基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

機忍兵零牙

いやーもうこれ、個人的には大好き。好きすぎる。機龍警察 - 基本読書の著者による、別シリーズ。あらすじは以下の通り

凡そこの世に非ず、別の世界より来たる者を忍びと云う——数多の次元世界を制する支配者集団<無限王朝>と戦い続ける、伝説の忍び<光牙>。その一人、零牙に与えられた任務は亡国の姫と幼君の護衛であった。亡命の旅路を急ぐ一行の行手に、無限王朝きかの骸魔忍群が立ち塞がる。激突する機忍法、その幻惑の奥儀の数々よ。生き残るは果たして光牙か骸魔か。絢爛たるゴシック世界、生と死の無明の狭間に展開する死闘の粋!(太字:冬木)

うおおおおおおお!! 数多の次元世界を制する支配者集団無限王朝!!!?!?とか伝説の忍び<光牙>!?!?!?!?!とかマジ……マジ……かっこよすぎて───もう────もう!!!!!

濡れるッ!!(若干取り乱しております

しかもねーーーーそれだけじゃないんですよーーーーー。謎の次元覇者である無限王朝によって滅ぼされてしまった国から逃げのびてきた幼君二人を護衛しながら、亡命しようとするんですけど、その道中を阻むのが無限王朝の中でも屈指の実力を誇る「骸魔六機忍」!!!!!。 なにそれ!!!! 燃える!!! こいつらがそれぞれお得意の機忍法を用いて、主人公に襲いかかってくるんですよ!!!! まさに山田風太朗の甲賀忍法帖の世界!!!

んでもう、あらすじはお約束の嵐ですよ!! 「こういうのやってくれたらいいなー」っていうのが、全部あるんですよ!! で、「くるか、くるか?」って待ってると必ずやってくれるんで、そのたびにキターーーーー!!! ってガッツポーズしながらよんでました、わたし。もう大興奮。零牙初登場場面とかマジこんなんですからね

 下忍たちの物言わぬ死神の仮面が、妖しい底光りを放って二人を射すくめる。
「姉上!」
 真名にしがみつく鷹千代。
 下忍の凶刃が、今しも二人に及ばんとしたその時。
 虚空に閃いた白銀の光線が下忍を撃つ!
 声もなく倒れる四人の下忍。
「──!?」
 骸魔忍群が頭上を振り仰ぐ。
 蒼白い月を背に、佇立する石柱の上に立つ黒い影。
 不敵の笑みを浮かべ、骸魔の衆を見下ろし呟いた。
「零牙参上」

きたーーーーーーー!! 零牙参上だってよーーーーーーーーマジかっけええーーーーーーーー(取り乱しております)

あとやっぱりこの作品、ハヤカワ文庫から出ているだけあって単なる忍者物というわけでもなく、一応SFSFしてるんですよね。たとえば主人公の機忍法なんて『亜空陣』といって空間を自由自在に操る能力ですし。他にも仲間が出てきて、こいつらがSF的な忍法を駆使して戦ってくれるのでそのたびにもうキターーーーーーー!!! ですよ。

あとねーこれは…うーん、これはケーキでいうところの苺だからなぁ、誕生日で言うプレゼントを渡される場面ですよ。それぐらい超超超重要イベントだから、本来はこれ、読んでもらう場面なんだけどなーうーんどうしようっかなー(ちらちら うへへ、もう書いてしまいますよ、引用してしまいますよ、骸魔六機忍の最初の一人が討たれた時のやりとりなんですけどね、超最高にきたーーーーー!!! な場面を。でもあれなんで、一応隠しときますね。

「……濡髪絵連、死におったか」
 それを見つめていた骸魔死皇丸が呟く、
「絵連の『胡蝶陣』を破るとは、さすがは光牙といった処か」
だが他のランプの発する声は、至って冷ややか。
(光牙者如きに後れを取るとは、絵連め、骸魔の恥晒しよ
未熟者めが
(いや、彼奴には元より六機忍たる資格などなかったのだ)

キターーーーーーー!! 骸魔の恥晒しよだってよーーーーーーーー!!!!四天王やなんかで最初にやられた一人を周りのメンバーがククク、奴は一番の格下!! と後出しみたいに批難する、王道中の王道!! そのまんまやってくれました。この場面が来た時はもう、うれしくて顔がにやにやしっぱなし。もう今時みんなはずかしがって、こういうのそのまんまやってくれなくなったんだけど、やっぱ最高ですよ!!!

なんか興奮しすぎました。超面白かったです。

機忍兵零牙 (ハヤカワ文庫JA)

機忍兵零牙 (ハヤカワ文庫JA)

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)