基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

経済学を学びたい人へ、最初に渡したい一冊『エコノミックス――マンガで読む経済の歴史』

エコノミックス――マンガで読む経済の歴史作者: マイケル・グッドウィン,ダン・E・バー,脇山美伸出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2017/03/17メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る本書はその書名のとおりに、マンガで学べる経済史…

図書館から借り出される、書物としての探偵──『書架の探偵』

書架の探偵 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)作者: ジーンウルフ,青井秋,酒井昭伸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/06/22メディア: 単行本この商品を含むブログを見る本書『書架の探偵』はジーン・ウルフによる最新刊である。本国ではいつ頃刊行されたのか…

知を守るための戦い──『アルカイダから古文書を守った図書館員』

アルカイダから古文書を守った図書館員作者: ジョシュア・ハマー,梶山あゆみ出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2017/06/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見る西アフリカに位置するマリ共和国には、トンブクトゥという都市がある。日本人からす…

言語研究者は日々どのような「怪物」を相手にしているのか──『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」』

働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」作者: 川添愛,花松あゆみ出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2017/06/17メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る数学的原理に裏打ちされた傑作ファン…

人間の本質はどこにあるのか──『Beyond Human 超人類の時代へ 今、医療テクノロジーの最先端で』

Beyond Human 超人類の時代へ 今、医療テクノロジーの最先端で作者: イブ・ヘロルド,佐藤やえ出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2017/06/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見るかなり胡散臭い書名である。そのため警戒しな…

時をかけてセックス──『時間線をのぼろう』

SF

時間線をのぼろう【新訳版】 (創元SF文庫)作者: ロバート・シルヴァーバーグ,伊藤典夫出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/06/12メディア: 文庫この商品を含むブログを見る本書はロバート・シルヴァーバーグによる、かつて邦訳された時*1は星雲賞も受賞…

ガラクタまみれの町に、革命の時が訪れる──『穢れの町』

穢れの町 (アイアマンガー三部作2) (アイアマンガー三部作 2)作者: エドワード・ケアリー,古屋美登里出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/05/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るロンドンの不用なごみの寄せ集めで出来た巨大な屋敷、…

救う側は誰が救ってくれるのか──『われらの独立を記念し』

われらの独立を記念し (ハヤカワ・ミステリ)作者: スミス・ヘンダースン,鈴木恵出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/06/08メディア: 新書この商品を含むブログを見る本書『われらの独立を記念し』はスミス・ヘンダースンの長篇デビュー作。79年から81年に…

三権分立の危うさ──『裁判所の正体 法服を着た役人たち』

裁判所の正体:法服を着た役人たち作者: 瀬木比呂志,清水潔出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/05/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る本書は、元裁判官、現在は明治大学法科大学院教授の瀬木比呂志さんと『殺人犯はそこにいる』…

想像する力を侮ってはならない──『フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉』

SF

フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉作者: 神林長平出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/05/31メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るこの世に三台あるとされる、フォマルハウトの燭台。燭台に書かれた文字はイスラム教以前に成立した…

傑作火星三部作、ついに完結──『ブルー・マーズ』

SF

ブルー・マーズ〈上〉 (創元SF文庫)作者: キム・スタンリー・ロビンスン,加藤直之,渡邊利道,大島豊出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/04/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見るブルー・マーズ〈下〉 (創元SF文庫)作者: キム・スタンリー…

平均的な人間はどこにもいない『平均思考は捨てなさい──出る杭を伸ばす個の科学』

平均思考は捨てなさい作者: トッド・ローズ,小坂恵理出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/05/24メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るこういってはなんだが『平均思考は捨てなさい』とは、ノリ切れないビジネス書のような書名だ。…

人類のアンインストール権を賭けた卓球勝負──『ピンポン』

SF

ピンポン (エクス・リブリス)作者: パク・ミンギュ,斎藤真理子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2017/05/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る『カステラ』が第1回日本翻訳大賞の大賞を受賞し、日本でも名の広まった韓国作家パク・ミンギュの…

