基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

その他のノンフィクション

マフィアスレイヤー──『復讐者マレルバ――巨大マフィアに挑んだ男』

復讐者マレルバ――巨大マフィアに挑んだ男作者: ジュセッペグラッソネッリ,カルメーロサルド,Giuseppe Grassonelli,Carmelo Sardo,飯田亮介出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/06/08メディア: 単行本この商品を含むブログを見るかつて「マレルバ(雑草)」…

知を守るための戦い──『アルカイダから古文書を守った図書館員』

アルカイダから古文書を守った図書館員作者: ジョシュア・ハマー,梶山あゆみ出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2017/06/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見る西アフリカに位置するマリ共和国には、トンブクトゥという都市がある。日本人からす…

三権分立の危うさ──『裁判所の正体 法服を着た役人たち』

裁判所の正体:法服を着た役人たち作者: 瀬木比呂志,清水潔出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/05/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る本書は、元裁判官、現在は明治大学法科大学院教授の瀬木比呂志さんと『殺人犯はそこにいる』…

シンギュラリティ神話への警鐘──『そろそろ、人工知能の真実を話そう』

そろそろ、人工知能の真実を話そう作者: ジャン=ガブリエルガナシア,伊藤直子,小林重裕出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/05/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る技術的特異点(シンギュラリティ)という概念がある。簡単に言…

究極のやり直し──『偽装死で別の人生を生きる』

偽装死で別の人生を生きる作者: エリザベス・グリーンウッド,赤根洋子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/05/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見る返すあてのないほどの借金を背負った時に、どうすればいいのか。普通に考えれば取り得る選択肢…

犬ってすごい!──『ジャングルの極限レースを走った犬 アーサー』

ジャングルの極限レースを走った犬 アーサー作者: ミカエルリンドノード,Mikael Lindnord,坪野圭介出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る人生の大半を犬と過ごしてきた。だから心の底からの実感としていえ…

約15万円の講座を圧縮して読めるハイパフォーマンスな一冊──『SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』

SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録作者: 大森望,東浩紀,長谷敏司,冲方丁,藤井太洋,宮内悠介,法月綸太郎,新井素子,円城塔,小川一水,山田正紀出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブロ…

歯止めなき内戦、その実態──『シリアからの叫び』

シリアからの叫び (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズII-15)作者: ジャニーン・ディ・ジョヴァンニ,古屋美登里出版社/メーカー: 亜紀書房発売日: 2017/03/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見るシリアの国情は長い期間にわたって荒れ狂ってい…

トマ・ピケティ絶賛の"長篇小説"──『貧困の発明 経済学者の哀れな生活』

貧困の発明 経済学者の哀れな生活タンクレード ヴォワチュリエ,Tancrede Voituriez 早川書房 2017-02-23 AmazonKindle ピケティ絶賛と煽り文句のついている「貧困の発明」って本、おもしろそうな経済ノンフィクションだな〜〜と思ってよくみたら"長篇小説"で…

自然そのものの概念をもたらした男──『フンボルトの冒険―自然という<生命の網>の発明』

の発明" title="フンボルトの冒険―自然というの発明">フンボルトの冒険―自然というの発明作者: アンドレア・ウルフ,鍛原多惠子出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2017/01/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る本書は19世紀前半を代表する科学…

テクノロジー信仰への解毒剤──『テクノロジーは貧困を救わない』

テクノロジーは貧困を救わない作者: 外山健太郎,松本裕出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2016/11/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る外山健太郎さんという、日本人名の方が著者だったので最初日本語の本と思い読み始めたのだが、文章に…

『ユリシーズ』から『これはペンです』まで──『実験する小説たち: 物語るとは別の仕方で』

実験する小説たち: 物語るとは別の仕方で作者: 木原善彦出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2017/01/23メディア: 単行本この商品を含むブログを見るこの世には実験小説と呼ばれるたぐいの作品がある。実験=experimental というぐらいだから、要するに普通の小…

世はまさに大監視時代──『超監視社会: 私たちのデータはどこまで見られているのか?』

超監視社会: 私たちのデータはどこまで見られているのか?ブルース シュナイアー 草思社 2016-12-07 Amazon 現代は、誰もが携帯/スマホを持ち、車も家具もネットとつながっているのが当たり前になり網羅的な大量監視が空前の規模で実行される時代である。Kin…

なぜ子供たちはギャングになるのか──『マラス 暴力に支配される少年たち』

マラス 暴力に支配される少年たち作者: 工藤律子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/11/25メディア: 単行本この商品を含むブログを見る「マラス」という言葉を聞いたことがない人も多いだろうが、マスコミの用い方では中米を根城にする若者ギャング団のこ…

