基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

小説その他

マフィアスレイヤー──『復讐者マレルバ――巨大マフィアに挑んだ男』

復讐者マレルバ――巨大マフィアに挑んだ男作者: ジュセッペグラッソネッリ,カルメーロサルド,Giuseppe Grassonelli,Carmelo Sardo,飯田亮介出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/06/08メディア: 単行本この商品を含むブログを見るかつて「マレルバ(雑草)」…

スパイと悪徳商人の武器ビジネスをめぐる一騎打ち小説──『ナイト・マネジャー』

ナイト・マネジャー〔上〕 (ハヤカワ文庫NV)作者: ジョン・ル・カレ,村上博基出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/01/15メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るナイト・マネジャー〔下〕 (ハヤカワ文庫NV)作者: ジョン・ル・カレ,村上博基出版…

死から蘇りて裏切り者絶対に殺すべし──『レヴェナント 蘇えりし者』

レヴェナント 蘇えりし者 (ハヤカワ文庫NV)作者: マイケル・パンク,漆原敦子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/02/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見るアカデミー賞で映画作品の『レヴェナント:蘇りし者』が監督賞(アレハンドロ・ゴンサレス・…

真実はひとつ。人はそれにたくさんの名前をつけて語る──『千の顔をもつ英雄』

千の顔をもつ英雄〔新訳版〕上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: ジョーゼフ・キャンベル,倉田真木,斎藤静代,関根光宏出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/12/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る千の顔をもつ英雄〔新訳版〕下 (ハ…

世界は一変しカタストロフへと雪崩れ込んでいく──『文学会議』

文学会議 (新潮クレスト・ブックス)作者: セサルアイラ,C´esar Aira,柳原孝敦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/10/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見るバカバカしい語り、トンデモな展開が、実に丁寧に、細部に至るまで、かつ必要なん…

"現実劇場"──『リトル・ドラマー・ガール(上・下)』

リトル・ドラマー・ガール〔上〕 (ハヤカワ文庫NV)作者: ジョン・ル・カレ,村上博基出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/08/27メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (3件) を見るリトル・ドラマー・ガール〔下〕 (ハヤカワ文庫NV)作者: ジ…

2022年フランス、イスラーム政権誕生──『服従』 by ミシェル・ウェルベック

服従作者: ミシェルウエルベック,佐藤優,大塚桃出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2015/09/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る2022年フランスにイスラーム政権誕生──なんだそりゃ! 至近未来SFかあ!? と思って読んでいたのだがそん…

俺は人生を選ばないことを選ぶ"道の続く限り歩み続けろ"──『トレインスポッティング』

トレインスポッティング〔新版〕 (ハヤカワ文庫NV)作者: アーヴィン・ウェルシュ,池田真紀子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/08/21メディア: 文庫この商品を含むブログを見るスコットランドのエディンバラを舞台とし、ジャンキーにHIVまみれ、失業保…

流 by 東山彰良

2000年前の人間も現代の人間もやっていることや快感を得る手段はそう対して変わらない。恋をして家族をつくって子供を産んで時に争って未来に戸惑う。そうはいっても時代も場所も移り変わればそうした一つ一つの出来事はまったく形をかえて個々人に起こ…

マインド・クァンチャ - The Mind Quencher by 森博嗣

マインド・クァンチャ - The Mind Quencher作者: 森 博嗣出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015/04/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る桜の表紙だ。書影ではいまいちピンとこないかもしれないが本として手にとって見ると驚くほど美し…

ビッグデータ・コネクト (文春文庫) by 藤井太洋

ビッグデータ・コネクト (文春文庫)作者: 藤井太洋出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る「底の深い人」という表現は褒め言葉として捉えられることが多い。底が深ければ深いほどいろいろなものが入っ…

別荘 (ロス・クラシコス) by ホセ・ドノソ

時間は伸び縮みし、現実の有り様は歪む。秩序が崩壊し、既存の生活様式を破壊し、奔放な想像力を自由にさせるがままに任せたような象徴的な空間とエピソードが連続して物語を紡いでゆくこの本をいったいどのようにして紹介したものなのかさあ書きだそうとし…

フラニーとズーイ (新潮文庫 サ 5-2) by サリンジャー

久しぶりに読み返してみた。僕のような特に専門教育も受けておらず特段の極秘情報を持つわけでもない人間がこうした感想を書くことにドレほどの意味があるのかわからないが、サリンジャーの作品はどれも僕の中で深く根を下ろしていて読むとやはり引き込まれ…

無声映画のシーン by フリオ・リャマサーレス

この世にはいろいろな小説がある。どきどきわくわくするような冒険譚があるかとおもえば、未来世界を延々と描写していくものもある。そうかとおもえば使える文字がだんだん減っていく小説があったりする。そしてこの『無声映画のシーン』のように、淡々と町…

とっぴんぱらりの風太郎 by 万城目学

万城目学さんによる時代小説。どうもそういうイメージがなかったのでこれを本屋で見かけた時にはわりと驚いた。きっちりとした時代小説であることもそうだし、その長さにも。Kindle版で読んだのでページ数はわからなかったが、今調べると750ページ近くあ…

小説のタクティクス (単行本) by 佐藤亜紀

創作物と受け手がそれを受容した時、その快楽はどこから、いかにして生まれるのかを解説してみせた佐藤亜紀『小説のストラテジー (ちくま文庫)』 - 基本読書の続編が本書『小説のタクティクス』になる。記述の運動によっていかにして読み手の応答を引き出し…

蠅の王 (新潮文庫) by ウィリアム・ゴールディング

有名作だと思うがどんな意味で有名なのかはわからない。ガキンチョ共が果物がいっぱいあって豚がいてとりあえず飢えて死ぬことはない極楽の島に飛行機の墜落の結果辿り着く。時代は近未来で何らかの大戦中の攻撃であった。その島では大人は一人もおらず子供…