基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

HONZ掲載

ゲームと共に歩んだ人生録『ゲームライフ――ぼくは黎明期のゲームに大事なことを教わった』

ゲームライフ作者: マイケル・W・クルーン,武藤陽生出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2017/10/19メディア: 単行本この商品を含むブログを見る人生を振り返ってみると、いつもその傍らにはゲームがあった。プレイヤーの目の前に展開するゲームプログラムは…

とてつもなく変態で、ありえないほど文章がうまい──『動物になって生きてみた』

動物になって生きてみた作者: チャールズ・フォスター出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/09/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るどうやったら、我々人間は動物の感覚にもっと近づくことができるのだろう。たとえばアナクマのように巣穴…

他者を評価する際の落とし穴──『なぜ心を読みすぎるのか: みきわめと対人関係の心理学』

なぜ心を読みすぎるのか: みきわめと対人関係の心理学作者: 唐沢かおり出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2017/07/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る他人の心は、わからないものだ。たとえ相手が笑顔で話しかけてきても、こちらのことを殺…

肥満の起源はどこにあるのか──『人はなぜ太りやすいのか――肥満の進化生物学』

人はなぜ太りやすいのか――肥満の進化生物学作者: マイケル・L・パワー,ジェイ・シュルキン,山本太郎出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2017/07/19メディア: 単行本この商品を含むブログを見る現代人はかつてないほど太っている。体長を身長の二乗で割って…

分子から生態系にまで作用する普遍的なルール『セレンゲティ・ルール――生命はいかに調節されるか』

セレンゲティ・ルール――生命はいかに調節されるか作者: ショーン・B.キャロル,高橋洋出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2017/06/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見る「果てしなく広がる平原」の意味を持つ「セレンゲティ」国立公園ではキリン…

二次元世界の住人から、三次元世界はどう見える?──『フラットランド たくさんの次元のものがたり』

フラットランド たくさんの次元のものがたり (講談社選書メチエ)作者: エドウィン.アボット・アボット,アイドゥン・ブユクタシ,竹内薫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/05/12メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るフラットランド…

「生物とは何か」を問い直す──『生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像』

生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像 (ブルーバックス)作者: 武村政春出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/04/19メディア: 新書この商品を含むブログを見る『巨大ウイルスと第4のドメイン』を筆頭に魅力的なウイルス論を書いてきた…

歯止めなき内戦、その実態──『シリアからの叫び』

シリアからの叫び (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズII-15)作者: ジャニーン・ディ・ジョヴァンニ,古屋美登里出版社/メーカー: 亜紀書房発売日: 2017/03/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見るシリアの国情は長い期間にわたって荒れ狂ってい…

あの時、アメリカで何が起こっていたのか──『セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争』

セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)作者: ブレイク J ハリス,Blake J. Harris,仲達志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/03/23メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るPS4とSwitchが盛況な現代だけれども、かつてセ…

なぜ薬物依存は減らないのか──『ドラッグと分断社会アメリカ 神経科学者が語る「依存」の構造』

ドラッグと分断社会アメリカ 神経科学者が語る「依存」の構造作者: カールハート,Carl Hart,寺町朋子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/01/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見る薬物には大変恐ろしいイメージがある。一度でも手を出せば最後、…

月までのプログラミング──『デジタルアポロ ―月を目指せ 人と機械の挑戦―』

デジタルアポロ ―月を目指せ 人と機械の挑戦―作者: デビッド・ミンデル,岩澤ありあ出版社/メーカー: 東京電機大学出版局発売日: 2017/01/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る本書は「人と機械がアポロ計画においてどう役割分担を…

宇宙植民の可能性を問う──『宇宙倫理学入門──人工知能はスペース・コロニーの夢を見るか?』

宇宙倫理学入門作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2016/12/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る近年イーロン・マスク率いるスペースX社を筆頭に、民間企業による宇宙開発が加速している。本書は「宇宙倫理学」と書名…

不健康な脳から健康な心を推論する──『脳はいかに意識をつくるのか』

脳はいかに意識をつくるのか―脳の異常から心の謎に迫る作者: ゲオルク・ノルトフ,高橋洋出版社/メーカー: 白揚社発売日: 2016/11/05メディア: 単行本この商品を含むブログを見る近年機能的磁気共鳴画像法(fMRI)など新技術の出現で脳の活動がより精確に観測で…

移民政策の是非を問う──『移民の経済学』

移民の経済学作者: ベンジャミンパウエル,Benjamin Powell,薮下史郎,佐藤綾野,鈴木久美,中田勇人出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2016/10/28メディア: 単行本この商品を含むブログを見るトランプ次期大統領が犯罪歴のある不法移民を強制送還する、メ…

わかっちゃいるけどやめられないを科学する──『悪癖の科学 その隠れた効用をめぐる実験』

悪癖の科学--その隠れた効用をめぐる実験作者: リチャード・スティーヴンズ,藤井留美出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2016/08/29メディア: 単行本この商品を含むブログを見る時間は充分にあったはずなのに、締め切り間際まで仕事がはじめられない。つ…

