基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2010年ジャンプ23号の感想

無駄に長いので収納

トリコ

 繋ぎ回というか読者サービス回だったので特に言う事はないのですがサニーさんの裸は別に読者サービスじゃないですしバタフライセラピーはハンターハンターに似たようなのいたぜ!と思いましたしサボテンドクターはサボテン持ってくるだけで商売になるのでぼろい商売だなと思いましたし再生屋の与作さんは禁煙の店に堂々とタバコ吸いながら入っていって『ならばそのルール破ろう!! 世界には!! そうせねば見えない景色がある…!!』とか言っているけど禁煙のルールを破ったところで見えてくる世界は無いと思いました(色々言う事あるじゃねえら!)ただの迷惑なおっさんじゃねぇか!

ワンピース

>ダダンの自由な教育方針
槍とか剣とか弓とかで戦っていた、三国志や戦国時代のような話に、人間を絶対にダメにする教育方針があったそうです。それが生かされるのは戦争中に相手国の王族の息子を捕虜にとった時。自国内で精一杯その息子の言う事を聞いてやり、望む物は何でも与えてやったそうです。何故そんな事をするかと言えば、いつかそいつが国に帰って王になった時にもはやどうしようもなくダメ人間になって国を滅ぼすから、というわけですね。何でもやってやるのは、人間をダメにする一番の近道なのです。

だからダダンのように最低限のご飯だけ与えて自由に、勝手に学ぶのに任せるという教育方針は、子供にとってはそれ程悪い教育方法じゃあないのかな、とも思います。虚弱体質や弱気な子ならともかく、ルフィですからね。あと自由がいいと言っても社会で生きていく以上「ルール」を教えなければ一瞬で捕まってしまうわけなのですが、こいつら海賊なのでルール無用の世界で生きていくからにはこれでいいんでしょうね。話自体は「まあこの後ルフィが仲間を絶対に売ったりしない凄い奴だとエースとサボが認めて助けに入って大団円とかそんな感じだろうな。ついでにサボは死ぬだろうな」というのが想像ついてしまうので早く終わってほしいです。

べるぜバブ

>「これ以上僕が戦えば命の保証は出来ない」
 なんだ……と……。ただの高校生之分際で、命の保証が出来ない……だと……? その年でもう二度とシャバに戻れないかもしれない危険を冒すのかこいつは……! それとも逮捕する為に現れる警官もばったばったと突き殺していくのだろうか。それはそれで楽しいけど、修羅の道だぞ。何にしろ命の保証ぐらいはしておいた方が良いと思いました。相手と自分の為に。あと平然と相手の命を保証できないとか言っちゃうような人間が人の信頼を踏みにじるとかどうとか言っちゃうのはもっと気が狂っていると思いました。

 全員集合大バトルロワイヤル! みたいな流れだけれどもここまで盛り上がらない全員集合はないよな、と思いながら読んでいます。何しろ誰もかれも突然なんですよね。六騎聖最強だか何だか知らないけど突然出てきて、おっさんも自転車こいでたらしいけど突然出てきて、女の人も突然出てきて、もうわけがわからんですよ。これ、面白いのかな……? 

ブリーチ

完全に後ろをとって攻撃しているのに相手に致命傷を与えられないあたりはさすがのブリーチバトル。

あと今週最大の衝撃は「全ての死神の両手首にある霊圧の排出口を塞ぎました」ですよ! どういうことですか!?

え、そもそもそんな設定ありましたっけ? ていうか愛染さんは首の後ろ防御している暇があったらまずそこを防御したほうがいいのでは?(たぶんこれあと何回も言われる)

全ての死神に使える弱点ポイントなんだから、全ての死神たちはまず相手の両手首を狙って行くべきなんじゃないのか……? 死神はアホなのか! 可能性として考えられるのは、1.普通に忘れてた。隊長達「あ、忘れてた」 2.もしくはみんな知らなかった 隊長達「な、なんだってー!!」 3.もしくは凄く難しくてそんなこと誰も試さないレベルだったとか 隊長達「さすが死神界のヨン様浦原喜助だぜェ……誰も成功したことがない排出口塞ぎを成功させるなんてよォ…… 

