イカ娘っていうアニメが最近やってるんですけど、これが大変面白いです。いや、つまんなかったり面白かったりするんですけど、基本イカ娘がかわいいのでそれで充分なのです。疲れたときにイカ娘が一生懸命にやって全部うらめに出てなんでこんなことになるでゲソー! とかいう感じで悔やんでいるのが可愛いのです。
で、アニメが面白いのでついでにイカのお勉強をしようと講談社BLUEBACKSから出ている『イカはしゃべるし、空も飛ぶ』という本を読み始めたのですが、これがなかなか面白い。テレビでやっていましたけれども、人類が絶滅した後はイカが世界を支配する──なんてことも言ってましたし、イカは凄いのです。
なにしろ飛びますからね。※飛ぶイカ
イカが飛ぶとかマジどうやって飛んでいるのかさっぱりわかりませんが、推進力とかどうなっているんでしょうね? トビウオが飛ぶのはなんとなく理解できるんですけど……。ちなみに主翼がどこにあるのか、どうやって飛んでいるのかは今も完全に解明されたわけではないそうです。
そういえばイカ娘の3話では、周りが暗いので、照明にしようとイカ娘自身がホタルイカの能力を使ってピカーッと発光していました。しかしどうも本来イカが光るのは、「暗いところで物がよく見えるようにするため」ではないそうなんですよね。
何しろイカが普段すんでいる海の深いところは「真っ暗」ではなく「薄暗い」のですが、そんなところでピカーッと発光などしようものなら自分の位置を敵に大声で伝えているようなものです。だからイカが発光するのは逆転の発想で、「明かりを薄くつけてうえから降ってくる太陽光の中に溶け込む」ためにあるそうです。
本来はアニメでイカ娘がやったような夜用じゃなくて、昼用なんですよね。※本来間違った発光の仕方
そういえばイカ娘は墨も吐いていました。※かわいい
イカがスミを吐くのは有名なことですが、その実際の用途については多くの人が誤解しているのではないでしょうか。「イカは何のためにスミを吐くのか?」というところです。
僕も最初は「煙幕の効果があるんだろう」と思っていたのですが、どうも違うようです。じゃあなぜイカはスミを吐くのかといえば、「ダミー」つまり身代わりの術です。吐いた後しばらく散らばらないイカのスミは、イカのように見えるというわけです。
とまあこんな風に、イカについて色々知ることが出来ます。イカについて知ってどうするんだ、とは言うものの、時期支配者であるイカについて知っておくのも悪くないんじゃないでしょうか。地味に面白かったです。
イカはしゃべるし、空も飛ぶ―面白いイカ学入門 〈新装版〉 (ブルーバックス)
- 作者: 奥谷喬司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/21
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