、言語を求める闘争であるとともに、完全なコミュニケーションに対し──あらゆる意味を一気に翻訳しきってしまうような唯一のコード、すなわち男根ロゴス中心主義の主要ドグマに対し──立ち向かう闘争といえる。
ええっと・・・? ドグマ? ロゴス? 何語だ? それ? 通じないな。漢字を読むのに精いっぱいだってのに。冗談はやめろ。
何もかもがこんな感じ。ついていけないっす…。一番ついていけなかったのは、多くの男は、男が優越しているという幻想に生きていて、虚構の世界に逃げ込んでいる。フェミニズムを通して、幻想から解放してやろうとかいう思想ですよ。何か明らかに男を勘違いしているというか、特に根拠もなく男はこれこれこういう理由でダメだ! っていうのを繰り返されるとさすがに??? となる。
危ないフェミニストには近寄らないようにしよう。