文体、プロット、トピック、全てを解析する──『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム』

[書評][レビュー]本書は「ベストセラー小説に普遍的な法則は存在するのか?」という問いかけを、独自の判定モデルをつくりあげ検証した著者らによる一冊である。小説がヒットするかどうかは時の運という人も多いし、実際運が関与しない事象などこの世に存在し…

シンギュラリティ神話への警鐘──『そろそろ、人工知能の真実を話そう』

そろそろ、人工知能の真実を話そう作者: ジャン=ガブリエルガナシア,伊藤直子,小林重裕出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/05/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る技術的特異点(シンギュラリティ)という概念がある。簡単に言…

宇宙でオペラを演る──『スペース・オペラ』

SF

スペース・オペラ (ジャック・ヴァンス・トレジャリー)作者: ジャック・ヴァンス,浅倉久志,白石朗出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2017/05/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る「スペースオペラ」といえば宇宙を舞台にした冒険活劇的な…

"フィクション"が"現実の台湾"を侵食していく──『グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故』

SF

グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故作者: 伊格言,倉本知明出版社/メーカー: 白水社発売日: 2017/05/08メディア: 単行本この商品を含むブログを見る台湾の作家・伊格言による、原発事故サスペンスが本書『グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故』である。題材的…

なぜ、地球に巨大人型ロボットが埋められていたのか?──『巨神計画』

SF

巨神計画〈上〉 (創元SF文庫)作者: シルヴァン・ヌーヴェル,加藤直之,渡邊利道,佐田千織出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/05/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る巨神計画〈下〉 (創元SF文庫)作者: シルヴァン・ヌーヴェル,加藤直之,…

経済はごまかしに満ちている──『不道徳な見えざる手』

不道徳な見えざる手作者: ジョージ・A.アカロフ,ロバート・J.シラー,George A. Akerlof,Robert J. Shiller,山形浩生出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2017/05/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る本書はあまりまとまっては指摘され…

階層世界を舞台に、作家らの個性が奔放に炸裂した傑作──『BLAME! THE ANTHOLOGY』

BLAME! THE ANTHOLOGY (ハヤカワ文庫JA)作者: 九岡望,小川一水,野崎まど,酉島伝法,飛浩隆,弐瓶勉出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/05/09メディア: 文庫この商品を含むブログを見る本書は弐瓶勉による傑作『BLAME!』の世界観を題材とし、九岡望、小川一…

究極のやり直し──『偽装死で別の人生を生きる』

偽装死で別の人生を生きる作者: エリザベス・グリーンウッド,赤根洋子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/05/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見る返すあてのないほどの借金を背負った時に、どうすればいいのか。普通に考えれば取り得る選択肢…

これから、どんどん楽しいことがありますよ──『ダマシ×ダマシ』

ダマシ×ダマシ (講談社ノベルス)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/05/08メディア: 新書この商品を含むブログを見る久しぶりのXシリーズ新刊にして、シリーズ最終巻。シンプルにしてレトロ、なのにどこか新しさを感じさせる、そんなシリーズ…

「生物とは何か」を問い直す──『生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像』

生物はウイルスが進化させた 巨大ウイルスが語る新たな生命像 (ブルーバックス)作者: 武村政春出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/04/19メディア: 新書この商品を含むブログを見る『巨大ウイルスと第4のドメイン』を筆頭に魅力的なウイルス論を書いてきた…

死の匂いに満ちる、エリスン第三邦訳短篇集──『ヒトラーの描いた薔薇』

SF

ヒトラーの描いた薔薇 (ハヤカワ文庫SF)作者: ハーラン・エリスン,川名潤,伊藤典夫,小尾芙佐,深町眞理子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る選りすぐりの短篇を集めた傑作選であるところのハーラン…

