基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

『ウィッチャーI エルフの血脈』に解説を書きました。

ウィッチャーI エルフの血脈 (ハヤカワ文庫FT)作者: アンドレイ・サプコフスキ,川野靖子,天沼春樹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/08/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見るウィッチャーII 屈辱の刻 (ハヤカワ文庫FT)作者: アンドレイ・サプコ…

傑作盤上遊戯ファンタジィ──『天盆』

天盆 (中公文庫)作者: 王城夕紀出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/07/21メディア: 文庫この商品を含むブログを見る本書は『青の数学』シリーズや『マレ・サカチのたったひとつの贈物』の王城夕紀のデビュー作の文庫版である。将棋に似た架空の盤戯…

科学という探偵──『科学捜査ケースファイル―難事件はいかにして解決されたか』

科学捜査ケースファイル―難事件はいかにして解決されたか作者: ヴァル・マクダーミド,久保美代子出版社/メーカー: 化学同人発売日: 2017/07/24メディア: 単行本この商品を含むブログを見る科学捜査という言葉には胸おどるものがある。「捜査」という本来なら…

宇宙の終わりには何が起こるのか──『すごい物理学講義』

すごい物理学講義作者: カルロロヴェッリ,Carlo Rovelli,竹内薫,栗原俊秀出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/05/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る本書はループ量子重力理論という近年盛り上がっている物理学の分野を、第一人者…

我々の宇宙はなぜ「できすぎて」いるのか──『マルチバース宇宙論入門 私たちはなぜ〈この宇宙〉にいるのか』

マルチバース宇宙論入門 私たちはなぜ〈この宇宙〉にいるのか (星海社新書)作者: 野村泰紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/07/26メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る本書はその書名のとおりに、この世界には我々が今住んでいる宇宙以外に…

世界最長のSF《宇宙英雄ローダン》リブート企画、読みはじめるには最高のタイミング──『スターダスト』

SF

スターダスト (ローダンNEO 1)作者: フランク・ボルシュ,toi8,柴田さとみ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/07/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る《宇宙英雄ローダン》シリーズは、ドイツのSF作家が集結し、リレー形式で毎週連載を…

『幼女戦記』のカルロ・ゼンによる、使い捨てにされる者達の物語──『ヤキトリ1 一銭五厘の軌道降下』

SF

ヤキトリ1 一銭五厘の軌道降下 (ハヤカワ文庫JA)作者: カルロ・ゼン,so-bin出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/08/07メディア: 文庫この商品を含むブログを見る『幼女戦記』のカルロ・ゼンが早川で戦争SFを書くという情報を知った時(たしか今年のはじ…

本邦初訳作品が多数収録された、人類補完機構全短篇──『三惑星の探求』

三惑星の探求 (人類補完機構全短篇3)作者: コードウェイナー・スミス,伊藤典夫,酒井昭伸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/08/08メディア: 文庫この商品を含むブログを見るコードウェイナー・スミスによる全短篇を収録する〈人類補完機構全短篇〉が、第…

多彩な顔ぶれが揃った年刊日本SF傑作選──『行き先は特異点』

SF

行き先は特異点 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)作者: 大森望,日下三蔵出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/07/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る本書は東京創元社にて出されている《年刊日本SF傑作選》の第10集目である。ここ最近国…

かくも多様な性交の世界──『セックス・イン・ザ・シー』

セックス・イン・ザ・シー (講談社選書メチエ)作者: マラー・J・ハート,桑田健出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/08/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る多くの生物は何事か崇高な目的のためというよりかは、自身の遺伝子を後…

サイエンス重視の意思決定ではもはややっていけない──『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)作者: 山口周出版社/メーカー: 光文社発売日: 2017/07/19メディア: 新書この商品を含むブログを見るHONZは自分の好き勝手に本を紹介するサイトなので、同…

肥満の起源はどこにあるのか──『人はなぜ太りやすいのか――肥満の進化生物学』

人はなぜ太りやすいのか――肥満の進化生物学作者: マイケル・L・パワー,ジェイ・シュルキン,山本太郎出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2017/07/19メディア: 単行本この商品を含むブログを見る現代人はかつてないほど太っている。体長を身長の二乗で割って…

