基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒストリエを読んで歴史が好きだった昔を思い出した

寄生獣などの名作を送りだした岩明 均さんの現在連載作品、『ヒストリエ』を昨日寝る前に読んだのですけどめちゃくちゃ面白くて、結局最後まで読んでからでないと眠れませんでした。 以下略

『神話が考える』の「第一章 ポストモダンの公私」を読む

凄くアホな私が、自分で理解する為に書きながら本を読むシリーズ第二回です(適当)。村上春樹は「走ることについて語るときに僕の語ること」の中で、「僕は書きながらじゃないとものを考えることが出来ない。だから走ることについて書いてみようと思った(…

『神話が考える』の「はじめに」を読む

読んでいて何一つ頭に入ってこなかったのでもう一度、ここに自分が理解したことを書き連ねながら読んでいくことにする。読んでいて何一つ頭に入ってこなかった(つまり大部分が最高につまんなかった)にも関わらず、最後まで読もうという気になったのは、ひ…

森博嗣の新書三冊を一気に紹介

森博嗣著作の新書三冊を一気に紹介。順番としては、最初に『自由をつくる 自在に生きる』が。二番目に、『創るセンス 工作の思考』が。三番目に『作家という職業』が集英社新書から発刊されました。この三冊、自由論工作論小説論と一見ばらばらなように見え…

『告白』を見たよ

みてきました。驚くほど良かったです。冒頭、10分から15分にわたって、娘をクラスの中の誰かに殺された、森口先生という方が延々としゃべり続ける場面があるのですが、そこからもう圧巻。ただただ教室の間を歩き回りながら、延々と自分の考えを「告白」し続…

ザ・ウォーカーを見たよ

いやいや、何にも期待せずにいったら思いがけず面白かったです。核戦争か何かで、「空がぴかっと光って」から30年後の世界を、一人の「とある一冊の本」を持った男、イーリイがひたすら西へ西へと歩き続けるお話です。道中、崩壊した世界の後の大変さ、水の…

小説とは何か どうして書くのか に対する森博嗣の考え

小説の存在理由は、「言葉だけで簡単に片づけられない」ことを、「言葉を尽くして」表現するという矛盾にあり、その矛盾に対する苦悩の痕跡にある。読み手も、「読んでも、もやもやするだけのもの」「感動をどう表現すれば良いのかわからないもの」を求めて…

小説家という職業/森博嗣

読了。今までに存在しなかった作家論。その主張が、ことごとく前例にないものというところが特徴だし、そもそもこれを書いている森博嗣自身が、「小説を書くことが特別に好きではない」と公言してしまっている。「別に書くことが好きではない人間が書く書き…

AB! 12話に対する勝手なツッコミ

視聴中に「え、それはどうしてなの?」と思う事が多かったので、とりあえずもう一回見直しながらツッコミを羅列していきます。当然のことながらAB! 12話のネタバレありまくりです。あ、ちなみに個人的なことをいえば12話が一番よくわかんなかったですけ…

神話の力

傑作。ただどこから説明していいのかさっぱりわからないのでぐだぐだ。また文庫が出たら読み返して何とかしようと思います。本書『神話の力』はビル・モイヤーズとジョーゼフ・キャンベルの「神話」についての対談が主な内容である。ビル・モイヤーズは基本…

他者の危機を目前にしたとき、関係のない人が即座に命を投げ出すことができるのはなぜだろう

そういえば『神話の力』の中には、少し前から気になっていた問いへの 、ショーペンハウアーによる解答が話題にのぼって、それがなかなか面白かったのでここに個人的なメモとして残しておきます。その問いとは、コニー・ウィリス著の『航路』のあとがきで触れ…

フィクションだとわかっていても憧れてしまうほど素晴らしい──乙嫁語り2巻感想

フィクションの方が現実よりいいし! 19世紀の草原地帯、シルクロードに生きる遊牧民、そんなところに嫁いで行った、乙嫁の物語の第二巻が発売されました。ちなみに乙嫁とはあとがきによると「若いお嫁さん」「美しいお嫁さん」という意味だとか。相変わらず…

