- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1983/05
- メディア: 文庫
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さて、復讐の女神ということで、見どころはやはりアムネリスが裏切られた! と悟るところでしょうか。もちろんそれだけじゃなく、アムネリスvsアルゴスの黒太子スカールも凄く見どころです。うーん、確かに面白かったのだけれども、『驚き』みたいなのは少なかったかなーと。誰も超えることができないどころか、超えようとすら思えない山を越えてきたスカール!! っていうのは、わかるんですけど、それがどうしてどんな風に超えられないのか、よくわかんない。みんなが越えられない超えられないと言っているだけだし。あと状況もそれ程じゃなかったですからな。たとえば、超えてきて一秒の猶予もなく敵に突撃していく、とかだったらスピード感があるのですが、超えた後慎重に狙う相手を決めて、それなりに時間をかけて襲いかかってますからなんかどんどん驚きが減っていきます。スッキリしない文章だが…自分でも整理できていないので仕方ない。
あとはナリスと初めて会ったイシュトヴァーンの反応が良かったです。かたや容姿端麗能力卓抜おまけに地位も名誉もあるクリスタル公アルドナリス。かたやそこらのごろつきと変わらないただのヴァラキアのイシュトヴァーン。それを思ってイシュトヴァーンが(´・ω・`)となるのが非常にいい。とにかくいつもイシュトヴァーンは調子に乗ってるので、へこんでいるのを読むと楽しすぎる。がはは、もっとへこめ!