- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2008/09/17
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 90回
- この商品を含むブログ (264件) を見る
個人的に一番面白かったのはどう考えても、スーパーに侵入してきた変な怪物を火のついたモップでぼこぼこにする主人公とそれをサポートしようとして灯油をぴゅっぴゅかけてる女の場面だな。たぶん一秒ぐらいしかなかったけれどもすげーシュールだったわ・・・。いや火+灯油ってのはコンボ的に正しい、凄く正しいけど普通ポリタンクを水平にぶちまけたりするじゃん? だけどやたら小さいボトルで、何回も押してぴゅっぴゅとかけてるから多分凄く面白かったんだと思う。これが萌えというやつか・・・! 一番先が気になってドキドキしたのは最後の10分だし、一番感動したのは車に乗ったフランクさん御一行をスーパーの中から狂信者の群れが呆然として見ている場面。一番スカっとしたのは宗教狂いの女が銃に撃ち抜かれて死んだ時だがなんともいえない。こういう明らかにスカっとさせた形で終わらせようとするのは今までのウザ描写が全部計算に変わってしまうので何か悲しくなってしまう。
結局フランクさんのした事の裏目っぷりは凄い。最初こそ正しかったが、そのあとの彼の決断は割とマイナスに作用している。薬局に行けば助けようとしたやつは死ぬわ仲間は三人ぐらい死ぬわ軍人を問い詰めたら殺されて生け贄にされてしまうわしかも極めつけは最後の、実は脱出しなければよかったパターン。銃をとらなければよかったし、家にも帰らなければよかったのに。明らかにおかしかったもんなー、家に帰ったのは。何でお前燃料がないのにわざわざ自分の家に帰ろうとしているんだ、と。あと燃料が少なくなってきたら道端に大量に落ちてる車を奪うとかすればよかったのに。真横に車をつけて速攻で移動すればなんとかなりそうだけどなあ。まあ多分全部計算ずくなんだろう。あの時ああすればよかったというのは数限りなく浮かんでくるけれど、結局世の中はそういう多数の色々な要素が組み合わさって理不尽な結果が起きるようになっているという、ベンジャミン・バトンではかなり直接的に表現されていたのをセリフなしでやったのは素直に凄いと思う。