アイアンマン2を見たよ

アメコミから生まれたハリウッド映画、監督は前作同様ジョン・ファヴロー、アイアンマンシリーズ第二作。シリーズ物の2というと割と微妙な立ち位置、というのも2がつくられるのは最初から予定していた場合を除けば、1の期待が高かったからなわけであって、2…

週刊少年ジャンプ28号感想

ワンピース 何の予想も外すことなくサボは一直線に撃ち落とされてしまったか……。10歳とはいえまったくもって頭が悪いな、頭が悪すぎる。と思ったけど、よく考えたら「天竜人」がそういう存在だって知らなかったのならしょうがないか。騒ぎに乗じて逃げてやる…

異常とは何か

異常と一口にいってもその用途は幅広い。状況を表す場合もあれば、人間を表す場合もある。本書では数ある異常の中でも特に、「人間の精神」の異常について「それは実際のところ何なのだろう」に対する答えを探していく。 目次 序章 異常とは何か?/第1章 異…

神話の力が傑作すぎてなかなか読み進められない

『神話の力』というタイトルの本書は、神話、物語の力についてジョーゼフ・キャンベル氏とビル・モイヤーズ氏が対談する内容なのですが、これがもう、ビル・モイヤーズが、キャンベルがいかに凄い人間なのか、ということを説明するだけのまえがきからべらぼ…

知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性

著者である高橋昌一郎さんの前著、『理性の限界』がすこぶる面白い一冊であったので、続編たるこちらも読んでみる。「言語の限界」「予測の限界」「思考の限界」の三つを通して、人間の知性に限界はあるのか、あるとしたらそれはどこか、といったことを追求…

小津安二郎 僕はトウフ屋だからトウフしか作らない (人生のエッセイ)

昭和中期? ぐらいに大変活躍された日本の映画監督、小津安二郎氏のエッセイをまとめたもの。恐らくこの本を読む人、対象者というのは氏の映画をリアルタイムで経験した、ファンの人たちなのでしょうが私は氏の映画を一度も見たことがない。じゃあなぜ私が、…

週刊少年ジャンプ27号感想

ジャンプ感想〜

麻雀に、確実に、強くなる為に──科学する麻雀

私事ですが最近麻雀にハマりなおしていまして、暇さえあればハンゲームでやっています。なんか久しぶりにやったら、スッゲェ親切になってたんですよ!ハンゲームの麻雀! なんかリーチできる状態になると「リーチできるよ!」だけじゃなくて、「あなたの当た…

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

著者はスタンフォード大学で企業家育成コースの講座を担当し、トップクラスの評価を受けているというティナ・シーリグさん。こんなことをわざわざ書く必要があるのかどうかわからないけれど、女性です。本書では彼女が授業で教える内容を学べるのか? と言え…

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

ハーバード大学でめちゃくちゃ人気な、正義を巡る講義の書籍化です。人気すぎて今はNHKで、ハーバード白熱教室とかいうアホみたいな番組名で講義を放映するわ、YOUTUBEでも講義が見れるようになるなど、それぐらい凄い講義なのです。どんな講義なのか? とい…

今週は週刊マガジンの作家の約6分の1がTwitterに言及している件についてと巻末コメントについて適当に

週刊少年マガジン27号をぱらぱらと読んで最後に巻末コメントを見たら28人中5人もTwitterを話題にしててちょっと笑いました。こういうのって何週間か遅れて掲載されるんでしょうけど、Twitterの広がり具合を再確認しました。だけど別ペンネームで二作品原作や…

努力についてとか趣味は仕事にするなの理由とかについて

毎日ブログを更新して凄いねーとたまに言われるのですけれども、これは別に凄いことではないのですよ。凄いと感じるのはたぶん努力とその他が混同してしまっているからなのではないかと思います。努力とその他の違いについて考えると、というかググると最初…

村上春樹―都市小説から世界文学へ

「都市小説ってなんじゃ?」ということだけ疑問に思って読んでみたのだけど、ふ〜んっていう感じでした。否定的な反応というわけでもなく、文学解釈のテクストというのは基本的に「私はこう考えたよ!」という事を誰もが納得するように説明するのは困難なの…