レーションはいかにして美味くなり我々の食事を楽にしたか──『戦争がつくった現代の食卓-軍と加工食品の知られざる関係』

戦争がつくった現代の食卓-軍と加工食品の知られざる関係作者: アナスタシア・マークス・デ・サルセド,田沢恭子出版社/メーカー: 白揚社発売日: 2017/07/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見る長期間に渡り作戦行動に従事する兵士にとって、食事は死…

〈スタニスワフ・レム・コレクション〉、ついに完結──『主の変容病院・挑発』

SF

主の変容病院・挑発 (スタニスワフ・レムコレクション)作者: スタニスワフレム,Stanislaw Lem,関口時正出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2017/07/26メディア: 単行本この商品を含むブログを見るレムの代表作や、日本では知られざる側面を翻訳・刊行してき…

人類のせいでバナナがヤバイ──『世界からバナナがなくなるまえに: 食料危機に立ち向かう科学者たち』

世界からバナナがなくなるまえに: 食料危機に立ち向かう科学者たち作者: ロブ・ダン,高橋洋出版社/メーカー: 青土社発売日: 2017/07/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る最近、身の回りには食料が行き渡りすぎていて、逆に廃棄が…

旧文明が滅び、ヴィクトリア朝風の地下世界が興った世界──『墓標都市』

SF

墓標都市 (創元SF文庫)作者: キャリー・パテル,Kanehira K,細美遙子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/07/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る本書『墓標都市』は、旧文明が〈大惨事〉によって滅び、人類が地下世界へと潜って生き延び…

編集:森博嗣──『MORI Magazine』

MORI Magazine作者: 森博嗣出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2017/07/23メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る『MORI Magazine』は森博嗣さん編集の雑誌──という体裁の書籍である。分類的にはエッセイ本になるだろうが、他にもインタ…

基本読書10年目に突入しました。

7月24日に突入しました。 plaza.rakuten.co.jp 10年という数字に意味はありませんし、ここから何かが変わるわけではないですけど、これまで書いたことがなかったことでも一応書き残しておこうかと思います。 このブログはいかにして駆動されているのか この…

フィクションとしてのSF、幻想文学史──『ソヴィエト・ファンタスチカの歴史』

SF

ソヴィエト・ファンタスチカの歴史作者: ルスタム・スヴャトスラーヴォヴィチカーツ,ロマンアルビトマン,Roman Arbitman,梅村博昭出版社/メーカー: 共和国発売日: 2017/06/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るかなり狂った本である。端的に…

最近イチオシの海外ファンタジィ──『風の名前』

風の名前 1 (キングキラー・クロニクル第1部)作者: パトリックロスファス,中田春彌,山形浩生,渡辺佐智江,守岡桜出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/03/22メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る本書『風の名前』は、キングキラー・クロニクル…

無根拠なサイエンスノンフィクションを見分けるためのいくつかのやり方

科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2011/06/29メディア: 新書購入: 3人 クリック: 146回この商品を含むブログ (76件) を見る今日は本当はとある一冊のサイエンスノンフィクションについて書こうと思っていた…

墜落するプライベートジェット、生き残った二人のヒーローが直面する現実──『晩夏の墜落』

晩夏の墜落 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ノア・ホーリー,川副智子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/07/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る晩夏の墜落 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ノア・ホーリー,川副智子出版社/メーカー…

『人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?』を神経科学的に解き明かす。

人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?作者: エリエザー・J・スタンバーグ,水野涼出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2017/06/29メディア: 単行本この商品を含むブログを見る『人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?』という書名からはトンデモオカルト本の香りしかしない…

分子から生態系にまで作用する普遍的なルール『セレンゲティ・ルール――生命はいかに調節されるか』

セレンゲティ・ルール――生命はいかに調節されるか作者: ショーン・B.キャロル,高橋洋出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2017/06/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見る「果てしなく広がる平原」の意味を持つ「セレンゲティ」国立公園ではキリン…

