なんとなく今月の気になる新刊を備忘録用に羅列してみようかと。
ノンフィクション
『WORLD WITHOUT WORK AI時代の新「大きな政府」論』(みすず書房)。
『労働が人と人とを結びつけていた時代が終わったとき、これまでの社会政策は、いったいどのように変化していくべきなのだろうか? 新進気鋭の経済学者が「ALM仮説」「摩擦的テクノロジー失業」といった経済学的知見と、AI革新を結びつけ、21世紀の新たな「大きな政府」像を提示する。』とのこと。おもしろそうだがどうだろうか。
『サスペンス小説の書き方 パトリシア・ハイスミスの創作講座』(フィルムアート社)。これはもう手元にある(献本御礼)。ぱらぱらめくるかぎり詳細なノウハウというよりも概論的・エッセイ的な内容でおもしろそう。
イアン・ネイサン『ギレルモ・デル・トロ モンスターと結ばれた男』(フィルムアート社)。デル・トロの本。
『最新作『ナイトメア・アリー』『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』に至るまでの、人生と(未完の映画を含む)全ての作品を解き明かす決定的評伝!』とのこと。まあおもしろいだろう。
エマ・チャップマン『ファーストスター 宇宙最初の星の光』(河出書房新社)。
『宇宙誕生後の「暗黒時代」に現れた最初の星の輝き。「ファーストスター」(初代星)はどんな星だったのか? どんな役割を果たしたのか? 宇宙史の空白に迫る、研究・観測最前線!』宇宙の第1世代の星という発想がなかった。これもおもしろそうだ。
ニック・ランド『絶滅への渇望』(河出書房新社)。ニック・ランドの本。おもしろいかどうかはともかくとしてぱらぱらとめくって内容を把握しておきたい一冊。
セス・J・フランツマン『「無人戦」の世紀 軍用ドローンの黎明期から現在、AIと未来戦略まで』(原書房)。この手の軍事兵器関連の本は当たり外れが大きいのであまり期待していないがとりあえず読むかなあ。
シーラ・フレンケル セシリア・カン『フェイスブックの失墜』(早川書房)。これは今読んでる本。ユーザーを保護せず、世界最大の規模を持つITプラットフォームとしてあまりに脆弱なその内部体制について書かれていく。今のところおもしろい。
小説
塗田一帆『鈴波アミを待っています』(早川書房)。VTuber小説。表紙イラスト:しぐれういさん、装幀デザイン:木緒なちさんが帯コメントがにじさんじの健屋花那とちゃんとわかっている人が構築した布陣でなかなか良さそうだがどうだろうか。
ウィッチャーは長篇もいいけど短篇の切れ味がいいんだ。Netflixのドラマの出来も(短篇をベースにしてることもあって)素晴らしい。
郝景芳『流浪蒼穹』(早川書房)。「折りたたみ北京」の著者、郝景芳の長篇だったっけ? おもしろそう。
チャーリー・ジェーン・アンダーズ『永遠の真夜中の都市』(東京創元社)。チャーリー・ジェーン・アンダーズは科学で世界を作り変えていく科学少年パートと魔法の力で特別な力を持つ少女パートによって構成されたSF✗ファンタジィな『空のあらゆる鳥を』の著者。『永遠の〜』はドストレートなSF作品のようだ。そこそこ期待作。
いま読んでいる本
AIロボットSF傑作選の『創られた心』。これは安定しておもしろい。読み終えたら紹介しまーす。あとなんか僕が好きそうな小説やノンフィクションあったら何らかの手段で教えて下さい。