読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

基本読書

基本的に読書のこととか書く日記ブログです。

ミステリ

能力者たちの騙し合いゲーム、参加者は全員嘘つき──『最良の嘘の最後のひと言』

最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫)作者: 河野裕出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2017/02/27メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る『サクラダリセット』の河野裕さんによる書きおろしの文庫小説である。街で起こる事件を能力者たちの力を…

正義の在り処を問う──『制裁』

制裁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: アンデシュ・ルースルンド,ベリエ・ヘルストレム,ヘレンハルメ美穂出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/02/23メディア: 文庫この商品を含むブログを見る昨年(16年)大変な評判をよんだ『熊と踊れ』という犯罪小説の著…

東京創元社編集者の本語り──『ぼくのミステリ・クロニクル』

ぼくのミステリ・クロニクル作者: 戸川安宣,空犬太郎出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2016/11/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る北村薫、有栖川有栖、宮部みゆきなどそうそうたる面々をデビューさせ、東京創元社で編集から社長、会長…

拉致監禁された女子高生妊婦の凄惨な復讐/脱出劇──『メソッド15/33』

メソッド15/33 (ハヤカワ文庫NV)作者: シャノン・カーク,横山啓明出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/11/09メディア: 文庫この商品を含むブログを見る拉致監禁された天才女子高生の妊婦が、1ヶ月以上にわたる監禁生活で道具を一つ一つ集め、その全てを用…

怪物にだって論理は通用します──『アンデッドガール・マーダーファルス』

アンデッドガール・マーダーファルス 1 (講談社タイガ)作者: 青崎有吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/12/17メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見るアンデッドガール・マーダーファルス 2 (講談社タイガ)作者: 青崎有吾出版社/メーカー: 講談…

"議論"か、さもなくば"死"か──『十二人の死にたい子どもたち』

十二人の死にたい子どもたち作者: 冲方丁出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/10/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見る冲方丁さんといえば〈マルドゥック〉シリーズを筆頭としたSF小説か、あるいは『天地明察』に連なる一連の時代小説、または…

『その女アレックス』に続くカミーユ警部三部作完結篇──『傷だらけのカミーユ』

傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)作者: ピエール・ルメートル,橘明美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/10/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見るランキング一位や賞をとりまくり、日本では60万部を突破した『その女アレ…

善良な始末屋のジレンマ──『その雪と血を』

その雪と血を(ハヤカワ・ミステリ) (ハヤカワ・ミステリ 1912)作者: ジョー・ネスボ,鈴木恵出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/10/06メディア: 新書この商品を含むブログを見るわずか175ページほどだが、読者がすぐに惚れてしまうであろう魅力的な主人公…

類例のない銀行強盗事件──『熊と踊れ』

熊と踊れ(上)(ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: アンデシュ・ルースルンド,ステファン・トゥンベリ,ヘレンハルメ美穂,羽根由出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/09/08メディア: 文庫この商品を含むブログを見る熊と踊れ(下)(ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: …

幻想と現実を解きほぐす奇想ミステリ──『ラスト・ウェイ・アウト』

ラスト・ウェイ・アウト (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: フェデリコ・アシャット,村岡直子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/08/24メディア: 文庫この商品を含むブログを見るハヤカワ・ミステリ文庫からの刊行だが、南米発の"奇書"という謳い文句通りに…

サヴァンの能力を結集し究極の英知を創り上げる──『叫びの館(上・下)』

叫びの館〈上〉 (創元推理文庫)作者: ジェイムズ・F・デイヴィッド,公手成幸出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/08/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る『叫びの館』という書名と、表紙のイメージからして「純ホラー作品なのかなあ」と…

それでも宇宙は廻っている──『宇宙探偵マグナス・リドルフ』

宇宙探偵マグナス・リドルフ (ジャック・ヴァンス・トレジャリー)作者: ジャックヴァンス,Jack Vance,浅倉久志,酒井昭伸出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2016/06/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る本書は異世界SF/ファンタジーの…

