一年を通してのベスト10を書くのとかってちょっと恥ずかしい。
ベスト10はみんなやってるし、僕の読んでいる本はだいたいみんな読んでいる本なので、僕があえてやる必要もないかなと。それにみんながやっているところで敢えて一人だけやらないのってなんかロックな感じするじゃないですか?
まあそれ以上に今まであんまりベスト10みたいなのをやらなかったのって「何を昨年読んだのか全然わかんない」ってことがあったのです。でも今回は読書メーターに結構まめに登録していたのでかなり精確にわかった。
なのでやってみましょうベスト10。適当に選んだたら30冊になったので身を削るような思いで20冊削りました。最後に30冊の方も全部あげときます。一応2011年刊行の物をほとんど選びました。一冊だけ違いますが。
以下に感想をちょっとだけ書いたまとめがありますけど面倒くさいので先に10冊は全部並べておきます。また順位もないとすぐに書いたけれど、小説とノンフィクションで一番だけは決まっています。『マインド・イーター』と『思考と行動における言語』です。来年もこれぐらいの傑作が読めるといいなあ。
1. 天冥の標Ⅳ: 機械じかけの子息たち
2. マインド・イーター
3. これはペンです
4. ねじまき少女
5. 戦闘破壊学園ダンゲロス
6. ぼくは上陸している
7. 幸せな未来は「ゲーム」が創る
8. エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う
9. 科学的とはどういう意味か
10. 思考と行動における言語
小説(ほとんどSF)
■天冥の標Ⅴ: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河 & ■天冥の標Ⅳ: 機械じかけの子息たち (ハヤカワ文庫JA)
ああ、小川先生は本当に凄いよ。天才だよ。
もっともっと注目されてもっともっと騒がれるべきだよ。
このⅣはそういう「小川一水先生についてきてよかった」と改めて思えるような作品だったな。もちろんⅤでも思ったけどね。
Ⅴは宇宙農家。人間の内面的な動きは完全に今の田舎と一緒だけど、
裏で流れるがさすがすぎる。
僕の感想は下記参照
天冥の標Ⅴ: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河 - 基本読書
天冥の標Ⅳ: 機械じかけの子息たち - 基本読書
■マインド・イータ (創元SF文庫)
順位はつけないといったけど昨年読んだ中ではこれが一番衝撃的
感想は下記
マインド・イーター - 基本読書
■これはペンです
素晴らしい。芥川賞をとれなかったのは悔やまれますが、仕方ないとも思いますね。でも面白いです。
感想は下記
これはペンです - 基本読書
■ねじまき少女
これは僕は大好きなのだけど周囲の評価的にはそこまででもない感じか。テーマ的な部分で語られることが多いけど情景の美しさとか、文章とか、キャラとかが良かったんだよ!!!!! ぶっちゃけテーマなんかどうだっていいんだよ!!!!!
感想は下記
ねじまき少女 - 基本読書
■戦闘破壊学園ダンゲロス
今年読んだ小説の中では最高の部類。小説の面白さにもいろいろあるんだけど、
これはエンターテイメントとしてよかった。ベスト5にしてもこの作品は入れるね。
感想は下記
戦闘破壊学園ダンゲロス - 基本読書
ノンフィクション
■ぼくは上陸している (上)(下): 進化をめぐる旅の始まりの終わり
グールド最後のエッセイ。とても良い
僕の感想は下記
ぼくは上陸している - 基本読書
■幸せな未来は「ゲーム」が創る
もし昨年地震が起こらなかったとしたら、2011年で最も重要な本はこれなんじゃないかな??
