- 作者: 大高忍
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: コミック
- 購入: 6人 クリック: 179回
- この商品を含むブログ (89件) を見る
- 作者: 大高忍
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: コミック
- 購入: 5人 クリック: 27回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
物語のテーマはなんだろうか、と考えてみるに、やはり「金や名誉なんかより、友達が大事なんだぜ」という非常に少年誌的なテーマがあるように思えます。「友達」といえどもそこは「他者」なわけですが、「他者」が何かという哲学的な議論をする必要はあまりなくて、まあただ単に「自分じゃない人だよね」っていうだけの認識でいい。「自分じゃない人の考えていることなんてわからないよね、だって自分でも違うもんね」という諦めも、当然「他者」を書く以上避けては通れない。しかしこの物語では、「他者」といえども、「ルフ(本書で魔法の大本の力、すべての源とされています。本書では、すべての人はルフでつながっているとされています。)」という根源ではつながっているのだ、という世界観でもって主人公であるマギは人々をつなげる役割を果たしていきます。おそらく、これからもそうしていくでしょう。ただこの物語が単一主人公だけではなく、いくつかの視点(今のところでいえばアラジンとアリババの複数視点? モルジアナも?)で進行していくことになるかと思いますが、その結果としては「複数の視点からくる世界の認識の違い」とかいう面白いテーマになりそうです。いや、なんかいろいろ書きましたけれども、絵がね、えーんですよ。とくに背景とかね。もう最高だし、表紙も素晴らしいし、光の使い方とかがグッド!! ってね。ほんと、おもしろいですよ。面白くなかったらこんなこと書かないもの。