基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

『ウィッチャーI エルフの血脈』に解説を書きました。

ウィッチャーI エルフの血脈 (ハヤカワ文庫FT)

ウィッチャーI エルフの血脈 (ハヤカワ文庫FT)

ウィッチャーII 屈辱の刻 (ハヤカワ文庫FT)

ウィッチャーII 屈辱の刻 (ハヤカワ文庫FT)

本日発売の『ウィッチャーI エルフの血脈』に解説を書きました。これはもともと『エルフの血脈 (魔法剣士ゲラルト)』として出ていたものの新装版で、本編部分の変更点としては地名などの用語がゲームに寄せられた他はほとんどありませんが、表紙もカックイイし、解説もついてくるのでどうぞよろしくお願いします(そのかわりもともとついていた訳者あとがきがなくなってしまったのは申し訳ないんだけど)。

また後日二巻の内容も含めたレビューを上げようと思いますが、先に中身について軽く紹介すると、『ウィッチャーⅠ エルフの血脈』(原題Krew elfow)はポーランドのベストセラー作家アンドレイ・サプコフスキによる《ウィッチャー》サーガ全五部作の第一部。日本では『エルフの血脈 (魔法剣士ゲラルト)』が出た後に続刊は出ておらず、もはや二巻以降を読む機会はないのか──と絶望していたところ、ゲーム「ウィッチャー」の大ヒットや関連展開(コミック、別ゲーム、ボードゲーム、コミック化、さらにはNetflixでのドラマ化の決定)も激しく、新装版および続刊の刊行が決定。はれて今回1、2巻が同時発売となり、続きが読めるようになったのでした。

あらためて今回一巻から読み直してみて、スラブ民話をはじめとした様々な神話が入り乱れた、欧米のものとはまた趣の異なる独特な世界観の奥行き、キャラクタ陣の魅力(特にそれぞれの覚悟でもって人生を主体的に選択していく強き女性たち)、台詞回しまで含めてすべてが本当におもしろい小説だなと感じ言ってしまいました。いや、ホントに解説書けてよかったな。ノリノリで書きました。ゲームも傑作なのですが、ゲームと原作小説に関連などは解説に書いてあるので読んでいただければ。2年ぐらい前に書いた記事もあるので一応置いておきます。
huyukiitoichi.hatenadiary.jp