基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

嘘つき男と泣き虫女/アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ


感想 ネタバレ有

無いわー。確かにいろいろな所から情報を集めたのは確かなのだろうが、その集めた情報を自分の都合のいいところで自分の都合のいいように出してあるべき結論に持っていこうとするような論調にしか感じられなかった。まぁよく考えたらそうやるのが普通にどんな場合でも、常套手段というか普通のことだったのだが。

それでも男は〜〜〜風に考えるものなのです!と断定口調に書かれている事のほとんどすべての事が自分に当てはまらないのはどうかと思った。むしろ女の特徴にあてはまるぐらい。中には例外もいるよ、ってことなのか?

男は車の運転が得意だとかいうけど、自分なんて車の免許が取れた事が奇跡的なぐらい運転が下手だし....

およそ男に関する情報が自分と全く当てはまらないので、同様に女性に対する情報も全く信用できなかった。確かに世間一般にいる人間を一列に並べて、平均化したらここで書かれているような女性が浮かび上がってくるだろうが、いったいそれに何の意味があるんだ?

また各章ごとに、問題とその解決策が提示されているが、言われなくてもそれぐらいわかるわ! と怒鳴りたくなるようなチンケな解決策ばっかりだ。しかも世の中の男は、みんなそんな解決策ぐらい知っているうえで、その解決策をとれないから悩んでいると思うのに・・。

男はチャンネルを変えるとかいう、局部的な話もわからんしな。チャンネルなんか変えないわ・・・。むしろ変える人間をみると、何でそんなにチャンネルを変えるんだろうという気分になる。

ことあるごとに、男は昔狩りをしていたから脳が〜とかいうが一体どれほどの核心があってそんなこといっているんだ?

チャンネルを変える男に対する対応策


 チャンネルをしょっちゅう変える男には、いらいらするからやめてくれと冷静な口調で話をする。それでも効果がなかったら、リモコンを隠すか、自分専用のリモコンを持つか、テレビをもう一台買う。


それができねーから困ってるんだろうがバカ野郎。それぐらい誰だってわかっとるわ・・・!

男は道に迷っても素直に尋ねられないという話があったが、少なくとも自分の周りに居る人間にそんな男は居ない。あるいはこれは日本では全く受け入れられない話なのだろうか?でも前作の地図が読めない女とかいう本は日本でもうれていたみたいだから、日本でも受け入れられているのだろうか。

本能的に厭な行為を、あなたのずっと昔の先祖から続いてきた本能的な嫌悪感です、原因はあなたの脳ですと説明されても、だからなんなの?という。

この本を読んで男と女が理解できたっていう人間は多分全然理解出来ていないと思う。知識と知恵の違いを例にあげるまでもなく。
普通にいろんな人間と付き合っていく中でわかる事ばかりだ。

ただ、だからといって全く面白くないわけではなかった。最初の方は確かに楽しめて読めていたような気がする。後に行くほどくどくなり、同じ事を同じ方法で繰り返すので飽きてきて最後の最後はもう何の意味もない文章だからと読むのをやめてしまう。

ジョークは面白いし、男と女の脳の違いによる判断の違いを説明されるのも、まるで無意味ながら少しは面白かった。

何しろここに書かれている脳の違いというのは、勉強が嫌だと言っている人間に向かってそれはあなたの脳のせいだ、といっているようなものだ。そんな事言われたってどうしようもない。


 今朝、妻の母親がうちに来たんだよ。と愚痴のところで「しばらくここにいせてもらえる?」と聞くものだから、「もちろんですよ、お義母さん」と答えてドアを閉めたよ。