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基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

約15万円の講座を圧縮して読めるハイパフォーマンスな一冊──『SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』

SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録作者: 大森望,東浩紀,長谷敏司,冲方丁,藤井太洋,宮内悠介,法月綸太郎,新井素子,円城塔,小川一水,山田正紀出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブロ…

奇妙なアンソロジー──『夜の夢見の川』

夜の夢見の川 (12の奇妙な物語) (創元推理文庫)作者: シオドア・スタージョン,G・K・チェスタトン他,中村融出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/04/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る翻訳家である中村融さんが編者となって、〈奇妙な…

知識やノウハウの分布から成長率を予測する──『情報と秩序:原子から経済までを動かす根本原理を求めて』

情報と秩序:原子から経済までを動かす根本原理を求めて作者: セザー・ヒダルゴ,千葉敏生出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見るいろいろとしっくりこない一冊だ。『宇宙はエネルギー、物質、情報でできてい…

ずっとゼルダをやっている

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド出版社/メーカー: 任天堂発売日: 2017/03/03メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (15件) を見るニーアオートマタをクリアしたところでちょうど任天堂Swtichが買えたので、そこから今度はずっとゼルダをやっていて…

読むと思わず検査を受けたくなる一冊──『心を操る寄生生物 : 感情から文化・社会まで』

心を操る寄生生物 : 感情から文化・社会まで作者: キャスリン・マコーリフ,西田美緒子出版社/メーカー: インターシフト発売日: 2017/04/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見るこの世には多くの寄生生物がいるが、とりわけの嫌悪と注目を集めるのは、…

感情がどのようにして利益をもたらすか──『愛と怒りの行動経済学:賢い人は感情で決める』

愛と怒りの行動経済学:賢い人は感情で決める作者: エヤル・ヴィンター,青木創出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/03/23メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る感情的な選択をとる人間は愚かで、理性的であることが人間の理…

被造物が自立する時──『NieR:Automata』

ニーア オートマタ - PS4出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2017/02/23メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (8件) を見るいやーおもしろいゲームだった。アクションは爽快で、人類がとっくにいなくなった廃墟の風景は美しく壮麗。それら…

異質なものとの遭遇──『誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選』

SF

誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA ノ 4-101)作者: 野?まど,大森望出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/04/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見る本書『誤解するカド』は今年の四月から放映がはじまったアニメ『正解する…

筒井康隆を軽く飛び越えていった才能──『ビアンカ・オーバーステップ』

ビアンカ・オーバーステップ(上) (星海社FICTIONS)作者: 筒城灯士郎,いとうのいぢ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/03/16メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るビアンカ・オーバーステップ(下) (星海社FICTIONS)作者: 筒城灯士郎,…

歯止めなき内戦、その実態──『シリアからの叫び』

シリアからの叫び (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズII-15)作者: ジャニーン・ディ・ジョヴァンニ,古屋美登里出版社/メーカー: 亜紀書房発売日: 2017/03/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見るシリアの国情は長い期間にわたって荒れ狂ってい…

あの時、アメリカで何が起こっていたのか──『セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争』

セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)作者: ブレイク J ハリス,Blake J. Harris,仲達志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/03/23メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るPS4とSwitchが盛況な現代だけれども、かつてセ…

自分の中に判断基準を持つために──『ダメな統計学: 悲惨なほど完全なる手引書』

ダメな統計学: 悲惨なほど完全なる手引書作者: アレックスラインハート,Alex Reinhart,西原史暁出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2017/01/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るこの科学全盛の現代、世の中数字ばかりである。研究不正は後を…

天才が天才について描いた映画監督漫画──『映画大好きポンポさん』

www.pixiv.net 傑作である。非常にシンプルで洗練された作品であり、何よりも"フリーで"公開されている漫画作品なので、(あと僕にあまり漫画を語るスキルがないし)長々と紹介するのはやめておこう。一度でも読み始めたら最後、最初の一コマから最後の一コマ…

