基本読書

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黄金の扉を開ける賢者の海外投資術

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術

 自由に生きるためには、ひとは経済的に独立していなくてはならない。そのためには、会社にも、国家にも依存せずに、自分と家族を守るだけの経済的な基盤を築くしかない。「リタイアメント」とはすなわち、経済的独立を手に入れることなのだ。

 実を言うとこの本がいわゆる「投資本」の中で一番最初に読んだ本なので、他の同ジャンルと比べて優れているのかどうかはよくわからないのですが非常にタメになりました。自分は投資は物凄い素人なもので(といっても基本的な用語は知っている)第一章あたりはもう何を言っているのか…と絶望するぐらいわからなかったのですが、読んでいるうちにわかるようになってきましてね。投資の実践的な理論というよりかは、投資にはこんな方法もあるよーといった知識紹介系だったのが幸いしたのかもしれません。しかしまさか投資初心者で何も知らない人間が読むとは思えないので、そういった人たちは普通に入門書と名のついたものから入ればいいかと。

序章 さよなら、プライベートバンカー
第1章 究極の投資VS至高の投資
第2章 誰もがジム・ロジャーズになれる日
第3章 ミセス・ワタナベの冒険
第4章 革命としてのヘッジファンド
第5章 タックスヘイヴンの神話と現実
第6章 人生設計としての海外投資
終章 億万長者になるなんて簡単だ──目次、Amazonより

 しかし、平気でリスクの高い手段をオススメしてくるのでうのみにして実践はできなさそうです。たとえば人的資本という考え方では、あなたが会社で働いているとした時に、あなたはあなたの人的資本を労働市場に投資して、収益(給料)を上げていることになります。そして、自分自身の価値は年収を長期金利で割り引くことで計算することが出来るんですね。たとえば年収500万で長期金利が2%だとしたら、人的資本は2億5千万。これを定期預金しておくと、毎年500万円の利息が受け取れるはずです。そういうバーチャルなこころみが『人的資本』ですね。

 本書ではたとえ現在300万円の金しか持ってなかったとしても、人的資本が膨大にあるんだからガンガン金を投資しろ! リスクなんかねえから! といっているわけです。たとえば人的資本が1億円あったとして、現在300万円持っていたとしたら全資産に占める割合は3%です。保周的な機関投資家ですら、ポートフィリオの3割は株式に投資しているのだから、もっとがんがん投資せえやあというわけですね。

 で、そのためにレバレッジをかけて、行け、と。そういうわけですな。しかし行け、と言われてもそれはDIO様が「歩道があいているではないか、行け」といっているようにしか自分には聞こえないんですよ。いやそりゃあいてるかもしれねーし行けるかもしんねーけど…ってな感じですよ。その辺が凡人とDIO様の違いかもしれませんが・・・。

 いつもここには自分がわかっていなかったことを書いているわけですが、それを書いてしまうと本の内容を全部書かなければならなくなるので辞めておきます。とりあえず今は知識を蓄えることですね、そこから疑問が発展したらそれを解消するためにまた本を読む、そういう読み方で読んでいこうと思います。