宇宙における生命の普遍的特性──『生命、エネルギー、進化』

生命、エネルギー、進化作者: ニック・レーン,斉藤隆央出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2016/09/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る本書は『生命の跳躍』、『ミトコンドリアが進化を決めた』のニック・レーンによる「生命の起源とその…

過小評価されてきた進化──『進化は万能である:人類・テクノロジー・宇宙の未来』

進化は万能である:人類・テクノロジー・宇宙の未来作者: マット・リドレー,大田直子,鍛原多惠子,柴田裕之,吉田三知世出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/09/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る読み始めた時は、マット・リドレーによる…

囚人だって本を読む──『プリズン・ブック・クラブ コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』

プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年作者: アンウォームズリー,向井和美出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2016/08/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る本書『プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所…

人工知能が事故を起こした時、誰が責任を取るべきか?──『人間さまお断り 人工知能時代の経済と労働の手引き』

人間さまお断り 人工知能時代の経済と労働の手引き作者: ジェリー・カプラン,安原和見出版社/メーカー: 三省堂発売日: 2016/08/11メディア: 単行本この商品を含むブログを見るこの数年怒涛の勢いでAI(人工知能)本が刊行されたこともあり、大体の論調も把握し…

虫だらけの惑星──『昆虫は最強の生物である: 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略』

昆虫は最強の生物である: 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略作者: スコット・リチャードショー,Scott Richard Shaw,藤原多伽夫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/07/13メディア: 単行本この商品を含むブログを見る昆虫は最強の生物である──と…

史上最強のナード──『最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス〜想像力の帝国〜』

最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス〜想像力の帝国〜作者: マイケル・ウィットワー,加藤諒,柳田真坂樹,桂令夫出版社/メーカー: ボーンデジタル発売日: 2016/06/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る君は『ダンジョンズ&ドラゴンズ…

ブラックホール合体/衝突の歌──『重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち』

重力波は歌う――アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち (ハヤカワ文庫 NF)作者: ジャンナ・レヴィン,田沢恭子,松井信彦出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/09/21メディア: 文庫この商品を含むブログを見る本書は発売(2016年6/16)とほぼ同日に重力…

剣のように強い力を持った本の記録──『戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)』

戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)作者: モリー・グプティル・マニング,松尾恭子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/05/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る紀元前から人類は図書館と共にあったが、それは場所が戦地にあっても…

お金の何が、世界を"動かして"いるのだろう?──『貨幣の「新」世界史――ハンムラビ法典からビットコインまで』

貨幣の「新」世界史――ハンムラビ法典からビットコインまで作者: カビールセガール,Kabir Sehgal,小坂恵理出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/04/22メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る貨幣の歴史について語った本は数多い。それ…

なぜ彗星は地球に衝突するのか──『ダークマターと恐竜絶滅―新理論で宇宙の謎に迫る』

ダークマターと恐竜絶滅―新理論で宇宙の謎に迫る作者: リサ・ランドール,向山信治,塩原通緒出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2016/03/23メディア: 単行本この商品を含むブログを見る書名に入っている「ダークマター」と「恐竜絶滅」、どちらもなんてことない…

脳科学について知りたい人へ最初に渡したい一冊──『メカ屋のための脳科学入門-脳をリバースエンジニアリングする-』

メカ屋のための脳科学入門-脳をリバースエンジニアリングする-作者: 高橋宏知出版社/メーカー: 日刊工業新聞社発売日: 2016/03/25メディア: 単行本この商品を含むブログを見る「メカ屋のための」とあるように、本書はエンジニアに向けた脳科学本である。「な…

最先端技術が不可避的に内包しているリスクをどう舵取りすべきか──『人間VSテクノロジー:人は先端科学の暴走を止められるのか』

人間VSテクノロジー:人は先端科学の暴走を止められるのか作者: ウェンデル・ウォラック,大槻敦子出版社/メーカー: 原書房発売日: 2016/03/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る最初に『人間VSテクノロジー:人は先端科学の暴走を止められるのか』と…

全世界の本を分析した研究記録──『カルチャロミクス 文化をビッグデータで計測する』

カルチャロミクス;文化をビッグデータで計測する作者: エレツエイデン,ジャン=バティーストミシェル,高安美佐子,阪本芳久出版社/メーカー: 草思社発売日: 2016/02/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る世界中に存在する本の内容を…

"脱絶滅"が生態系の復活を可能にする──『マンモスのつくりかた: 絶滅生物がクローンでよみがえる』

マンモスのつくりかた: 絶滅生物がクローンでよみがえる (単行本)作者: ベスシャピロ,Beth Shapiro,宇丹貴代実出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2016/01/25メディア: 単行本この商品を含むブログを見るリョコウバト、ドードー、マンモスなどこの世界では絶…

君たちが大好きだ。心から──『これで駄目なら 若い君たちへ――卒業式講演集』

これで駄目なら 若い君たちへ――卒業式講演集作者: カート・ヴォネガット,円城塔出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2016/01/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るヴォネガット最後の著作となったエッセイ集『国のない男』が2007年に日本でも…