2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧
いつまでかはわからないが、Kindleでセール中の一冊(2014年4月29日時点)。 世界の歴史を駆動させてきたあれやこれやを化合物的な視点から見ていきましょうという一冊で、その都合上化学よりかは歴史語りの分量が多くなってしまっているところが若干残念だ…
知の逆転 (NHK出版新書 395) - 基本読書 の続編? といっていいものかどうかわからないが版元もインタビュアーも同じ。知の最先端というハイパー二番煎じもあったがあっちは知の最先端でなぜかカズオ・イシグロに話をききにいくなど、人選がよくわからなかっ…
昨年のことだがロシアの都市チェリャビンスク周辺で起こった天体衝突はまさに「事件」だった。下記に動画が様々な角度から残っていることもあって、天体が落ちてくるときにどのように見えるのかがこんなにも明白にわかり、さらには広い地域にわたって衝撃は…
面白い特集だった。普段は買わない雑誌でも特集が気になるとつい買ってしまうね。メインの一つとして取り上げられている魔法科高校の劣等生をWeb版から読んでいたこともある。いくつか面白かったところをピックアップして、雑記みたいな感じで思ったことでも…
侍というのは不思議な生き物だとこの森博嗣さんによるヴォイド・シェイパシリーズを読んでいると思う。刀を持っている。刀の機能とは置物、芸術的価値を別にすれば、人を斬ることにある。人を斬る必要がある状況とは相手が自身にとって道を阻害するものであ…
いやーこれは面白かった。Kindle版がなかったから仕方なくペーパーバックでお風呂のお供にしてふやふやになるまでじりじりと読んだけど正解だった。先日こんな記事を書いたが⇒A Calculated Life by Anne Charnock - 基本読書 The Kitschies Golden Tentacle …
村上春樹最新短篇集。場所も立場も語り口も変わってぎゅっと詰まった要素を堪能できるので短編が好きだ。タイトルになっている『女のいない男たち』は単に短篇集の中のひとつからタイトルをもってきただけではなく、この短篇集全体をつらぬくひとつのテーマ…
記事名そのまま。SFが好きなのに科学ノンフィクションを読んでない人をみると「現代の最先端科学なんて、どれもほとんどSFでめちゃくちゃ面白いのにもったいない!」と思う。こんなことを考えたのも昨日、オービタルクラウドを最近出したばかりのSFジ…
震災以後僕の中でエネルギー問題をどう考えればいいのかというのは一貫したテーマになって残っている。脱原発が容易でないのは確かで、かといって再生可能エネルギーは巷でいうほど万能なんだろうか? はたまた最近台頭してきたシュールガスはどの程度使える…
倚天屠龍記は中国の小説家金庸による武侠小説の1シリーズ。射雕三部作と呼ばれる三部作物の、時系列的には最後のシリーズになる。ただしこの三部目は時間もいっきに飛び、一部と二部の登場人物はみな死んで伝説のみが残っているような状況なので、読む順番…
アカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞をとったインサイド・ジョブの監督が書いた本がこの『強欲の帝国』だ。映画の補填というか、情報量としてはこちらの方が多い。本書はアメリカの腐敗した状況について率直に、シンプルに述べていく。政治面や日本の…
うーむこいつは凄いぜ。『旋舞の千年都市』は紙の本にして上下巻640ページの大著。しかもその中身はといえば、幻惑的な文章表現で彩られた6つの主要人物群を一つの都市の中にぶちこみ、それぞれの視点からイスタンブールを描き切り、科学と宗教性がないまぜ…
世の中にはタイトルを見ただけで中身の大半を想像できてしまう本があって、これもその類である。タイトルをみただけで「あ。自分で書けそうだな」と思ってしまったし、中身もその程度のものでしかない。通勤なんてバカバカしい、オフィスにいるとわずらわし…
Kindle版が出ていたので買ったこの『教養としてのプログラミング講座』。僕は職がITなのでプログラムには日常的に接している。その為ここに書いてあってためになったことはほとんどないのだけど、それはそれとしてこれぐらいは広く一般教養として広まってい…
メキシコの麻薬戦争について知りたければこれを読めという決定版が出た。この『メキシコ麻薬戦争』は麻薬戦争の歴史からその実態、中の人の声、宗教から文化まで幅広く取り扱っていく重厚な一冊だ。もう何年も前からメキシコ麻薬戦争がらみではひと目みて「…
Anne CharnockによるSF小説。21世紀後半、主に遺伝子工学が発展した世界での人造人間とその世界自体を描いていく。著者はNew Scientist, The Guardian, Financial Times, International Herald Tribune and Geographical,といったそうそうたる媒体で書い…
村上春樹は「長編小説」の拡充のためにこそ翻訳や短編の仕事をしているのだけど、僕の「長編小説」はなんなのだろうか - 情報学の情緒的な私試論β 処女作の『風の歌を聴け (講談社文庫)』からして、原稿を英語で書いてから翻訳するという手法で書かれていて…
なんだかあまりうまくいっている感じのないクールジャパンなどをみて「いかにして世界へ伝えられるような情報発信をするか」の手本が知りたくて読んだのだけど、それについてはあまり得るものもなく。もちろんある程度は指向しているのはわかるのだが、単純…