基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

森博嗣全シリーズレビュー

葉隠入門 (新潮文庫) by 三島由紀夫

森博嗣著であるヴォイド・シェイパから始まるシリーズの最新刊、『スカル・ブレーカ』の引用本(章の頭ごとに引用されるネタ本)だったので(この葉隠入門が、ではなく葉隠そのものが)読んでみたのですが、これがまたとんでもなくすごい。武士が小学生の頃…

「思考」を育てる100の講義 by 森博嗣

作家・森博嗣さんによる新作。こことか(常識にとらわれない100の講義 - 基本読書) こことか(つぶやきのクリーム the cream of the notes - 基本読書)で片っ端から何か書いてきたのでさすがにもう書くこともない‥‥だったら書くなよ‥‥と自問自答してしまう…

赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE by 森博嗣

すごい。なんだこれは、というのが一読しての第一印象。昨日読み終えて、今もう一度読み返してみたけれど、このすごさはなんなんだろう。連載作の単行本化だが、そのタイミングでこの作品が森博嗣さんによる「百年シリーズ」の三作目であることが判明し、ツ…

神様が殺してくれる by 森博嗣

あまりに美しい、誰もがその存在を強烈に意識せざるを得ないような類の個人がいたとしたら──当人も、周りの人たちも多かれ少なかれその力に影響されるだろう。本書は森博嗣氏による最新長編だがまあ概ねそういう話であったとぼかしながら最低限の説明を試み…

「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)

森博嗣先生の新刊。「これからの働き方」をテーマに書いてほしいという依頼を受けて書いた一冊とのことで、就活自殺やら、ブラック企業が〜社畜が〜といった仕事に関する悲観的な言質が多いが、そんな世界に生きている、これから生きていこうとする人へ向け…

スカル・ブレーカ - The Skull Breaker

森博嗣さんによる侍の旅路を書くヴォイド・シェイパシリーズ第三弾。どれもハードカバーの装丁が美しく統一されている。一作目の『The Void Shaper』は青を基調とした山々の風景が表紙であり、二作目の『The Blood Scooper』は全面が緑の竹林で、三作目の『T…

抽象的に考えること『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)』森博嗣

森博嗣先生の著作の中ではもっとも抽象的な内容を扱っている一冊。内容はタイトルのままだ。人間はいろいろな問題についてどう考えていけばいいのか。いろいろな問題ってなんだよ、と思ったりするけれど、人間生きていればいろいろ問題が沸き起こってくるも…

自由論 (光文社古典新訳文庫)

タグに古典を読むシリーズをつけました。森博嗣作品には結構な割合で各章冒頭に引用がされているのですが、その引用本をちまちまと読んでいこうという心づもりです。まあ、その流れで気になったものがあれば派生で読んでいこうかなってところで。けっこうみ…

ジグβは神ですか

森博嗣先生の小説、Gシリーズの第八話だったかな。Kindleストアに森博嗣本がいっぱいあるので、最近片っ端から読み直しているのですが、順番関係なく読めるのであまり関係ありません。説明も、ちゃんと人間関係が一から語られるので、これが森博嗣初体験でも…

真賀田四季の天才性について

最近Kindleストアがオープンしたので、iPhoneで森博嗣本を手当たり次第に再読しているのだが、改めて読んだ四季がやっぱりすごかった。さまざまな作品に境界を飛び越えて登場する四季と、その支配力からキャラクタとして卓越しているのは既シリーズ読者には…

常識にとらわれない100の講義

『非合理な常識よりも、非常識な合理を採る。それが自由への道である。』と『自由をつくる 自在に生きる』で森博嗣先生は書いたが、本書はまさに「常識の中に非合理を見つけ出す」講義集である。100の講義とあるように、1つの発想に対して2ページ、それ…

実験的経験 Experimental experience

森博嗣先生の新刊。15年のキャリアを経てこの作品を出せるのは、たいへん素晴らしいと思いました。楽しくて、あっという間に読み終えてしまった。小説なのか、もしくはエッセイなのか読み始める前はよくわかりませんでしたが、読み終えた後もよくわかりま…

茶の本

森博嗣著『ブラッド・スクーパ - The Blood Scooper 』を読んでいたら、各章の引用元がこの『茶の本』だったのでそこから興味を惹かれて読んでみる。周辺情報から攻めると、この『茶の本』、岩波文庫から1929年に出版されている名作古典のひとつである。…

ブラッド・スクーパ - The Blood Scooper

素晴らしい。森博嗣著、ヴォイド・シェイパという侍が強さとかを考えながら旅をする前作からの続編。何シリーズと呼称されているのかは知らないが、シリーズものの第二作。本来三作で終わる予定だったが、全五作になったようだ。ソースは知らない。Twitterで…

相田家のグッドバイ

森博嗣先生の新刊。家族をテーマのひとつとしているように読める。それもエピソードの多くは、過去の日記などで読んだことのある内容で自伝的な要素もあるのだろう。良い小説だった。静かにすべてが進行していくのだけど、その静かさが心地よい。一方で淡々…

つぶやきのクリーム the cream of the notes

森博嗣先生の新刊。 発想の原点とも言える「呟き」が100個と、その補足で一冊の本になっている。 ブログの内容を方針転換しようかと検討してしまうほど身に痛い話も多々あった。 もう散々森博嗣先生については書いてきているので、目次だけ引用。……しよう…

DOG&DOLL

また森博嗣かよ! って感じでしょうか? たぶんそんなに連続して読んでいる人もいないと思いますが。 本書は物書きの森博嗣先生が書いた音楽エッセイです。 対談が西尾維新、ゆうきまさみ、山本直樹という小説、漫画家に寄っていることからも推察される通り…

森博嗣ファンだけど初期の日記シリーズを読んでいない人にお勧めする

このエントリは凄くどうでもいいことですけれど、森博嗣先生の本を今までにいくつか読んだことがあって、考え方などに刺激を受けており、しかしまだMORILOGACADEMYしか日記シリーズは読んだことがない人に対して、森先生が一番最初に幻冬舎より出版された五…

科学的とはどういう意味か

小説をたくさん書いていらっしゃる森博嗣先生の新書。読んでいて「僕は、バカだ」と強く感じずにはいられなかった。 あまりにも物事を「知ろうとしなさすぎた」。また「科学的」でなかった。強く反省することになった。科学的である為に必要な最初の事は「わ…

ヴォイド・シェイパ

森博嗣先生の最新シリーズ。個人的には、最高傑作。一人の侍が、剣の強さとは何か、生きるとは何か、といったことをつらつらと考えながらあてどなく旅を続けていく。いつもはミステリィや飛行機といった、自身の経験上で書けるような作品が多かっただけに、…

λに歯がない/森博嗣

λに歯がない (講談社ノベルス)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/06メディア: 新書購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (231件) を見る 「そちらにだれかいらっしゃるの?」と彼女は小声でたずねた。 「たかが皮なめし職人です…

φは壊れたね/森博嗣

[rakuten:book:11296105:detail] 主体は世界に属さない。それは世界の限界である。 世界の中のどこに形而上学的な主体が認められうるのか。 君は、これは眼と視野の関係と同じ事情だとい言う。だが、 君は現実に眼を見ることはない。 そして、視野におけるい…

四季 冬 森博嗣

うわー。やばい面白いです。 あらすじ 天才、真賀田四季はどこにも行かない。 感想 ネタバレ無 つなげすぎじゃないかな?とは思うものの、やはり面白い。天才を登場させるだけではなくて、天才を書こうとしたところが素直に凄いと感じられる。総括としての感…