アニメとはまったく違う、乙野四方字の『正解するカド』を──『正解するマド』

SF

正解するマド (ハヤカワ文庫JA)作者: 乙野四方字,東映アニメーション,野?まど出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/07/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見るTVアニメ作品『正解するカド』が、先日賛否両論を巻き起こしながら終了した。否定的な意見…

戦争をテクノロジー、物理法則から理解する三冊

戦争、それは人類の最も悲惨な自己破壊である。この世界には無限のリソースはなく、人間は感情的に理屈に沿わぬ意味不明な行動を起こすことがあり、人々は時に計画的に、時に勃発的に、他国に対し戦争行動をしかけることになる。そうしていったん戦争がはじ…

未来のゲームをレビューする──『ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム』

SF

ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム作者: 赤野工作,石黒正数出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2017/06/30メディア: 単行本この商品を含むブログを見る著者の赤野工作さんは、ニコニコ生放送でいわゆる世間的に評価の悪かったゲームのレビューをしてお…

ゾンビが跳梁跋扈する世界で発生する密室殺人──『わざわざゾンビを殺す人間なんていない。』

わざわざゾンビを殺す人間なんていない。作者: 小林泰三,YKBX出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2017/06/30メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る「全人類の長期記憶が一斉に不可能になったら」という展開を大真面目に描く『失われた過…

誰得読書会@新宿付近 7月23日 課題本:『BLAME! THE ANTHOLOGY』の参加者募集

冬木糸一と申します。たまに読書会を開いておりますが、これはその告知記事/参加者募集記事になります。日時:7月23日(日) 9:00〜11:00(朝早いので当然二次会とかはありません) 場所;新宿付近(連絡いただいた後、場所をとって情報連絡致します) 会費:…

能力者達による対話篇──『製造人間は頭が固い』

製造人間は頭が固い (ハヤカワ文庫JA)作者: 上遠野浩平,サマミヤアカザ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/06/22メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る本書『製造人間は頭が固い』はブギーポップシリーズを筆頭として数々の作品で知られる上…

読書によって夫婦の相互理解は深まるのだろうか?──『読書で離婚を考えた。』

読書で離婚を考えた。作者: 円城塔,田辺青蛙出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2017/06/22メディア: 単行本この商品を含むブログを見る円城塔、田辺青蛙の小説家夫婦が、課題本を出し合い交互にその本についてのエッセイを連載することによって、夫婦の相互理…

マフィアスレイヤー──『復讐者マレルバ――巨大マフィアに挑んだ男』

復讐者マレルバ――巨大マフィアに挑んだ男作者: ジュセッペグラッソネッリ,カルメーロサルド,Giuseppe Grassonelli,Carmelo Sardo,飯田亮介出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/06/08メディア: 単行本この商品を含むブログを見るかつて「マレルバ(雑草)」…

超高度AIと人類の思考戦闘──『青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?』

青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light? (講談社タイガ)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/06/21メディア: 文庫この商品を含むブログを見る細胞を入れ替えることで寿命を飛躍的に延ばし、その代わりに子供が生まれなくなった…

二次元世界の住人から、三次元世界はどう見える?──『フラットランド たくさんの次元のものがたり』

フラットランド たくさんの次元のものがたり (講談社選書メチエ)作者: エドウィン.アボット・アボット,アイドゥン・ブユクタシ,竹内薫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/05/12メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るフラットランド…

経済学を学びたい人へ、最初に渡したい一冊『エコノミックス――マンガで読む経済の歴史』

エコノミックス――マンガで読む経済の歴史作者: マイケル・グッドウィン,ダン・E・バー,脇山美伸出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2017/03/17メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る本書はその書名のとおりに、マンガで学べる経済史…

図書館から借り出される、書物としての探偵──『書架の探偵』

書架の探偵 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)作者: ジーンウルフ,青井秋,酒井昭伸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/06/22メディア: 単行本この商品を含むブログを見る本書『書架の探偵』はジーン・ウルフによる最新刊である。本国ではいつ頃刊行されたのか…

知を守るための戦い──『アルカイダから古文書を守った図書館員』

アルカイダから古文書を守った図書館員作者: ジョシュア・ハマー,梶山あゆみ出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2017/06/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見る西アフリカに位置するマリ共和国には、トンブクトゥという都市がある。日本人からす…