GPSもインターネットもここから産まれた──『ペンタゴンの頭脳 世界を動かす軍事科学機関DARPA』

ペンタゴンの頭脳 世界を動かす軍事科学機関DARPA (ヒストリカル・スタディーズ)作者: アニー・ジェイコブセン,加藤万里子出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2017/04/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るDARPA(国防高等研究計画局…

後宮の女たち、国家をやる──『あとは野となれ大和撫子』

あとは野となれ大和撫子作者: 宮内悠介出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2017/04/21メディア: 単行本この商品を含むブログを見る本書『あとは野となれ大和撫子』は宮内悠介さんの最新作。いやーこれはおもしろかった! 無数の方向性がある宮内作品だから、…

ケン・リュウの第二短篇集、信じがたいくらいにおもしろい──『母の記憶に』

母の記憶に (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)作者: ケンリュウ,牧野千穂,古沢嘉通,幹遙子,市田泉出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見るケン・リュウの第一短篇集『紙の動物園』は作品水準としても異様…

犬ってすごい!──『ジャングルの極限レースを走った犬 アーサー』

ジャングルの極限レースを走った犬 アーサー作者: ミカエルリンドノード,Mikael Lindnord,坪野圭介出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見る人生の大半を犬と過ごしてきた。だから心の底からの実感としていえ…

笑ってしまって読み進まない──『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。作者: 川上和人,出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/04/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る本書は一言でいうと鳥類学者による研究生活をつづった鳥エッセイ集なのだが、これ…

約15万円の講座を圧縮して読めるハイパフォーマンスな一冊──『SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』

SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録作者: 大森望,東浩紀,長谷敏司,冲方丁,藤井太洋,宮内悠介,法月綸太郎,新井素子,円城塔,小川一水,山田正紀出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブロ…

奇妙なアンソロジー──『夜の夢見の川』

夜の夢見の川 (12の奇妙な物語) (創元推理文庫)作者: シオドア・スタージョン,G・K・チェスタトン他,中村融出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/04/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る翻訳家である中村融さんが編者となって、〈奇妙な…

知識やノウハウの分布から成長率を予測する──『情報と秩序:原子から経済までを動かす根本原理を求めて』

情報と秩序:原子から経済までを動かす根本原理を求めて作者: セザー・ヒダルゴ,千葉敏生出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見るいろいろとしっくりこない一冊だ。『宇宙はエネルギー、物質、情報でできてい…

ずっとゼルダをやっている

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド出版社/メーカー: 任天堂発売日: 2017/03/03メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (15件) を見るニーアオートマタをクリアしたところでちょうど任天堂Swtichが買えたので、そこから今度はずっとゼルダをやっていて…

読むと思わず検査を受けたくなる一冊──『心を操る寄生生物 : 感情から文化・社会まで』

心を操る寄生生物 : 感情から文化・社会まで作者: キャスリン・マコーリフ,西田美緒子出版社/メーカー: インターシフト発売日: 2017/04/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見るこの世には多くの寄生生物がいるが、とりわけの嫌悪と注目を集めるのは、…

感情がどのようにして利益をもたらすか──『愛と怒りの行動経済学:賢い人は感情で決める』

愛と怒りの行動経済学:賢い人は感情で決める作者: エヤル・ヴィンター,青木創出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/03/23メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る感情的な選択をとる人間は愚かで、理性的であることが人間の理…

被造物が自立する時──『NieR:Automata』

ニーア オートマタ - PS4出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2017/02/23メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (8件) を見るいやーおもしろいゲームだった。アクションは爽快で、人類がとっくにいなくなった廃墟の風景は美しく壮麗。それら…

異質なものとの遭遇──『誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選』

SF

誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA ノ 4-101)作者: 野?まど,大森望出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見る本書『誤解するカド』は今年の四月から放映がはじまったアニメ『正解する…

筒井康隆を軽く飛び越えていった才能──『ビアンカ・オーバーステップ』

ビアンカ・オーバーステップ(上) (星海社FICTIONS)作者: 筒城灯士郎,いとうのいぢ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/03/16メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るビアンカ・オーバーステップ(下) (星海社FICTIONS)作者: 筒城灯士郎,…

