基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

映画

押井守による縦横無尽の続篇映画語り──『映画の正体 続編の法則』

映画の正体 続編の法則 (立東舎)作者:押井 守立東舎Amazon20年に『押井守の映画50年50本』という、1968年からはじまり1年に1本、「今の押井守にとって、その年を代表する映画」を語る本が刊行された。押井守は今まであらゆる媒体で映画について語っているが…

砂漠の美しさ、サンドワームの神話的な恐ろしさを見事に表現してみせた傑作映画──『DUNE/デューン 砂の惑星』

『DUNE/デューン 砂の惑星』公開時にIGN japanに寄稿した映画reviewを、年末ですし、Amazonでも買えるようになっているのでブログ用に編集して投稿してます。おもしろいので観てね。DUNE/デューン 砂の惑星(字幕版)ティモシー・シャラメAmazon はじめに ドゥ…

押井守の演出・映画論が(自分のも他人のも)堪能できる映画半世紀──『押井守の映画50年50本』

押井守の映画50年50本 (立東舎)作者:押井 守発売日: 2020/08/12メディア: 単行本この押井守の映画50年50本は、1968年から始まって一年に一本ずつ、「いまの押井守にとっての、その年の代表する」映画をピックアップして語ろう、という本である。押井守の映画…

監督作だけでなく脚本・原案作まで含めてタランティーノを解き明かそうとする評伝──『クエンティン・タランティーノ 映画に魂を売った男』

クエンティン・タランティーノ 映画に魂を売った男作者:イアン・ネイサン発売日: 2020/06/26メディア: 単行本この『クエンティン・タランティーノ 映画に魂を売った男』はそのまんま、書名に入っているようにタランティーノについての評伝である。生い立ちか…

『天気の子』、『君の名は。』とはまた別方向の大傑作

天気の子アーティスト: RADWIMPS出版社/メーカー: Universal Music =music=発売日: 2019/07/19メディア: CDこの商品を含むブログを見るあまりネタバレはしていない。夜、『天気の子』を友人と観に行く。大変な傑作。当然『君の名は。』と比べられるし、比べ…

映画の空間をその手に──『空想映画地図[シネマップ] 名作の世界をめぐる冒険』

空想映画地図[シネマップ] 名作の世界をめぐる冒険作者: A.D.ジェイムソン,アンドリュー・デグラフ出版社/メーカー: フィルムアート社発売日: 2018/06/25メディア: 単行本この商品を含むブログを見るほとんどの映画で登場人物たちはあっちこっちに移動する。…

最近配信サイトでみた映画やドラマの話とか

金土日で本を五冊ぐらい読んだが映画も二本みたので、たまには軽い記事でも。 映画みた 帰ってきたヒトラー(字幕版)発売日: 2016/12/23メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログ (4件) を見る原作未読。映画をnetflixで。初見だったがかなりおもしろかっ…

忘れてしまっても残るものを。──『君の名は。』

小説 君の名は。 (角川文庫)作者: 新海誠出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー発売日: 2016/06/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (17件) を見るめちゃくちゃにおもしろい映画だった……。『言の葉の庭』の次作でここまでの作品になるのかと鑑…

語り合いたくなる映画──『シン・ゴジラ』

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ作者: カラー、東宝,庵野秀明出版社/メーカー: グラウンドワークス発売日: 2016/09/20メディア: 大型本この商品を含むブログ (15件) を見る『シン・ゴジラ』は実に語りたくなる映画だ。セリフは聞き取れないほど早く展開し、…

科学がそのままプロットを創りあげる──『オデッセイ』

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)作者: アンディ・ウィアー,小野田和子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/12/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)作者: アンディ・ウィアー,小野田和子出版…

チャッピー by ニール・ブロムカンプ

チャッピーアーティスト: ハンス・ジマー出版社/メーカー: Rambling RECORDS発売日: 2015/05/20メディア: CDこの商品を含むブログを見るおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいいいいいい神映画かよおおおおおお…

インターステラー観た(ネタバレしまくり)

観た。いやー凄かったなあ。もう観終えた後呆然としてこれはいったいなんだったんだろうと考えているうちにあっという間にスタッフロールが終わってしまった。長かった。トイレに行く間もないほどの緊迫感の連続だ。とにかく金額を集める上で通るのが不思議…

オール・ユー・ニード・イズ・キル

試写会で一足お先にみてきました。原題はEdge of tommorowなのに日本だとオール・ユー・ニード・イズ・キルなのは、日本の原作がこのタイトル(All you need is kill)だから。いやーしかしすごいですね〜、日本の小説がハリウッドで、しかもトム・クルーズ…

映画『ゼロ・グラビティ』

やられた。視覚的に、ノックダウンされた。一時間半、食い入るように世界に入り込んでいた。映画が終わった時、自分の周囲に重力が戻ってきた感覚があった。ここに重力があって、自分の足が地面を踏みしめていることが、何不自由なく行えるのだという単純な…