基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

エンタメを創るのも難しいねえ

ネタバレにつき閲覧注意
今日もやられやく 【バレ 閲覧注意】『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』京介まじかよ・・・

僕は一巻しか読んでない上にこれから先読むこともないであろうと判断したのでネタバレを見てみたんですが、それでも衝撃の内容でした、ええ! って。(どうも、普通に自然な流れ、という見方もあるようです。読んでいないのに書いちゃだめね…!)

同時に、読んでいる人はネタバレを見た時はやっぱりそれなりに驚けるのだろうけど、実際に自分が読む時には楽しみは半減しているんだろうなぁと思わざるをえません。発売前にネタバレが横行しているような現状は、やっぱり読み手からすればあんまり心地良い物じゃないですよなあ。

無知なまま物を享受できるのは最初に一回しか無い上に、「面白さ」というのは少なからず「驚き」とセットになっている。そういうのが、このネット時代だと難しいよなあと、今更ながらに考えてしまいましたん。こんなこと今までいくらでも言われてきているんですけどね。

それ以上に大変なのが、「きっとこの先はこうなるだろう」という予想を、誰もが当たり前にしている状態。要するにもう誰もが物語に慣れ過ぎて、「こうきたら、こう来る」っていう予測を立ててしまうんですよね。予測して当たるとまあ面白いんですけど、やっぱり驚きっていう意味じゃあ薄いですよね。というかそれはどちらかといえば作り手の視点かと。

目が肥えてきたっていうのと、誰もが作り手の視点になってきてるっていうことなのかなあ。まあこれも、今更って話ではあるのだけど。エンタメを創るのには難しい時代だよなあ、と思わざるをえません。

あとついでに思い付きを書いておくと、電子書籍が普及して、全ての作品がデータ配信されるようになったら、果たして新作って今みたいな数が必要なのかなあと思ってしまいます。もちろん電子書籍の普及によって「誰でも情報が出せる」状態になって点数自体は増えそうです。

が、そもそも過去の作品が膨大な数データ化され、いつでも手に入れるようになったら、わざわざ新しい作品を、結局はすべて過去作品の焼き直し、同じパターンの繰り返しがちょっと現代によりマッチされただけの作品を手に入れて読むかなあと思うんですよね。

本屋のキャパシティがあったもので、過去作品が手に入りずらい、だから新刊を買う、という流れが、少なからずあったのではないかと。その流れがなくなった時に、果たしてどれぐらいの新刊が必要なのかなあ、本当の意味で新しい作品しか、生き残っていけないんじゃないかなあ、という気がします。

ま、思いつきですけどね。