基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

中国SF、めちゃくちゃおもしろい──『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』

折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)作者: 郝景芳,ケンリュウ,牧野千穂,中原尚哉,大谷真弓,鳴庭真人,古沢嘉通出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/02/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件)…

人間とロボットの相互作用における責任の条件──『ロボット法』

ロボット法作者: ウゴパガロ,Ugo Pagallo,新保史生,松尾剛行,工藤郁子,赤坂亮太出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2018/01/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る最近『ロボット法』関連の本が出はじめ、刊行予定にも並び始めたのだけれども…

どんな風に育つと読書好きの子どもになるのだろうか。

新版 指輪物語〈1〉/旅の仲間〈上〉作者: J.R.R.トールキン,J.R.R. Tolkien,瀬田貞二,田中明子出版社/メーカー: 評論社発売日: 1992/05/01メディア: 単行本 クリック: 96回この商品を含むブログ (15件) を見る僕は割合本を読むのが好きで、暇さえあればだら…

ポストゲノム世界のための声明文──『遺伝子‐親密なる人類史‐』

遺伝子‐親密なる人類史‐ 上作者: シッダールタムカジー,Siddhartha Mukherjee,仲野徹,田中文出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/02/06メディア: 単行本この商品を含むブログを見る遺伝子‐親密なる人類史‐ 下作者: シッダールタムカジー,Siddhartha Mukhe…

納得度の高いランキングが並ぶ、ベストSF2017──『SFが読みたい! 2018年版』

SFが読みたい!2018年版作者: S‐Fマガジン編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/02/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見るはい、今年も『SFが読みたい! 2018年版』が出ました。僕は今年もベストSF海外篇で30作品のガイド+海外SF総括…

古橋秀之による一切ハズレ無しの極上のSFショートショート集──『百万光年のちょっと先』

SF

百万光年のちょっと先 (JUMP j BOOKS)作者: 古橋秀之,矢吹健太明出版社/メーカー: 集英社発売日: 2018/02/02メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る今は亡きSF雑誌であるSFJapanに最後まで連載されていた古橋秀之によるSFショートシ…

まるで上質なミステリィのようなノンフィクション──『死体は嘘をつかない 全米トップ検死医が語る死と真実』

死体は嘘をつかない 全米トップ検死医が語る死と真実作者: ヴィンセント・ディ・マイオ,ロン・フランセル出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/01/31メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る無念な話ではあるが、人は死ぬものだ。そして人はいつだ…

なぜ、AIは東大へ入れなかったのか?──『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』

AI vs. 教科書が読めない子どもたち作者: 新井紀子出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2018/02/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る人工知能が東大合格を目指すチャレンジがあったことをご存知だろうか。東ロボ君と名付けられたその人…

世界をディストピアに変えてしまった時間航行士の奮闘を描く時間SF──『時空のゆりかご』

SF

時空のゆりかご (ハヤカワ文庫SF)作者: エラン・マスタイ,金子浩出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/02/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る本書『時空のゆりかご』は著者エラン・マスタイのデビュー作にして、”ユートピアだった世界”を”…

なぜオリンピック開催費はいつも見積もりどおりにいかないのか?『オリンピック秘史: 120年の覇権と利権』

オリンピック秘史: 120年の覇権と利権作者: ジュールズボイコフ,中島由華出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/01/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見る東京オリンピック・パラリンピックの大会運営費用や会場整備費用は、当初見込んでいた3013億…

共感しない方がよりよい結果を得ることができる──『反共感論―社会はいかに判断を誤るか』

反共感論―社会はいかに判断を誤るか作者: ポール・ブルーム,高橋洋出版社/メーカー: 白揚社発売日: 2018/02/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る他者にたいして共感するのはいいことだと思われている。ひどいめにあった人をみて、強く感じ…

連続殺人鬼の娘は、サイコパスなのか?──『善いミリー、悪いアニー』

善いミリー、悪いアニー (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: アリランド,国弘喜美代出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/01/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見る九人の児童を殺害した連続殺人鬼、ルース・トンプソンはその娘の告発によって逮捕された…

『映画大好きポンポさん』の人の最新作(単行本化)──『猫村博士の宇宙旅行』

猫村博士の宇宙旅行作者: 杉谷庄吾【人間プラモ】出版社/メーカー: 宙出版発売日: 2018/01/27メディア: コミックこの商品を含むブログを見る『映画大好きポンポさん』の人間プラモさんの最新作──というか同じくWebで発表した漫画に30ページ以上の加筆修正を…

最近配信サイトでみた映画やドラマの話とか

金土日で本を五冊ぐらい読んだが映画も二本みたので、たまには軽い記事でも。 映画みた 帰ってきたヒトラー(字幕版)発売日: 2016/12/23メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログ (4件) を見る原作未読。映画をnetflixで。初見だったがかなりおもしろかっ…

実存主義的ワイドスクリーン百合バロックプロレタリアートアイドルハードSFなデビュー作──『最後にして最初のアイドル』

SF

最後にして最初のアイドル (ハヤカワ文庫JA)作者: 草野原々,TNSK出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/01/24メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る著者自身によって、「実存主義的ワイドスクリーン百合バロックプロレタリアートアイドルハード…

