基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

Fateの劇場版見てきた。

 面白かった―。三部作にでもしない限りFateなんて映画化しない方がいいだろう長さ的に考えて…とはだれもが思うところでしょうが、一応ちゃんと何も知らない人も筋は追える作りになっていたかなっと思います。ただし、幾つか致命的のようにも思える説明不足もありました。もうちょっと具体的に書くと、序盤と終盤の方で場面がぶっ飛ぶ場面があるのですが、その飛び方があまりにも不親切な為、何がどうなったのかさっぱりわからないわけですよ。場面が変わったと思ったら、いきなり変なお城に場面が変わって敵と対峙しているとか、タイムスリップとしか言いようがない。

 あと幾つかの重要な情報は一言だけで簡単に説明されたり(金ピカの真名とか、セイバーの武器とか)、あるいはまったく説明されなかったり(士朗のケガが治るのが超絶早いのだが、誰もそれに触れないし説明もしないのでまるで士朗が化け物のように見える)と、結構ヒドかった。まあ本筋を追えなくなるほどでは全然なかったので、単体の映画として成立しているであろうとは思う。そもそも、ストーリーなんていうのは意外と適当なもので、物事の最初と最後さえ示されていればだいたい脳内補完できる。そういう意味じゃあ、短くしようが何しようが、特に問題はないのかも。

 原作を知っているとついつい、あまりに減らされた情報量から「こんなの原作知らない奴はわかんねぇよ!!」と思ってしまいがちですけれども、意外となんとかなる。ぼくなんかアニメ版を見ていないにも関わらず、東のエデン劇場版を見に行って(東のエデン劇場版は完全にアニメの続き)だいたいどんなお話だかも、人間関係も、わかりますもんね。キャラクターが何を目指していて、終わった時に何が起こったのかがわかれば、そこから逆算して考えていくのはそんなに難しいことではない。逆に言えば、最初と最後がしっかりしていないと何がなんだかわかんないことになるということでもあるんですけれど。

 どこが面白かったとか何にも書いてなかった。もう色んな人が言ってますけれど、やっぱり戦闘が良かったです。特に、序盤のバーサーカーvsアーチャー&セイバーとか。士朗がハッとして見た視線のはるか先にアーチャーが弓を絞っているところ、映像的に凄く気持ちよかったなあ。あと尺の関係かもしれませんが、容赦なく人が死ぬのもいいですね。最初士朗がグサっとランサーにやられるところとか。イリヤが心臓とられちゃうところとか。血がじょぼじょぼ出る。お前らは壊れた蛇口か、っていうぐらいじょぼじょぼ出る。ヒェェ。まったくFateについての前知識がない状態で、映画を見に行った人の感想とかもきいてみたいな。