僕の感想は下記
幸せな未来は「ゲーム」が創る - 基本読書
■エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う (NHK出版新書 356)
とはいうものの2011年最もショッキングだった事態は言うまでもなく地震、そして原発だった。原発を使うのはもう不可能だと思われるが、その場合「代替エネルギーをどうするのか」といった緊急の問題が生じる。これからのエネルギー問題を考える前提として本書は重要。
感想は下記
エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う - 基本読書
■科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)
森博嗣先生が原発について語った! それ以上に、これから先より科学的であることが重要であることを説いた一冊。というかまあ、馬鹿を啓蒙してやるぜってこと。
感想は下記
科学的とはどういう意味か - 基本読書
■思考と行動における言語
これは遅くても高校生までに、全員に読ませるべき名著。
僕達は当たり前のように言語を使っているけど、言語について知らなすぎる。
感想は下記
思考と行動における言語 - 基本読書
以下は涙ながらに削ったものを全部入れたベスト30ver 特にライトノベルなんか全然入れられなかったからなあ。
ベスト30(並び順は読んだのが最近の物から過去へ)
■中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史
世界史を1000年前から語り直す。
大きな物語を書ける人が出てきたのが素直に嬉しい。
■絶望の国の幸福な若者たち
若者から出てきた真っ当な若者論
■魔法科高校の劣等生シリーズ
2011年は魔法科高校がライトノベルではいちばんびっくりした
■小澤征爾さんと、音楽について話をする
村上春樹の言葉も、もちろん素晴らしいが小澤征爾さんもまた偉人である。
■天冥の標Ⅴ: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河 (ハヤカワ文庫JA)
宇宙農家。人間の内面的な動きは完全に今の田舎と一緒だけど設定がさすがすぎる。
■マインド・イーター[完全版] (創元SF文庫)
順位はつけないといったけど昨年読んだ中ではこれが一番衝撃的
■ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)
行動観察をするという視点があるとうまくいくことが多いと思う。
スティーブ・ジョブズにはなれない人の為の手段。
■ぼくは上陸している (上)(下): 進化をめぐる旅の始まりの終わり
グールド最後のエッセイ。とても良い
■境界線上のホライゾン
川上稔さんの終わりのクロニクルにはいくつかの弱点があったと思う。
それをこの境界線上のホライゾンではきっちり修正してきた。
もちろんまだまだダメな点もあるが、これだけの世界観を作り上げ、そしてそれをまとめあげたという点で圧倒的である。アニメは途中で飽きた。集団戦が棒立ちすぎなんだもん。何言っているのかさっぱりわからないし。
■経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか
これは単純に勉強になった。
■映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)
アニメを見る時にこの本が手放せない。
もちろんこれが必ず正しいというわけではないけれど、アニメの見方にひとつの基準を与えてくれる。
■幸せな未来は「ゲーム」が創る
2011年最も重要な本はこれなんじゃないかな??
■エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う (NHK出版新書 356)
とはいうものの2011年最もショッキングだった事態は言うまでもなく地震、そして原発だった。
原発を使うのはもう不可能だと思われるが、その場合「代替エネルギーをどうするのか」といった緊急の問題が生じる。
これからのエネルギー問題を考える前提として本書は重要。
■ジブリの哲学――変わるものと変わらないもの
鈴木敏夫さんの書くことは面白い。
■眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く
これちょう面白かった。
■気違い部落周游紀行 (冨山房百科文庫 31)
これもちょう面白い。
■これはペンです
素晴らしい。2011年に読んだ小説の中ではベスト3に入る。
■円環少女(サークリットガール)
昨年完結、圧巻。構成が素晴らしい。
■最新脳科学でわかった 五感の驚異
脳の話は面白いのだけどこれは最先端がよくまとまっている。
■囮物語 (講談社BOX)
セカンドシーズンはそれぞれクォリティに差があるけどこれは凄かった。素晴らしい。
こういうえぐるような話と、同時に文章のドライブ感がぱないの。
■科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)
森博嗣先生が原発について語った!
■ねじまき少女
これは僕は大好きなんだけどな。テーマ的な部分で語られることが多いけど
情景の美しさとか、文章とか、キャラとかが良かったんだよ!!!!!
ぶっちゃけテーマなんかどうだっていいんだよ!!!!!
■天冥の標Ⅳ: 機械じかけの子息たち (ハヤカワ文庫JA)
ああ、小川先生は本当に凄いよ。天才だよ。
もっともっと注目されてもっともっと騒がれるべきだよ。
この作品はそういう「小川一水先生についてきてよかった」と改めて思えるような作品だったな。
もちろんⅤでも思ったけどね。
■思考と行動における言語
これは遅くても高校生までに、全員に読ませるべき名著。
僕達は当たり前のように言語を使っているけど、言語について知らなすぎる。
■人間の土地 (新潮文庫)
説明不要。
■巨大翼竜は飛べたのか−スケールと行動の動物学 (平凡社新書)
これは大変面白かったんだよ。まあ好きな人しか好きじゃないと思うけど。
■戦闘破壊学園ダンゲロス (講談社BOX)
今年読んだ小説の中では最高の部類。小説の面白さにもいろいろあるんだけど、
これはエンターテイメントとしてよかった。ベスト5にしてもこの作品は入れるね。
■カラー版 小惑星探査機はやぶさ ―「玉手箱」は開かれた (中公新書)
はやぶさの映画とかを見る前にこれを読んでほしいなあ。
■ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)
凄いことやるんだよ宇宙飛行士選抜試験って。