二つの世界を行き来する幻想ミステリ──『クララ殺し』

クララ殺し (創元クライム・クラブ)作者: 小林泰三出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/06/30メディア: 単行本この商品を含むブログを見る本書『クララ殺し』は2013年に出た同著者の『アリス殺し』の姉妹編にあたる。続編といえば続編だが、登場人物が…

全人類が同時に記憶障害に陥ったら──『失われた過去と未来の犯罪』

失われた過去と未来の犯罪作者: 小林泰三出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2016/06/02メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 全人類の長期記憶が一斉に不可能になったら 『玩具修理者』や『アリス殺し』の小林泰三さんの新刊だが、これがも…

一人の優れたエンジニアの物語──『χの悲劇 The Tragedy of χ』

χの悲劇 (講談社ノベルス)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/05/07メディア: 新書この商品を含むブログを見る森博嗣さんによるGシリーズ第10作目。ついに10作目まできた。とはいえここから『ψの悲劇』、『ωの悲劇』と続いていく(元ネタの『…

「科学と信仰」の葛藤を描いたオカルティックSF──『彼女がエスパーだったころ』

彼女がエスパーだったころ作者: 宮内悠介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/04/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る主にボードゲームを扱ったデビュー作『盤上の夜』以後、新作を出す度に「今度は火星で精神医学!」「今度は音…

理知を捨てるものこそ理知を拾う──『ブラウン神父の無垢なる事件簿』

ブラウン神父の無垢なる事件簿 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: G・K・チェスタートン,田口俊樹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/03/24メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見るあのエラリー・クイーンは、〈これまでに創造された探偵三巨人〉…

"探偵"草創期ならではの熱狂──『最初の刑事――ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』

最初の刑事――ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: ケイト・サマースケイル,日暮雅通出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/03/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る物事にはなんであれ「…

ロボット/電脳刑事物の近未来サスペンス──『ロックイン-統合捜査-』

ロックイン-統合捜査- (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)作者: ジョンスコルジー,内田昌之出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/02/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る『レッドスーツ』や『アンドロイドの夢の羊』、《老人と宇宙》シリーズで…

音楽は、いったいどこまでいけるのだろうか?──『アメリカ最後の実験』

アメリカ最後の実験作者: 宮内悠介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/01/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る『アメリカ最後の実験』というオドロオドロしい書名だけみると「核実験か何かだろうか?」と思ってしまうが、中身は疾走感の…

監視国家を刑事が駆ける近未来サスペンス──『ドローンランド』

ドローンランド作者: トムヒレンブラント,Tom Hillenbrand,赤坂桃子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/01/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るいやーこれは面白かった。監視社会物といっても、現代ではその社会情勢も反映してか多…

幻でありながらも物語を支配し続ける──『幻の女〔新訳版〕』

幻の女〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ウイリアムアイリッシュ,William Irish,黒原敏行出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/12/18メディア: 文庫この商品を含むブログを見る『ミステリ・ハンドブック』第一位、『東西ミステリーベスト100』で…

トラブルでいっぱいの世界──『世界の終わりの七日間』

世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)作者: ベン H ウィンタース,Ben H. Winters,上野元美出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/12/08メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る書名の通り(原題は『world of trouble』)一週間後に…

サイコパス大戦──『レッド・ドラゴン』

レッド・ドラゴン〔新訳版〕 上 (ハヤカワ文庫NV)作者: トマスハリス,Thomas Harris,加賀山卓朗出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/11/06メディア: 新書この商品を含むブログを見るレッド・ドラゴン〔新訳版〕 下 (ハヤカワ文庫NV)作者: トマスハリス,Th…

黄色い部屋の秘密 by ガストン・ルルー

黄色い部屋の秘密〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ガストン・ルルー,高野優,竹若理衣出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/10/22メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る今やカレーといえば福神漬ぐらいのレベルでミステリといえば密室…

史上最悪の悪党になった男──『エンジェルメイカー』

エンジェルメイカー (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)作者: ニックハーカウェイ,Nick Harkaway,黒原敏行出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/06/04メディア: 新書この商品を含むブログ (9件) を見る文字を読んでいてここまでの興奮が押し寄せることがある…