言語研究者は日々どのような「怪物」を相手にしているのか──『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」』

働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」作者: 川添愛,花松あゆみ出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2017/06/17メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る数学的原理に裏打ちされた傑作ファン…

人間の本質はどこにあるのか──『Beyond Human 超人類の時代へ 今、医療テクノロジーの最先端で』

Beyond Human 超人類の時代へ 今、医療テクノロジーの最先端で作者: イブ・ヘロルド,佐藤やえ出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2017/06/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見るかなり胡散臭い書名である。そのため警戒しな…

時をかけてセックス──『時間線をのぼろう』

SF

時間線をのぼろう【新訳版】 (創元SF文庫)作者: ロバート・シルヴァーバーグ,伊藤典夫出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/06/12メディア: 文庫この商品を含むブログを見る本書はロバート・シルヴァーバーグによる、かつて邦訳された時*1は星雲賞も受賞…

ガラクタまみれの町に、革命の時が訪れる──『穢れの町』

穢れの町 (アイアマンガー三部作2) (アイアマンガー三部作 2)作者: エドワード・ケアリー,古屋美登里出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/05/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るロンドンの不用なごみの寄せ集めで出来た巨大な屋敷、…

救う側は誰が救ってくれるのか──『われらの独立を記念し』

われらの独立を記念し (ハヤカワ・ミステリ)作者: スミス・ヘンダースン,鈴木恵出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/06/08メディア: 新書この商品を含むブログを見る本書『われらの独立を記念し』はスミス・ヘンダースンの長篇デビュー作。79年から81年に…

三権分立の危うさ──『裁判所の正体 法服を着た役人たち』

裁判所の正体:法服を着た役人たち作者: 瀬木比呂志,清水潔出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/05/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る本書は、元裁判官、現在は明治大学法科大学院教授の瀬木比呂志さんと『殺人犯はそこにいる』…

想像する力を侮ってはならない──『フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉』

SF

フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉作者: 神林長平出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/05/31メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るこの世に三台あるとされる、フォマルハウトの燭台。燭台に書かれた文字はイスラム教以前に成立した…

傑作火星三部作、ついに完結──『ブルー・マーズ』

SF

ブルー・マーズ〈上〉 (創元SF文庫)作者: キム・スタンリー・ロビンスン,加藤直之,渡邊利道,大島豊出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/04/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見るブルー・マーズ〈下〉 (創元SF文庫)作者: キム・スタンリー…

平均的な人間はどこにもいない『平均思考は捨てなさい──出る杭を伸ばす個の科学』

平均思考は捨てなさい作者: トッド・ローズ,小坂恵理出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/05/24メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るこういってはなんだが『平均思考は捨てなさい』とは、ノリ切れないビジネス書のような書名だ。…

人類のアンインストール権を賭けた卓球勝負──『ピンポン』

SF

ピンポン (エクス・リブリス)作者: パク・ミンギュ,斎藤真理子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2017/05/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る『カステラ』が第1回日本翻訳大賞の大賞を受賞し、日本でも名の広まった韓国作家パク・ミンギュの…

文体、プロット、トピック、全てを解析する──『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム』

[書評][レビュー]本書は「ベストセラー小説に普遍的な法則は存在するのか?」という問いかけを、独自の判定モデルをつくりあげ検証した著者らによる一冊である。小説がヒットするかどうかは時の運という人も多いし、実際運が関与しない事象などこの世に存在し…

シンギュラリティ神話への警鐘──『そろそろ、人工知能の真実を話そう』

そろそろ、人工知能の真実を話そう作者: ジャン=ガブリエルガナシア,伊藤直子,小林重裕出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/05/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る技術的特異点(シンギュラリティ)という概念がある。簡単に言…

宇宙でオペラを演る──『スペース・オペラ』

SF

スペース・オペラ (ジャック・ヴァンス・トレジャリー)作者: ジャック・ヴァンス,浅倉久志,白石朗出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2017/05/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る「スペースオペラ」といえば宇宙を舞台にした冒険活劇的な…