世にも珍しいキノコ小説アンソロジー──『FUNGI-菌類小説選集 第Iコロニー』

SF

FUNGI-菌類小説選集 第Iコロニー(ele-king books)作者: オリン・グレイ,シルヴィア・モレーノ=ガルシア,飯沢耕太郎,野村芳夫出版社/メーカー: Pヴァイン発売日: 2017/03/17メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る世にも珍しいキ…

最後の一秒まで楽しかった──『けものフレンズ』

ようこそジャパリパークへ(初回限定盤)アーティスト: どうぶつビスケッツ×PPP出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2017/02/08メディア: CDこの商品を含むブログ (8件) を見る全12話、たいへんおもしろいアニメだった。それだけでなく、わけ…

バラード×キング×ラヴクラフト──『時間のないホテル』

時間のないホテル (創元海外SF叢書)作者: ウィル・ワイルズ,若島正,茂木健出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/03/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 二作目でこんなの書いちゃってどーすんの 本書は本邦初紹介のイギリス作家、ウィ…

廃棄指定済みのコロニー、息苦しさの中で生きる狂人達──『屈折する星屑』

SF

屈折する星屑 (ハヤカワ文庫JA)作者: 江波光則,雨水龍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/03/23メディア: 文庫この商品を含むブログを見る江波光則さんによる『我もまたアルカディアにあり』に続く、早川から刊行される文庫の二冊目になる(話にまったく…

ファンにはたまらん一冊──『村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事』

村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事作者: 村上春樹出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/03/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るこれまで村上春樹さんが訳してきた本をひとつひとつ取り上げながら(概ね70冊ぐらいかな)、本人が簡単なコメ…

極端な危険と利益──『毒々生物の奇妙な進化』

毒々生物の奇妙な進化作者: クリスティーウィルコックス,Christie Wilcox,垂水雄二出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/02/16メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る本書は毒を持つ生物について書かれた本である。毒がどのように人体やその他…

機械獣が跋扈する世界を思う存分冒険する──『Horizon Zero Dawn』

Horizon Zero Dawn 通常版 - PS4出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント発売日: 2017/03/02メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (1件) を見る『Horizon Zero Dawn』はこれまで『KILLZONE』などのFPSタイトルを開発してきたゲリ…

サイエンスノンフィクションをSFとして読む

僕はけっこうSFを読むのだが、それと同じぐらいにサイエンスノンフィクション(SNF)も好んで読む。もちろんそれは単純に僕がどちらも好きだからなのだけれども、SNFについてはハードなSFを読むように愉しんでいる側面があるように思う。たとえば最先端のSNFは…

人工知能本読みすぎて飽きたけどその中でも記憶に残っている本を紹介する

この数年人工知能バブルかってぐらい人工知能関連本が出まくっていて、最初の頃は律儀に一冊一冊読んでいたもんだが、だんだん飽きてきた(そりゃ読みまくってるんだからそうだ)。やれ人工知能に仕事が奪われるだとか奪われない仕事はなんだとかの話は定番だ…

凝集と拡散のせめぎ合い──『宇宙に「終わり」はあるのか 最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで』

宇宙に「終わり」はあるのか 最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで (ブルーバックス)作者: 吉田伸夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/02/24メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る書名からもわかる通り、本書は宇宙史を扱った一…

圧倒的な情景/ゲーム体験を描き出す──『GRAVITY DAZE 2』

GRAVITY DAZE 2 初回限定版 - PS4出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント発売日: 2017/01/19メディア: Video Gameこの商品を含むブログ (9件) を見るGRAVITY DAZE 2をようやく一通り終えたので感想を書いておこう。 総括的感想 まずメ…

宇宙以前から宇宙以後までを知るためのサイエンスノンフィクション

宇宙が始まる前には何があったのか? (文春文庫)作者: ローレンスクラウス,Lawrence Krauss,青木薫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/01/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見る近年急速に観測技術が上がりビッグバンやその後の宇宙を理解できる、…