魔術×ミステリ──『魔術師を探せ! 』 by ランドル・ギャレット

魔術師を探せ! 〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ランドルギャレット,旭ハジメ,公手成幸出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/09/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る本書『魔術師を探せ!』はランドル・ギャレットによる魔術が当…

ヒーローが持つ複雑さを複雑なまま描く──『超人幻想 神化三六年』

超人幻想 神化三六年 (ハヤカワ文庫 JA ア 6-2)作者: 會川昇,團夢見,原作=BONES・會川昇出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/09/17メディア: 文庫この商品を含むブログを見る10月から「コンクリート・レボルディオ〜超人幻想〜」というアニメが始まるが、…

犯人絶対殺すマン──『野獣死すべし』 by ニコラス・ブレイク

野獣死すべし (ハヤカワ・ミステリ文庫 17-1)作者: ニコラス・ブレイク,永井淳出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (11件) を見る『わたしは一人の男を殺そうとしている。その男の名前も、…

群衆の、個人の、暴走する妄想──『九尾の猫』 by エラリイ・クイーン

九尾の猫〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: エラリイ・クイーン,越前敏弥出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/08/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る初エラリイ。後ろの著者近影を見て「なんで二人いるんだ」と疑問に思うぐらい…

ルパン対ホームズ by モーリス・ルブラン

ルパン対ホームズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: モーリス・ルブラン,平岡敦出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/08/21メディア: 文庫この商品を含むブログを見るルパンシリーズのモーリス・ルブランがはじめて本格的にルパンとシャーロック・ホームズを…

思い込みとの戦い──『密造人の娘』 by マーガレット・マロン

密造人の娘〔新版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: マーガレット・マロン,E9L,高瀬素子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/08/21メディア: 文庫この商品を含むブログを見る書名の通り、密造人の娘であるデボラ・ノットを主人公にしたミステリ・シリーズ…

「火星の人」以後まで完全カバー『海外SFハンドブック』と『海外ミステリハンドブック』

海外SFハンドブック (ハヤカワ文庫SF)作者: 早川書房編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/08/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る火星の人、ミエヴィルなど最近名を馳せてきた海外SF作家を新たに網羅し長谷敏司、藤井太洋両氏の…

記憶を持たない英雄vs殺人鬼──『記憶破断者』 by 小林泰三

記憶破断者作者: 小林泰三出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2015/08/06メディア: 単行本この商品を含むブログを見るホラーにSF、ミステリーにウルトラマン(?)とジャンルを特定せずに書いてみせる小林泰三最新長編『記憶破断者』は、記憶が数十分しか持たない…

伝える、ただそれだけの難しさ──『王とサーカス』 by 米澤穂信

王とサーカス作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2015/07/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る「事実」というと、それは目の前にあることなんだから確認するのは簡単だろうとおもいきや実際にはなかなか難しいこともある。…

来訪者 by ロアルド・ダール

来訪者〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: ロアルド・ダール,山?若菜,田口俊樹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/07/08メディア: 文庫この商品を含むブログを見るロアルド・ダール作品はひとつも読んだことがない。一番有名なのはティム・バート…

近未来☓ド田舎ミステリ『美森まんじゃしろのサオリさん』 by 小川一水

美森まんじゃしろのサオリさん作者: 小川一水出版社/メーカー: 光文社発売日: 2015/06/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るどことも知れない片田舎で起こる様々な田舎特有の土着信仰に関わる事件・問題の解決に二人の若い男女が挑…

ママは何でも知っている (ハヤカワ・ミステリ文庫) by ジェイムズ・ヤッフェ

短編連作の安楽椅子探偵物の中でも傑作と名高い作品。安楽椅子探偵物とはいったいどのようなものをさすのかといえば、安楽椅子に座ったまま事件のあらましを聞いて幾つか質問をしただけで理屈をこねくりあげたちまち事件の真相に至ってしまう、つまるところ…

