赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE (講談社文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/07/15
- メディア: 文庫
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はじめて文庫解説を書いたもので間違いがあっちゃいけねえと編集の方に「解説って何を書いたらいいんですか?」とバカみたいな質問もしてしまったけれども(好きなように書いてくれと言われた*1。)わけがわからないと言われることの多い本書を「何度でも読み返す」一つのきっかけになれたらいいなと思っております。
それにしても、解説を依頼される前から何回も読み返し、その度に凄さに打ち震えてしまう大好きな作品だったのと、依頼はこのブログが読まれ、それなりに評価してもらっていたからこそのものだったので、依頼された時はさすがに嬉しかったですね。誰かに認められたいとか、報われたいと思ってブログを書いていたわけではないけれども、「もういつこのブログを終わらせてもいいな」と思ってしまったぐらいに。
他告知ゾーン
あまり最近はブログに仕事の告知を上げていないので、他の仕事も告知しておくと先月はいつもどおりSFマガジン2016年8月号に書いています。1ページレビューではアトランティス大陸やナチの隠された秘密超兵器といったオカルティックな現象と最先端科学描写を見事に融合させ人類滅亡、人類の起源を探る──とめちゃくちゃに風呂敷を広げてみせた『第二進化』について。連載の2ページレビューの方では4月、5月に出た海外SFをまとめてレビューしております。
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/06/25
- メディア: 雑誌
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cakes.mu
ノンフィクションの方では月2回、5日と25日でHONZというサイトで更新している他、先日は時事通信社へモリー・グプティル・マニング『戦地の図書館』の書評を寄稿しています。仕組みがわからないので間違っているかもだけど、どこかの地方紙に載っているかもしれません(載らないというパターンもあるのかもしれない)。
おわりに
自分ではこのブログに柱があるとすれば、SFとノンフィクションと森博嗣作品だと思っているけれど、その3つが3つ全部それなりに評価されて依頼をもらえるようになったというのは、単純に嬉しいですね。無理に人目を引いたりせずに、一つ一つ中身のある良い記事を書こうとして、他には何も考えていなかったのが結果としては良かったんでしょう。来年でこの「基本読書」を書き始めてから10年にもなり、私生活もどんどん暇になっていくということもないし僕もいつまでブログを書き続けられるもんかなと思うことが最近あるけれど、まだまだ続くのでよろしくお願い致します。ほんと、休止していく他所様のブログをみていると僕もいつまでできるもんかなあ……と考えてしまうんですよね。
*1:もちろんその上で具体的なアドバイスをもらえました