能力者たちの騙し合いゲーム、参加者は全員嘘つき──『最良の嘘の最後のひと言』

最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)作者: 河野裕出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/02/27メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る『サクラダリセット』の河野裕さんによる書きおろしの文庫小説である。街で起こる事件を能力者たちの力を…

『ストーカー』×実話怪談×百合──『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』

裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)作者: 宮澤伊織,shirakaba出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/02/23メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る当たり前のように怪異が存在し現実とは異なる空間が広がる、何が起こる…

魔術世界×プログラマ×中東──『無限の書』

無限の書 (創元海外SF叢書)作者: G・ウィロー・ウィルソン,引地渉,鍛治靖子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/02/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る飛び抜けた海外SFが現れたものだ。世界幻想文学大賞を受賞した本書は、中東の専…

確かなことなんてひとつもない──『騎士団長殺し』

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/02/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (14件) を見る騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/02/24メディ…

正義の在り処を問う──『制裁』

制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: アンデシュ・ルースルンド,ベリエ・ヘルストレム,ヘレンハルメ美穂出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/02/23メディア: 文庫この商品を含むブログを見る昨年(16年)大変な評判をよんだ『熊と踊れ』という犯罪小説の著…

SFマガジン2017年4月号、出てます

SFマガジン 2017年 04 月号出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/02/25メディア: 雑誌この商品を含むブログ (4件) を見るSFマガジン2017年4月号出てます〜。僕は普段の海外SFレビュー2ページに加えて、ピーター・ワッツの傑作エコープラクシアについて1p書…

トマ・ピケティ絶賛の"長篇小説"──『貧困の発明 経済学者の哀れな生活』

貧困の発明 経済学者の哀れな生活タンクレード ヴォワチュリエ,Tancrede Voituriez 早川書房 2017-02-23 AmazonKindle ピケティ絶賛と煽り文句のついている「貧困の発明」って本、おもしろそうな経済ノンフィクションだな〜〜と思ってよくみたら"長篇小説"で…

生命の再定義──『私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?』

私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? Wシリーズ (講談社タイガ)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/02/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る森博嗣さんによるWシリーズ、その5巻目と…

才能との向き合い方──『りゅうおうのおしごと!』

りゅうおうのおしごと! (GA文庫)作者: 白鳥士郎出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2015/09/25メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るこの『りゅうおうのおしごと!』は農業高校の学生生活を描く『のうりん』シリーズなどで知られる白鳥士郎さ…

膨張し続ける地球、東京⇔大阪間5000キロ──『重力アルケミック』

SF

重力アルケミック (星海社FICTIONS)作者: 柞刈湯葉,焦茶出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/02/16メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る『横浜駅SF』で鮮烈なデビューを果たした柞刈湯葉さんの2作目である。 huyukiitoichi.hatenadi…

2016年のベストSF──『SFが読みたい! 2017年版』

SFが読みたい! 2017年版作者: S‐Fマガジン編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/02/09メディア: ムックこの商品を含むブログ (6件) を見る2016年のベストSFランキング本であるSFが読みたい2017年版が出た。海外篇も日本篇の結果も傾向がみてとれてお…

若手作家見本市──『伊藤計劃トリビュート2』

SF

伊藤計劃トリビュート2 (ハヤカワ文庫JA)作者: 草野原々,ぼくのりりっくのぼうよみ,柴田勝家,黒石迩守,伏見完,小川哲出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/01/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見る『虐殺器官』、『ハーモニー』で名を轟かす伊藤計…

自然そのものの概念をもたらした男──『フンボルトの冒険―自然という<生命の網>の発明』

の発明" title="フンボルトの冒険―自然というの発明">フンボルトの冒険―自然というの発明作者: アンドレア・ウルフ,鍛原多惠子出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2017/01/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る本書は19世紀前半を代表する科学…