分子生物学の博士号持ちの著者による中華SF──『沈黙の遺伝子』

沈黙の遺伝子作者: 黄序,望月暢子出版社/メーカー: 浙江出版集団東京発売日: 2018/01/17メディア: 単行本この商品を含むブログを見る本書『沈黙の遺伝子』は、アメリカで分子生物の博士号を取得した専門家で、今はマサチューセッツ州衛生局につとめる黄序(こ…

『火星の人』のアンディ・ウィアー最新作──『アルテミス』

SF

アルテミス(上) (ハヤカワ文庫SF)作者: アンディ・ウィアー,小野田和子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/01/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見るアルテミス(下) (ハヤカワ文庫SF)作者: アンディ・ウィアー,小野田和子出版社/メーカー: 早…

奇妙で奇怪で底抜けに愛おしい世界を描くデビュー短篇集──『半分世界』

半分世界 (創元日本SF叢書)作者: 石川宗生出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/01/22メディア: 単行本この商品を含むブログを見る第7回創元SF短編賞の受賞者である石川宗生さんのデビュー作。当たり前だが短編賞ってそれを受賞したところで本になるわ…

重力波ノンフィクションで今一冊選ぶならこれ!──『時空のさざなみ 重力波天文学の夜明け』

時空のさざなみ 重力波天文学の夜明け作者: Schilling Govert,斉藤隆央出版社/メーカー: 化学同人発売日: 2018/01/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見る2015年9月にはじめて重力波が観測されて以後、二度三度四度と調子よく観測され、本格的に重力…

もし、無神論者が牧師になったら──『ギデオン・マック牧師の数奇な生涯』

ギデオン・マック牧師の数奇な生涯 (海外文学セレクション)作者: ジェームズ・ロバートソン,田内志文出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/01/12メディア: 単行本この商品を含むブログを見るひとりの”信仰心を持たない”牧師の人生を描く、地味な話ながら…

真実を知るためには、嘘をつかなければならない──『嘘の木』

嘘の木作者: フランシス・ハーディング,児玉敦子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/10/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見るコスタ賞(イギリスもしくはアイルランド在住の作家に与えられる賞)の大賞・児童文学部門賞受賞作ということ…

話は聞かせてもらった! 人類は滅亡する!──『人類史上最強 ナノ兵器:その誕生から未来まで』

人類史上最強 ナノ兵器:その誕生から未来まで作者: ルイス・A.デルモンテ,黒木章人出版社/メーカー: 原書房発売日: 2017/11/14メディア: 単行本この商品を含むブログを見る『人類は今世紀中に滅亡するかもしれない。そのとき、私たち全員を死に至らしめるも…

終末を迎える世界の片隅で──『世界の終わりの天文台』

SF

世界の終わりの天文台 (創元海外SF叢書)作者: リリー・ブルックス=ダルトン,佐田千織出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/01/12メディア: 単行本この商品を含むブログを見る北極諸島の端っこ、世界の隅の隅の天文台で研究を行っているオーガスティンは…

お猫様にもっと奉仕するために──『猫はこうして地球を征服した 人の脳からインターネット、生態系まで』

猫はこうして地球を征服した: 人の脳からインターネット、生態系まで作者: アビゲイル・タッカー,西田美緒子出版社/メーカー: インターシフト発売日: 2017/12/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る先日のペットフード協会の発表によると、全国犬猫…

矛盾に貫かれた国──『日本‐呪縛の構図:この国の過去、現在、そして未来』

日本‐呪縛の構図:この国の過去、現在、そして未来 上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: R.ターガートマーフィー,仲達志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/12/19メディア: 文庫この商品を含むブログを見る日本‐呪縛の構図:この国の過去、現在、そ…

もし太陽フレアによって、全世界が長期の停電に陥ったら──『赤いオーロラの街で』

SF

赤いオーロラの街で (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤瑞彦,富安健一郎出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/12/19メディア: 文庫この商品を含むブログを見る本書は、第五回SFコンテストで受賞はのがしたものの最終選考に残った長篇作品である。受賞した『コル…

人はどうやって人になったか──『生命進化の偉大なる奇跡』

生命進化の偉大なる奇跡作者: アリスロバーツ,Alice Roberts,斉藤隆央出版社/メーカー: 学研プラス発売日: 2017/10/31メディア: 単行本この商品を含むブログを見る本書『生命進化の偉大なる奇跡』はイギリスの解剖学者・人類学者であるアリス・ロバーツによ…

頭がおかしくなるほどおもしろかった──《アイアマンガー》三部作

堆塵館 (アイアマンガー三部作1) (アイアマンガー三部作 1)作者: エドワード・ケアリー,古屋美登里出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/09/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (17件) を見るエドワード・ケアリー《アイアマンガー》三部作が先日発…

手遅れになる前に考えうる危険性を事前に把握しこれに対処する『ロボット法──AIとヒトの共生にむけて』

ロボット法--AIとヒトの共生にむけて作者: 平野晋出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2017/11/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る人工知能の発展著しい昨今であるが、法はまだその状況に追いついていないというのが実際のところだ。一番わかりやすい…

SF短篇の醍醐味が詰まった小川一水最新短篇集──『アリスマ王の愛した魔物』

アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)作者: 小川一水出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/12/19メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る小川一水さん久々の短篇集! 最近は《天冥の標》シリーズで超絶オモシロイ大長篇を書く化物という印象…