透明性のある政府を──『未来政府』

未来政府作者: ギャビンニューサム,リサディッキー,Gavin Newsom,Lisa Dickey,稲継裕昭,町田敦夫出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2016/09/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るカリフォルニア州の副知事が書いた未来の政府はテクノ…

際限のない自己顕示欲と卓越性と野望──『トランプ』

トランプワシントン・ポスト取材班,マイケル・クラニッシュ,マーク・フィッシャー 文藝春秋 2016-10-11 Amazonで購入Kindleで購入 2016年アメリカ合衆国大統領選挙も一般の有権者投票を間近(11月8日)に控え、慌ててドナルド・トランプ伝を読み始めたのだがこ…

押井守×笠井潔対談──『創造元年1968』

創造元年1968作者: 押井守,笠井潔出版社/メーカー: 作品社発売日: 2016/09/30メディア: 単行本この商品を含むブログを見るこの二人にいったいどういう繋がりがあったんだっけか?? と思いながら読み始めたのだが、かつて一度対談をしたことがあること、笠井…

幽霊を見るとき実際には何を見ているのか──『幽霊とは何か──500年の歴史から探るその正体』

幽霊とは何か──500年の歴史から探るその正体作者: ロジャー・クラーク,桐谷知未出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2016/07/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る書名だけだとどういう本なのか掴みきれず、おそるおそる読み始めたのだが、…

音楽産業vs音楽海賊団──『誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち』

誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち作者: スティーヴン・ウィット,関美和出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/09/21メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る現代において、タダで音楽を手に入れるのはそう難しいこと…

囚人だって本を読む──『プリズン・ブック・クラブ コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』

プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年作者: アンウォームズリー,向井和美出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2016/08/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る本書『プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所…

怖くないふりをすることはできない──『サックス先生、最後の言葉』

サックス先生、最後の言葉 (ハヤカワ・ノンフィクション)作者: オリヴァー・サックス,大田直子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/08/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見るわずか60ページほどの短いエッセイ集で、値段としては普通に単行本価格…

精読とは異なる文学読解──『遠読――〈世界文学システム〉への挑戦』

遠読――〈世界文学システム〉への挑戦作者: フランコ・モレッティ,秋草俊一郎,今井亮一,落合一樹,高橋知之出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2016/06/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る遠読とは聞いたことのない言葉だが、原題は「Dista…

史上最強のナード──『最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス〜想像力の帝国〜』

最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス〜想像力の帝国〜作者: マイケル・ウィットワー,加藤諒,柳田真坂樹,桂令夫出版社/メーカー: ボーンデジタル発売日: 2016/06/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る君は『ダンジョンズ&ドラゴンズ…

ライフスキルとしての批評──『みんなではじめるデザイン批評―目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド』

みんなではじめるデザイン批評―目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド作者: アーロン・イリザリー,アダム・コナー,長谷川恭久,安藤貴子出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社発売日: 2016/05/24メディア: 単行本(ソフトカバー)…

剣のように強い力を持った本の記録──『戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)』

戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)作者: モリー・グプティル・マニング,松尾恭子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/05/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る紀元前から人類は図書館と共にあったが、それは場所が戦地にあっても…

暇と退屈の仕事論──『働くことの哲学』

働くことの哲学作者: ラーススヴェンセン,Lars Svendsen,小須田健出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2016/04/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る僕自身は働くということについて思い悩んだことはなく、「金は稼がなあかんのやから働か…

我らは納豆に選ばれし民ではない──『謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉』

謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉作者: 高野秀行出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/04/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見るなんと高野秀行さんの新刊のテーマは「納豆」である。なんと、と書いたがこれまで高野秀行さんは…

"探偵"草創期ならではの熱狂──『最初の刑事――ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』

最初の刑事――ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: ケイト・サマースケイル,日暮雅通出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/03/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る物事にはなんであれ「…

そんな職業があってたまるか──『古書泥棒という職業の男たち: 20世紀最大の稀覯本盗難事件』

古書泥棒という職業の男たち: 20世紀最大の稀覯本盗難事件作者: トラヴィスマクデード,Travis McDade,矢沢聖子出版社/メーカー: 原書房発売日: 2016/01/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るこの世には「そんな職業があったのか」と驚く意外…

確かに長文を書くにはかなり良い──『考えながら書く人のためのScrivener入門 小説・論文・レポート、長文を書きたい人へ』

考えながら書く人のためのScrivener入門 小説・論文・レポート、長文を書きたい人へ作者: 向井領治出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社発売日: 2016/03/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る本書はScrivenerという執筆ツールを…