基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2010年週刊少年ジャンプ42号をざっくり語る1

僕は、過去に幾度かジャンプ感想を書いてきたのですがどうにも大変な疲労を蓄積し、また書くのに時間がかかりすぎるのとメタリカとかSWOTとか少年疾駆とか、未来を見るまでもなく打ち切られることが分かりきっている漫画を読むのと感想を書くことに勝手に疲れ切ってやめてしまいました。

基本的にジャンプ感想というのはその週に発売された作品に対して一つずつ感想を書いていくものだと思うのですが、恐らくそれが大変疲れる点であり、面白い点であるのでしょうが、疲れるのは致し方ないので試しにざっくり、「今週のジャンプ」という全体的な視点で持って感想を書いて行くことにします。

つーわけで42号ですがやっぱり目玉は今週から始まった新連載、LIGHT WINGでしょうか。サッカー漫画です。同じサッカー漫画である少年疾駆が速攻の打ち切りを喰らった後で即座にこれを投入するのは勇気があるなというか、もし少年疾駆が存続していたらジャンプに一時的にサッカー漫画が二作品載っていることになったわけですがその辺どうるはずなんだろうなあとか色々聞くわけですがサッカー漫画……。

うん、まあ話としては普通にちょーつまんなかった、というかちょーありきたりで絵が上手いのと割と展開が吹っ切れているので少年疾駆よりかは期待しているのですがそれをこみこみにしてもちょーつまんない。ここ最近のジャンプにおける読み切り・連載にありがちな、ひとっつも新しい、俗に言う「オリジナリティがない」のひと言で切ってしまえそうなお話。

オリジナリティとはシンプルに「新しいことをやれ」というのとは違って、たとえばそれならテニスの王子様のキャラクターを全員火星人にして火星でテニスするだけで新しい事をやっていることにはなるわけです。でもそれだと単純に見た目が新しくなっただけで中身が古いまま。オリジナリティを発揮する、既存の作品とは違うものにする為に必要なのは、見た目を新しくするだけじゃなく、中身を変えないといけないのだと思います。

たとえばマクロスの監督河森監督が言っていたことなのですが、オリジナリティを出すには「掛け算」をするんだと。たとえばマクロスで言えば、「歌」と「戦争」というまったく異なる二つの要素を掛け算して、あの作品が出来上がったわけです。「新しいことをやる」というのを、ただ単に誰もがやったことのない設定を出すことだと解釈するんではなく、既存の要素を今まで誰もやったことがない形で組み合わせること、任天堂の「枯れた技術の水平思考」みたいな話ですが、漫画風にいいかえると「枯れた要素の水平思考」とでもいうのでしょうか。

まあ簡単にいってくれるなという話でしょうが(実際河森監督が原案のバスカッシュは大ごけしたわけですし。)いくらなんでもここ最近のジャンプにおけるスポーツ漫画というかサッカー漫画は表向きの要素すらも全部どこかで見たことがあるもんばっかりで、読んだ瞬間に面白いとかつまらないとか面白くなりそうなんて以前の問題で、「ああ、また打ち切り漫画か……」と考えてしまって読めなくなってしまいます……。

長いので続きます。x。