テクノロジー信仰への解毒剤──『テクノロジーは貧困を救わない』

テクノロジーは貧困を救わない作者: 外山健太郎,松本裕出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2016/11/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る外山健太郎さんという、日本人名の方が著者だったので最初日本語の本と思い読み始めたのだが、文章に…

なぜ薬物依存は減らないのか──『ドラッグと分断社会アメリカ 神経科学者が語る「依存」の構造』

ドラッグと分断社会アメリカ 神経科学者が語る「依存」の構造作者: カールハート,Carl Hart,寺町朋子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/01/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見る薬物には大変恐ろしいイメージがある。一度でも手を出せば最後、…

SFが読みたい! 2017年版 出てます

SFが読みたい! 2017年版作者: S‐Fマガジン編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/02/09メディア: ムックこの商品を含むブログ (1件) を見るSFが読みたい! 2017年版 出てます! 僕は海外SFランキング上位30作品のガイド、2016年の海外SF総括、ラン…

完璧な短編小説──『J・G・バラード短編全集』

SF

J・G・バラード短編全集1 (時の声)作者: J・G・バラード,柳下毅一郎,浅倉久志他出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/09/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見るJ・G・バラード短編全集2 (歌う彫刻)作者: J・G・バラード,柳下毅一郎,浅倉…

月までのプログラミング──『デジタルアポロ ―月を目指せ 人と機械の挑戦―』

デジタルアポロ ―月を目指せ 人と機械の挑戦―作者: デビッド・ミンデル,岩澤ありあ出版社/メーカー: 東京電機大学出版局発売日: 2017/01/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る本書は「人と機械がアポロ計画においてどう役割分担を…

信仰に基づくハードSF──『エコープラクシア 反響動作』

エコープラクシア 反響動作〈上〉 (創元SF文庫)作者: ピーター・ワッツ,加藤直之,渡邊利道,嶋田洋一出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/01/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るエコープラクシア 反響動作〈下〉 (創元SF文庫)作者: ピー…

飛浩隆、十年ぶりの短篇集──『自生の夢』

自生の夢作者: 飛浩隆出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/11/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る『ラギッド・ガール』から10年ぶりに飛浩隆さんの短篇が本になった(文庫化除く)。一言でいえば極上のSF短篇集である。身体へとダ…

本を読んで変わる人生

人を動かす 文庫版作者: D・カーネギー,山口博出版社/メーカー: 創元社発売日: 2016/01/26メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見る大学生で暇で暇でしょうがなかった時、学内新聞をつくろうと思ったことがある。*1立派な大学なら学内新聞の二つや三…

『ユリシーズ』から『これはペンです』まで──『実験する小説たち: 物語るとは別の仕方で』

実験する小説たち: 物語るとは別の仕方で作者: 木原善彦出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2017/01/23メディア: 単行本この商品を含むブログを見るこの世には実験小説と呼ばれるたぐいの作品がある。実験=experimental というぐらいだから、要するに普通の小…

東京創元社編集者の本語り──『ぼくのミステリ・クロニクル』

ぼくのミステリ・クロニクル作者: 戸川安宣,空犬太郎出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2016/11/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る北村薫、有栖川有栖、宮部みゆきなどそうそうたる面々をデビューさせ、東京創元社で編集から社長、会長…

ニューヨークの魔物の生態を描き出すお仕事物──『魔物のためのニューヨーク案内』

魔物のためのニューヨーク案内 (創元推理文庫)作者: ムア・ラファティ,杉田七重出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/01/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る『魔物のためのニューヨーク案内』という書名からは最初どんな話なのかよくわ…

古典ディストピアSF三冊+SFマガジン最新号を紹介する

SF

最近『動物農場』、『すばらしい新世界』がそれぞれ山形浩生訳、大森望訳で新訳、『破壊された男』は伊藤典夫訳そのままに文庫化され、この機会に一気に読んだ。この三冊の刊行は虐殺器官の映画公開に合わせたディストピアSF企画の一環だが、どれも今読ん…