歯止めなき内戦、その実態──『シリアからの叫び』

シリアからの叫び (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズII-15)作者: ジャニーン・ディ・ジョヴァンニ,古屋美登里出版社/メーカー: 亜紀書房発売日: 2017/03/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見るシリアの国情は長い期間にわたって荒れ狂ってい…

あの時、アメリカで何が起こっていたのか──『セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争』

セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)作者: ブレイク J ハリス,Blake J. Harris,仲達志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/03/23メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るPS4とSwitchが盛況な現代だけれども、かつてセ…

自分の中に判断基準を持つために──『ダメな統計学: 悲惨なほど完全なる手引書』

ダメな統計学: 悲惨なほど完全なる手引書作者: アレックスラインハート,Alex Reinhart,西原史暁出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2017/01/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るこの科学全盛の現代、世の中数字ばかりである。研究不正は後を…

天才が天才について描いた映画監督漫画──『映画大好きポンポさん』

www.pixiv.net 傑作である。非常にシンプルで洗練された作品であり、何よりも"フリーで"公開されている漫画作品なので、(あと僕にあまり漫画を語るスキルがないし)長々と紹介するのはやめておこう。一度でも読み始めたら最後、最初の一コマから最後の一コマ…

世にも珍しいキノコ小説アンソロジー──『FUNGI-菌類小説選集 第Iコロニー』

SF

FUNGI-菌類小説選集 第Iコロニー(ele-king books)作者: オリン・グレイ,シルヴィア・モレーノ=ガルシア,飯沢耕太郎,野村芳夫出版社/メーカー: Pヴァイン発売日: 2017/03/17メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る世にも珍しいキ…

最後の一秒まで楽しかった──『けものフレンズ』

ようこそジャパリパークへ(初回限定盤)アーティスト: どうぶつビスケッツ×PPP出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2017/02/08メディア: CDこの商品を含むブログ (8件) を見る全12話、たいへんおもしろいアニメだった。それだけでなく、わけ…

バラード×キング×ラヴクラフト──『時間のないホテル』

時間のないホテル (創元海外SF叢書)作者: ウィル・ワイルズ,若島正,茂木健出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/03/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 二作目でこんなの書いちゃってどーすんの 本書は本邦初紹介のイギリス作家、ウィ…

廃棄指定済みのコロニー、息苦しさの中で生きる狂人達──『屈折する星屑』

SF

屈折する星屑 (ハヤカワ文庫JA)作者: 江波光則,雨水龍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/03/23メディア: 文庫この商品を含むブログを見る江波光則さんによる『我もまたアルカディアにあり』に続く、早川から刊行される文庫の二冊目になる(話にまったく…

ファンにはたまらん一冊──『村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事』

村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事作者: 村上春樹出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/03/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るこれまで村上春樹さんが訳してきた本をひとつひとつ取り上げながら(概ね70冊ぐらいかな)、本人が簡単なコメ…

極端な危険と利益──『毒々生物の奇妙な進化』

毒々生物の奇妙な進化作者: クリスティーウィルコックス,Christie Wilcox,垂水雄二出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/02/16メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る本書は毒を持つ生物について書かれた本である。毒がどのように人体やその他…

機械獣が跋扈する世界を思う存分冒険する──『Horizon Zero Dawn』

Horizon Zero Dawn 通常版 - PS4出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント発売日: 2017/03/02メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (1件) を見る『Horizon Zero Dawn』はこれまで『KILLZONE』などのFPSタイトルを開発してきたゲリ…

サイエンスノンフィクションをSFとして読む

僕はけっこうSFを読むのだが、それと同じぐらいにサイエンスノンフィクション(SNF)も好んで読む。もちろんそれは単純に僕がどちらも好きだからなのだけれども、SNFについてはハードなSFを読むように愉しんでいる側面があるように思う。たとえば最先端のSNFは…