しかし崩玉の能力を考えると、効いているとはとても思えない……。つまり今週も愛染さんスゲーということを認識させるためだけの回だったということで、結局壮大な無駄なのだろうか。だとしたらやっぱりちょっと悲しい。何が悲しいって、無駄な物を読んで、こんな無駄なことを書いている私の時間が。

ハンターハンター

無駄にグロ描写する青年漫画も多い中、ハンターのグロ描写は必然性のあるグロ描写なので面白いです。「カイトに教わった通りにとどめを刺した」と。

ハンターではまったく容赦がなく代償が代償として認識される点もやっぱりいい……。ワンピースに足りないのは、絶対的にこのシビアさですよね。テンションホルモンの危険性が、ワンピースを読んでいてもまったく伝わってこないけれどもハンターならばわかる。ワンピースが描ききれてない部分を、ハンターが担っている感じがして、今のジャンプは「ワンピースとハンターが同時期に連載している」と言う意味で黄金期なのかな、と思いました。

ピトーの念が増大したのはそういう契約でも結んでいたんですかね? ジョジョにも自分の死後に発動するスタンドがありましたけれどもそんな感じで。あと圧倒的に実力が足りてないはずのキルアでもちゃんと「スピード」では他を抜いてゴンをちゃんと助けていて、能力バトルしているなと思って面白かったです。実力差があってもある部分では勝てる、というのが能力バトルの面白いところですよな。

バクマン

ちょっとついていけない……。漫画家漫画を書くという一番難しいところにチャレンジして、結果失敗しているんじゃなかろうか。一番難しいところはやっぱり、「作品の中で面白いと言われている漫画を理論的に面白さを証明する」ところですよな。大抵の漫画家漫画はそこは書かないですよね。たとえば「G戦場ヘブンズドア」ではまったく作品は出てこないし、どんな内容の作品を書こうか……と悩んで、答えを出すこともない。「アオイホノ」もほとんど出てこない。自伝的な漫画家漫画だと自分の作品を出せばいいだけなので問題にならない。面白い漫画を面白い理由をちゃんとわかるように説明するっていうのは、かなり難しいですよな。ていうかそんなこと出来るんだったらバクマン書いてないでそっち書けっていう話ですよ。

あと尾行の時は「買い出しとか二人いないと出来ないし」という理由で二人で尾行するのも納得でしたが、家に忍び込むときにまで二人で行く理由はないだろうと思った。まあこちらも『主人公の気分味わうのって大切だな』という理由はあるのだが……。

めだかボックス

「電磁波を発信するのも充分バトル漫画の読みすぎだろ」とはだれもがツッコミを入れたでしょうが、そのツッコミも含めての展開でしょうから特に言う事はないですね。あと都城王土が言っている「人間は皆洗脳し合っているのだ」というのは、まったくだと思いました。同じことを岡田斗司夫さんが95年に『ぼくたちの洗脳社会』で言っていて、これは今でも通用する名著なので読んだらいいと思いますよ。

ちょっと説明しておくと、主張としては現代における全ての思想は「洗脳」であると言っている訳です。キリスト教の布教活動にせよ、あの漫画が面白いよ、にせよ、こうすると痩せるよ、にせよそれらは思想の「洗脳行為」なのです。なぜならそれらは「人の考えを変える」という洗脳の本質と同じことをしているわけですから。

そして今まではその洗脳の手段は大規模な物はテレビや新聞といったメディアに占領されてきたのです。しかし今となってはブログやTwitterなどで誰もが情報の発信者となって、「誰もが多くの人に影響を与えられる」状況になりました。だから、これからはいかに、他人を自分流に洗脳するのか、といったことが重要になってきます。「多くの人に自分の洗脳を施したい」その為の手段として今「フリー」が叫ばれていますが……ってそこまでいくともうめだかボックスに何の関係もないので辞めておきます。

うん、だから「洗脳」いいんじゃね? ということが言いたいわけでもないんですが、とりあえず黒神めだか(改)です」とか言いだしちゃうのはちょっと洗脳ミスってないか、と思いました。

ぼくたちの洗脳社会 (朝日文庫)

ぼくたちの洗脳社会 (朝日文庫)