『終わりのクロニクル』などで知られる川上稔さんの『境界線上のホライゾン』の一巻を今更、読みましたらこれがまた非常に面白い。もうめちゃくちゃ面白いと言ってもいい。
ただやっぱり分厚い。分厚すぎる。
一巻の上巻があとがき含めて543P。下巻が771Pで余裕で1300P超え。しかも設定も複雑で登場人物も死ぬほど多く下巻の人物紹介だけで35人、しかもここに書かれていないキャラクターも多数。用語集が2ページにわたって付け加えられ、章の合間にTIPSのようにして追加説明が入る。
気軽にはオススメできない。しかもろくに理解しようとせずに雰囲気だけで読み進めるとなんだかよくわからなくなって読むのをやめてしまうでしょう。でも面白いので、何度かにわけて紹介しようと思います。
とりあえず今回はあらすじと主な設定を書いて行きましょう。ピンときたら試しに読んでみるのもいいのでは。少なくとも一巻の時点では凄く面白いです。
最初に人々が住んでいる星がありました。しかし星に住んでいた人々は、環境の悪化によって地球を環境神群(テラフォーミングみたいなもん)に任せて、天上(よくわからん)へと住まいを移します。しかし天上でも争いが起こって、天界も魔界(よくわからん)も運命もぶっ壊してしまったのでしょうがなく星へと戻っていきます。
そしたらなんということでしょう、星の環境はテラフォーミングされすぎて過剰に修復され、妖物や亜人種が入り乱れる過酷な環境へと変わり果てた大地の姿がそこにはありました。人々は降りたはいいものの、最初に下りた土地神州(日本)から一歩も外に出ることが出来なくなってしまいました。超アホですね。
人々は上へと戻ろうと思っていたものの、環境が過酷なことと力を失ってしまったことから神州から出られず、その土地の上ですでに存在していた原住民(日本人)たちとの土地の争いが起こってしまいました。で、この土地にいるのが織田信長とか本多忠勝とかの、有名な日本の武将たちなのですね。
で、よくわかんないんですけど土地問題を解決する為に神州のコピーを異空間に作って、土地問題を解決しようとはかるのです。異空間にいくのはお空から降ってきた(?よくわかんない)各国の末裔の人達で、神州にはもとの神州の人達が残りました。
でもいずれ天上へと帰りたいなーって思っている人たちはほんとに帰れるのかなーって心配なので、聖譜と呼ばれる過去の人々が辿ってきた歴史を再現する本を作ったんですね。それを辿れば元通りに天上へと行けると。
そんで色々あって異空間にコピーした方の世界がぶっ壊れちゃって、現実の方に落ちてくるんですけど、そこでまた土地争いが起こる。で、神州は負けちゃうんですけど、神州がその時点で完全支配にされることなんかは台本(聖譜)にないので、まあ暫定支配ということにしましょうということになる。
せっまい日本の中で、神州の戦国時代と各国の近世が存在するカオスな時間軸と場所が出来上がりさあこれから歴史を再現していこうかー! というところで歴史の台本が、つまり聖譜が1648年から先の内容を記述しなくなってしまった──。物語は、この1648年から始まります。
正直いって僕も書いててよくわかっているわけじゃないというか疑問だらけなんですけど次はたぶん僕が面白いと思ったところを箇条書きにしていくエントリを書きます。
GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (1)上 (電撃文庫)
- 作者: 川上稔,さとやす
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GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (1)下 (電撃文庫)
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