アデスタを吹く冷たい風 by トマス・フラナガン

不思議な読み味を残す短篇集。ざらざらとしてはいるものの心地よい味が長く残る感じ。冬が終わりかけのロシアのような。解説によれば本書は1998年及び2993年のハヤカワ・ミステリの復刊希望アンケートで二度にわたって票をいちばん集めたらしい。それほどま…

ミステリ編集道 by 新保博久

タイトル買い。『戦後のミステリ出版史のアウトラインが辿れるものに、結果的になったように自負する。』と語る内容そのままに、殆どは既に定年などで退職した名編集者らへのインタビューを丁寧にまとめた一冊になっている。人選もさることながら、注釈が充…

特別料理〔新版〕by スタンリイ・エリン

ハヤカワ・ミステリ文庫から出ているし、表題作はミステリマガジンのオールタイム・ベスト短編部門の第二位をとっているぐらいなのでミステリ短編集と呼称したほうがいいのだろう。が、殆どの作品は別段謎を解くわけでもなくむし殺人などの事象はジレンマが…

忘却のレーテ (新潮文庫nex) by 法条遙

断言する、読み終えた後に貴方は最初から読み直す! とかもう一度観たくなる! とかいう煽り文句がたまにある。本書の場合はちょっと違って、読み終えた後に「後ろから読み通したくなる」という意味で特異な作品だ。本書『忘却のレーテ』は、昨年単行本で出…

ビッグデータ・コネクト (文春文庫) by 藤井太洋

ビッグデータ・コネクト (文春文庫)作者: 藤井太洋出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る「底の深い人」という表現は褒め言葉として捉えられることが多い。底が深ければ深いほどいろいろなものが入っ…

シャーロック・ホームズの冒険 by アーサー・コナンドイル

シャーロック・ホームズの冒険 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ト 1-12)作者: アーサー・コナン・ドイル,大久保康雄出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/04メディア: 新書この商品を含むブログを見るシャーロック・ホームズの冒険 下 (ハヤカワ・ミステリ文…

トネイロ会の非殺人事件 (光文社文庫) by 小川一水

いつもはド直球の長編SFばかり書いている小川一水さんだけども、短編も傑作揃いで芸が細かい。ただそんな中でも本作はミステリっぽい話を3編集めた短篇集になる。SF系短編はイメージの飛躍とロジックの詰め方が絶妙なイメージがあるけれど、ミステリ系の短編…

地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) by ベン H ウィンタース

書名からして出オチ感半端ないけれども、人類が滅亡しかかっていて小さい村に一人だけいる刑事──とかそういう意味ではなく、半年後に小惑星が地球に衝突して人類はあぼーんするよという世界で懸命に刑事稼業に励む刑事さんを追っていくお話だ。こういう大味…

サイタ×サイタ (講談社ノベルス) by 森博嗣

Xシリーズ最新刊。レトロでシンプル。今回はあらすじだけを読むと、なかなか飛ばしているというか派手な感じ。なにしろ連続で発火現象を起こす危うい奴が街にいるのだからなんだかもうそれだけで危ない。爆弾ではなくたんに発火現象を起こしているだけだか…

未来探偵アドのネジれた事件簿: タイムパラドクスイリ (新潮文庫) by 森川智喜

タイムパラドクス × 推理 = タイムパラドクス入り TIME PARADOX times DETECTIVE equals the entrance into TIME PARADOX 時空を飛び越え事件を解決するミステリはこれまでいくつも出てきたがここまで軽快に、簡単に時空転移、タイム・トラベルとその矛盾を…

未必のマクベス by 早瀬耕

徹夜小説という、面白すぎて徹夜してしまうような小説に対する呼び方がいつから出来たのかあいにくわからないが、僕は好きな本ほど徹夜したくないと思う。徹夜したくなるほど面白い小説であればこそ、集中力が落ちた状態で一読めを乗り切ってしまうことにも…

ぼくらの映画のつくりかた by 機本伸司

機本伸司さんはもともと『神様のパズル』や『メシアの処方箋』などのように、どちらかといえばハード系に分類されるようなSFを書いてきた作家の一人で、ライトノベル的なキャラの立て方と作風のハードさがあいまったところが好きだったのだけどそういえば名…